菊池寛記念館 文芸講座
更新日:2024年8月30日
文芸講座とは
文芸講座とは、郷土が生んだ文壇の大御所・菊池寛を顕彰するとともに、地域文芸の振興を図るため、郷土等において活躍している方々による講座を開催するものです。平成6年に「菊池寛を語る集い」という年8回の講座が催され、平成7年より、テーマを限定せず、文芸全体を取り扱う文芸講座が始まりました。以後、毎年開催しています。皆様の御参加をお待ちしております。
令和6年度文芸講座一覧
令和6年度文芸講座は、下記の日程で開催いたします。
※8月31日文芸講座は台風接近のため令和7年3月29日に延期します
日程/令和6年6月~令和7年3月までの指定日(全10回) |
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回 | 日程 | テーマ | 講師 | プロフィール | 講座の概要 |
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1 | 6/1 |
源氏物語はなぜ千年も読み継がれてきたの? |
田中智子 |
神戸大学大学院人文学研究科専任講師 | 源氏物語がどうして千年も読まれてきたのか、不思議に思ったことはありませんか。主人公光源氏はただの浮気男ではありません。無類の喜びと悲しみを味わう宿命にあった光源氏の人生を中心に据え、物語の魅力について考えてみましょう。 |
2 | 7/6 | 『万葉集』「菟原処女(うなひをとめ)伝説歌」の生成 |
東城敏毅 | ノートルダム清心女子大学文学部日本語日本文学科教授 |
『万葉集』には、高橋虫麻呂・田辺福麻呂・大伴家持の作った「菟原処女伝説」の歌群が収載されています。本講演では、伝説を詠むのはどのような意義があり、どのような営みなのか、考古学や後世の文学作品にも触れつつ検証します。 |
3 | 8/31(延期) 令和7年 3/29 |
殷初伝説の諸相 |
古橋紀宏 | 香川大学教育学部准教授 | 殷王朝は殷墟出土の甲骨文字によってその実在が証明されましたが、殷墟は殷王朝後期の遺跡であり、殷王朝初期の史実は未だ十分に解明されていません。殷王朝初期の王や重臣伊尹に関する伝説も、文献によって大きな違いが見られます。諸文献に見られるそれらの伝説の違いを考察します。 |
4 | 9/28 | 懐かしくて新しい長谷川町子の世界 |
川口淳二 |
長谷川町子美術館館長 |
川口館長と長谷川町子先生との思い出や、橋本副館長の長谷川町子研究や長谷川町子美術館設立にあたってのお話。時代が変わっても愛され続ける長谷川町子作品の魅力や、長谷川町子の原稿へのこだわりなどについて、講演します。 |
5 | 10/12 | 『源氏物語』の政治性 |
北原圭一郎 | 香川大学教育学部准教授 | 『源氏物語』が光源氏の姿を描いた物語であることは知られていますが、その裏側には宮中での駆け引きや権力闘争など極めて政治的な問題が潜伏しています。この講座では、『源氏物語』に隠された政治的文脈について、桐壺巻をはじめとするいくつかの事例を取り上げて読み解きます。 |
6 | 11/9 | 第二次大戦下の生物的・動物的なものー花田清輝や太宰治の処世 |
渡邊史郎 | 香川大学教育学部教授 | ナチスにしても大日本帝国にしても、第二次世界大戦時のイデオロギーにおいて、人種ひいては生物的・動物的な事柄に関するイメージを根拠にしていたところがあります。これに対する、花田清輝や太宰治の処世について考えます。 |
7 | 12/7 | SNSやブログ、メール作成のコツ |
岡田陽介 | 株式会社半空代表取締役社長 |
誰でも手軽に自分の文章を発信できるようになって、きちんと読んでもらうための文章力が必要になりました。趣味、実用、宣伝などに活かせる文章の書き方をお伝えします。 |
8 | 令和7年 |
高松が舞台になった村上春樹 |
落合貞夫 | 文学研究者 | 『海辺のカフカ』(2002)は世界幻想文学大賞を受賞した世界文学です。村上春樹はなぜ「高松」を舞台にしたのでしょうか?それは作品のテーマにとって重要な意味があるはずです。講座に参加された皆さんと共に考えてみたいと思います。 |
9 | 2/1 | 大島青松園における文芸活動の歴程をたどる |
池永禎子 | 国立療養所大島青松園 社会交流会館 主任学芸員 | 大島青松園は全国に13ある国立療養所の一つで、現在はハンセン病回復者が療養生活を送っています。ハンセン病絶対隔離政策の時代における入所者の文芸活動を振り返ることで、極限を生き抜く力、命の輝きに触れます。 |
10 | 3/1 | 小説創作はじめの一歩~読者を意識する~ |
北澤佑紀 | 作家、香川菊池寛賞受賞者 |
小説実作の基本を映画や小説の実例から語ります。あらすじの書き方、起承転結の設計図、書き始めのインパクト、登場人物のキャラクターを表すセリフなど。また校正と推敲の大切さを実体験からお話します。 |
※講座のタイトルは変更になる場合があります。
講座一覧の印刷はこちらから(令和6年度)(PDF:211KB)
主催/高松市・菊池寛顕彰会 |
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