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市長定例記者会見(平成21年11月10日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成21年11月10日(火曜日) 午前11時30分~11時54分
(場所)4階会議室

報告事項

1 女木・男木島航路に係る実証実験の結果報告について
2 高松市夜間急病診療所開設15周年記念シンポジウムの開催及び「こどもの救急ハンドブック」の配布について
3 第11回アジア太平洋盆栽水石大会の高松開催決定について(報告)

市長説明

 おはようございます。
 それでは、定例記者会見を始めます。
 本日は、3点について説明します。

 まず、1点目は、「女木・男木島航路に係る実証実験の結果報告について」です。
 去る7月18日から9月30日までの間、来年の「瀬戸内国際芸術祭」に向け、女木・男木島航路について、運賃を安くし、どのような影響が出るのか、利用者増の度合いや、利用者増に伴い発生する様々な問題点を把握するため、実証実験を行いました。
 各区間の運賃について、一律大人を100円に、子どもを50円としましたが、結果として、高松港と両島の間を往復した利用者は、期間中35,820人となりました。
 前年同期の利用者数は19,051人で、前年比188.0パーセントとなっています。
 ただし、前年の利用者数には、回数券や定期券の利用者が入っていないので、実証実験を行ったことで、回数券や定期券の利用者が「100円利用」に切り替えたこともあり、単純には比較できませんが、約2倍の利用増となっています。
 補填金額として、予算上は2,000万円を見込んでおりましたが、実績は1,958万円余りで、地域活性化・経済危機対策臨時交付金を充当します。
 値下げと同時にアンケートを実施しましたが、回収数は1,865票、回収率は5.2パーセントでした。
 主な回答結果として、乗船目的は、「観光」が42.1パーセント、「海水浴」が19.5パーセント、「帰省」が14.4パーセント、また、今回の運賃の値下げに対する評価は、「適当」が72.1パーセント、「値下げすべきでない」5.0パーセント、「100円でもまだ高い」が4.6パーセント、また、来年の芸術祭期間中の値下げは、「行ってほしい」79.6パーセント、「行うべきでない」4.4パーセントなどとなっています。
 今回の実証実験で、航路利用者は、運賃を引き下げたということで大幅に増加しました。
 通常は片道360円の女木島でも、500円の男木島でも、一律100円にしましたので、当然とは思いますが、特に男木島への利用者の伸びが顕著で、航路の利用促進に効果が認められました。
 初めて航路を利用した人も677人と、4割近くに上り、島の紹介にも十分寄与できたものと思います。
 また、アンケートでは、多くの改善すべき点も利用者の皆様に挙げていただきました。
 船員や船、操船のほか、切符売場や待合所、駐車場、増便、島の施設、観光地などについて、様々な意見をいただき、航路や女木・男木島の観光地としての課題の把握の一助となったと思います。
 これらの意見は、来年度、本番を迎える「瀬戸内国際芸術祭」が円滑に開催できるよう、また、離島振興にもつながるよう、運航事業者である雌雄島海運はもとより、関係部局や香川県等にも広く伝え、改善すべき点について鋭意取組みをお願いしたいと思っています。
 また、来年度の「瀬戸内国際芸術祭」の開催にあわせて、女木・男木島航路の運賃等をどうするかですが、アンケート調査でも、芸術祭期間中も「行ってほしい」と約8割の方が回答し、「行うべきでない」との回答は4.4パーセントでした。
 ただ、アンケートでも、税金を投入しての運賃引下げには否定的な意見が一部ありましたが、財源が一番大きな課題です。
 今年度は、国の交付金を活用して、約2,000万円で実施しましたが、同様に100円に値下げして、来年度、芸術祭の開催中の全期間に実施するものとしますと、6,000万円から7,000万円程度、補填に要すると推計されます。
 したがって、来年度も、単純に100円に値下げというのは難しいと思います。
 しかし、せっかく芸術祭を開催しますので、女木・男木島への誘客を行う必要があり、そのためには、運賃の引下げは非常に有効な手段ということも証明されたので、芸術祭の、いわゆる「パスポート」を持っている人だけに限るなどの考え方のほか、これまでは島民の方も、それ以外の方も同一の運賃体系ですが、特に島民の方から、島民向けの値下げを行ってほしいという意見もあります。
 雌雄島海運は赤字航路であり、その赤字分については、国の補助金と、その残額を香川県と本市が折半して補填しています。
 本市が運賃を引き下げることによって、利用客が増えると、赤字幅が減り、国の補填も少なくて済むので、国とも十分協議しながら、芸術祭の開催期間中の航路の運賃を慎重に検討していきたいと思います。

 次に、2点目は、「高松市夜間急病診療所開設15周年記念シンポジウムの開催及び「こどもの救急ハンドブック」の配布について」です。
 本市の夜間急病診療所は、本年、ちょうど開設15周年を迎えています。
 本市の救急医療の第一次的な窓口として、医師会の絶大な支援を得る中、開設以降15年間にわたり、診療所を運営しています。
 担ってきた役割は、非常に大きいものと、私自身も評価しているところです。
 開設15周年を記念して、「高松医療圏の救急医療を考える」をテーマに、11月22日の午後1時から、サンポートホール高松の第2小ホールで、シンポジウムを開催します。
 基調講演を、香川大学医学部附属病院の救命救急センター長の黒田 泰弘(くろだ やすひろ)先生にお願いした後、医師などの関係者によるシンポジウムのほか、小児向け心肺蘇生法の実技講習も、あわせて行います。
 また、「こどもの救急ハンドブック」を、今回作成しましたので、まずは、シンポジウムの来場者に配布します。
 A5版の24ページで、内容等については、子育て団体の代表者や保健師、薬剤師等により組織された委員会で、意見交換を重ねながら、まさに手づくりで、ボランティア的に御厚意で作成していただいたということで、本市は印刷費しか負担していません。
 シンポジウムの後は、生後3,4か月を迎えた乳児のいる家庭の、ほぼ9割を、保健師が訪問するなどのカバーができている「こんにちは赤ちゃん事業」や、1歳6か月児健診などを通じて、育児中の保護者の方に、広く配布し、子どもの救急医療に役立てていきたいと考えています。

 次に、3点目は、「第11回アジア太平洋盆栽水石大会の高松開催決定について」です。
 去る10月31日から11月2日までの間、台湾の台中市近郊にある彰化(しょうか)県で開催された「第10回アジア太平洋盆栽水石大会・台湾大会」に、私と、高松大会の開催準備委員会や、鬼無・国分寺地区を中心とした市民の皆様が参加し、大会の期間中に開催された代表者会議で、再来年の第11回大会が本市で行われることが決定しました。
 今回の台湾大会の概要ですが、10月31日から11月2日までの間、台湾の彰化県で行われ、参加国は25か国でした。
 この大会では、加盟国制はとっておらず、広く世界に呼び掛けて、盆栽等の愛好者や、盆栽関係団体の会長さん方が参加しており、参加者は総勢1,400人でしたが、日本からは、開催準備委員会の小西委員長、山地副委員長を始め、私や市民の皆様の約60名が訪問しました。
 この大会の開会式には、私も直接、ごあいさつし名刺交換も行いましたが、馬 英九(ば えいきゅう)台湾総統も来られ、あいさつを行っており、台湾を挙げての国際イベントだったようです。
 その開催期間中に行われた代表者会議で、結果的には、日本以外に開催を名乗り出る国はなかったために、本市での開催が決定したものです。
 私が、本市の紹介を兼ねて、ごあいさつを行った後、山地副委員長が、本市の概要や盆栽等について、英語でプレゼンテーションを行いました。
 代表者会議のメンバーの皆さんは、次回の大会で是非とも本市に行きたい、また、次回の開催が楽しみだと、好意的に受けとめていただきました。
 結果として、開催に名乗りを上げたのは本市だけでしたが、昨年10月に、地元の小西委員長を始めとする関係者が、開催準備委員会を組織して以降、精力的に本市に有力者を招へいするなど、招致活動を行ってきた成果が実ったものと思います。
 また、今回は、市民の皆様を含め、60名という大勢で台湾に向かい、日本の熱意を関係者に示せたこともあって、それが評価されたものと喜んでいます。
 本市での大会は、平成23年の秋、11月に開催を予定しています。
 会場ですが、会議はサンポート高松の国際会議場で、また、舞台としては、栗林公園や玉藻公園のほか、サンポート高松の広場、鬼無や国分寺の盆栽生産地区を予定しています。
 参加国としては、ほぼ今回並みの、20から25か国を見込んでいます。
 4日間程度の開催ですが、期間中の参加者は3,000人、うち国外からは500人が来られるものと見込んでいます。
 想定される事業内容ですが、国際会議はもちろんのこと、地元生産地めぐりや、盆栽や水石の講座の開催、盆栽のデモンストレーション、展示・即売コーナーの栗林公園や玉藻公園への設置などです。
 早急に実行委員会を結成すると、関係者から伺っていますので、本市としても、実行委員会への参画も含め、全面的に支援する形で、鋭意準備を行い、成功に導きたいと考えています。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

(記者)
 平成23年秋の盆栽水石大会の高松開催について、今回の開催が高松市の観光振興に与える影響や、世界に向けての高松市の知名度アップ等への効果は。
(市長)
 「アジア太平洋盆栽水石大会」(ASPAC)のような大規模な国際大会が本市で開催される機会は余りないので、国内外に大きくアピールできると思う。
 また、その内容は、本市の特産品である盆栽のほか、庵治石や漆器も含めたものになるので、本市の特産物によるイメージを、国内外に大きくアピールできる絶好の機会だと思っている。
 また、海外から参加されるのは、盆栽や水石のトップクラスの愛好者なので、本市の盆栽の価値が飛躍的に認められることなどを、非常に期待している。

(記者)
 女木・男木島航路について、「瀬戸内国際芸術祭」の期間中、何らかの運賃引下げを行う考えは。
(市長)
 ある。
 今回の実証実験は、来年の瀬戸内国際芸術祭に向けた実証実験として行ったものであり、アンケートでは、約8割の方から、芸術祭期間中も「行ってほしい」との回答があったので、当然、そのような期待に応えていきたい。
 本市からは、直島や小豆島など、種々の航路があるが、赤字の航路は、女木・男木島航路だけである。
 したがって、いずれにせよ補填は行うべき航路であり、乗船の促進策を図る意味でも、少なくとも芸術祭の期間中には、何らかの値下げなどの優遇策を検討していきたい。
 ただ、その具体的な手法については、今後、慎重に検討していきたい。
(記者)
 今回と同じく、大人100円とする考えは。
(市長)
 まだ分からないが、そうすると、6,000万円から7,000万円が必要になるものと試算している。
(記者)
 小豆島や直島への航路について、相手方の自治体とも協力して、同様の措置を講ずる考えは。
(市長)
 本市独自では判断できない。
 芸術祭の開催期間中の海上交通網全体の整備とも関わる件なので、香川県を中心とした実行委員会なり、小豆島や直島の町との話合いの結果になるかと思うが、現在のところ、そのような話は出てはいない。
(記者)
 そのような予算を、来年度の当初予算に盛り込む考えはないのか。
(市長)
 少なくとも本市だけの判断で、小豆島や直島への航路については、措置を講ずる考えはない。
 先ほども述べたが、女木・男木島航路以外は黒字であり、赤字補填は行われておらず、そのような航路に、芸術祭で多くの人が来るのに、あえて運賃を下げても、インセンティブ効果は期待できないと思っている。

(記者)
 先週、玉野市長と国土交通省へ要望に出向いたようだが、厳しい状況が続いている宇高航路への対策を行う考えは。
(市長)
 本市独自の対策を行う考えはないが、「高速千円」により、フェリーが大打撃を受けている。
 宇高航路でも、「高速千円」以前は、1日81往復だったものが、65往復まで減便されているなど、非常に危機的な状況である。
 このような状況が続けば、事業者の皆様は、更なる減便も考えなければならず、高速道路の無料化の手法なり、その後の状況によれば、航路の存廃問題にも発展してくる可能性もある中、事業者の皆様からは、非常に危機感を持って、要望を受けている。
 宇高航路は、本市にとって海上交通の基幹航路であり、これが失われることは由々しき事態であると考え、国土交通省の馬淵副大臣と面会予約がとれたので、玉野市長と要望に出向いたものである。
 馬淵副大臣とは20分ほど面談でき、安心とまでは言えないが、一方的に「高速無料化」を行う考えはなく、総合的な交通体系を踏まえた上で、「高速無料化」は、実施時期や手法等を含め、慎重に判断していきたいという考えが示されたほか、TDM(交通需要マネジメント)を十分に踏まえ、総合的な交通体系の中で、「高速無料化」を位置づけていくという、当方が望んでいた趣旨と、かなり近い考えも示されたところである。
(記者)
 性急な「高速無料化」は行われないとの感触なのか。
(市長)
 少なくとも、フェリーが打撃を受けるのを放っておいて、一方で「高速無料化」に踏み切ることはないと思っている。
(記者)
 「高速無料化」を実施するにしても、フェリー事業者への何らかの措置が講じられるとの感触なのか。
(市長)
 「高速無料化」による影響なり、公共交通の中での位置づけを考えながら、また、「高速無料化」に踏み切るとしても、補償的な内容も考えながらになるとの感触を得ている。
 馬淵副大臣との面会後、三日月政務官にもお会いしたが、ほぼ同様の話があった。
 三日月政務官は、JR西日本の御出身でもあり、公共交通への思いは、より強いとの印象を受けた。

※ 皆様に分かりやすくお伝えするため、発言内容等の表現は一部調整しております。

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