市長定例会見(令和6年7月23日)
更新日:2024年8月20日
日時・場所
日時 令和6年7月23日(火曜日)
場所 防災合同庁舎3階 301会議室
報告事項
(1)令和5年度決算見込みの概要について
(2)男木島・女木島観光コンテンツ整備事業のクラウドファンディング実施について
(3)屋島レクザムフィールドでJリーグ公式戦の初開催について
報道発表資料
市長説明及び記者との質疑応答要旨
市長定例記者会見(令和6年7月23日)録
11時30分~11時49分
題材に入ります前に、「日下 尚選手パリオリンピック出場」と玉藻公園で開催される「玉藻あかり物語」につきまして、一言申しあげたいと思います。
いよいよ、世界的なスポーツの祭典、パリオリンピックが、7月26日(金曜日)から開幕いたします。
パリオリンピックには、御存じのとおり、本市出身の、日下尚選手が、レスリング男子グレコローマンスタイル77kg級日本代表選手として出場いたします。
日下選手が登場する競技日程につきましては、8月6日(火曜日)に1、2回戦、7日(水曜日)に準決勝、そして、8日(木曜日)に決勝が行われるとのことでございます。ぜひ、本番での活躍を大いに期待しております。
「ボンコラージュ ナオ!(がんばれ なお!)」。日下選手が、オリンピックで最高のパフォーマンスを発揮していただけるように、ふるさと高松から、みんなで応援してまいりたいと存じます。
次に、先日プレスリリースいたしました玉藻公園ライトアップイベント「玉藻あかり物語」についてでございます。
夜型観光の推進や、にぎわい創出に向けた実証事業といたしまして、昨年8月24日(木曜日)から26日(土曜日)までの3日間、玉藻公園の桜御門と艮櫓のライトアップを実施いたしております。
期間中、玉藻公園には、ライトアップを楽しむために、約1,700人もの来場者が訪れ、大変好評で継続を求める声も多くございましたことから、今年も8月に、更にスケールアップしたライトアップイベント、「玉藻あかり物語」を開催することといたしました。
期間は、8月12日(月曜日)から21日(水曜日)までの10日間で、色とりどりの光で公園内の天守台跡や艮櫓などを美しく照らし出していきたいと思います。
また、ライトアップを盛り上げるイベントといたしまして、8月16日(金曜日)から18日(日曜日)の3日間、本市出身の能楽師 伶以野(レイヤー) 陽子さんによります幽玄な能楽演舞の披露や、西門・桜御門のプロジェクションマッピング、キッチンカーの出店のほか、披雲閣で特別体験ができる園内ガイドツアーや、さぬき高松まつり花火大会の特別観覧などもございます。
ライトアップ期間中の12日(月曜日)から14日(水曜日)には、さぬき高松まつりも開催される予定でございまして、ぜひ、多くの方々に御来園いただき、高松まつりとあわせて、玉藻公園のイベントをお楽しみいただきたいと存じます。
それでは、報告事項に移りたいと思います。
本日は、「令和5年度決算見込みの概要」と、「男木島・女木島観光コンテンツ整備事業のクラウドファンディング実施」、「屋島レクザムフィールドでJリーグ公式戦の初開催」の3件を御報告いたします。
まず、はじめは、「令和5年度一般会計・特別会計の決算見込みの概要」でございます。なお、詳細につきましては、本日、午後1時から、財政局より説明をいたしますので、私からは、一般会計の決算見込みのポイントだけ説明させていただきます。
令和5年度は、前年度から引き続きまして、物価高騰への対応など、諸課題への積極的な対応を図るとともに、第6次高松市総合計画の総仕上げとして、目指すべき都市像「活力にあふれ 創造性豊かな 瀬戸の都・高松」の実現に向け、第4期まちづくり戦略計画に基づき、各種施策に取り組んだところでございます。
まず、物価高騰に対応した主な事業といたしましては、低所得世帯や事業者への支援に加え、小中学校の学校給食における食材費の価格高騰分への補助や1学期相当分及び3学期分の給食費無償化、省エネ家電購入支援事業などを実施したところでございます。
また、第4期まちづくり戦略計画の主な事業等につきましては、文化芸術振興拠点としての役割の維持と強化を図るため、サンポートホール高松の改修事業を実施したほか、高松第一高等学校の新体育館を整備し、快適な学習環境の確保を図りました。
また、「子ども・子育て支援施策の充実」として、保育施設等での使用済み紙おむつの処分や、ヤングケアラーの支援を始め、令和5年8月からは、子ども医療費助成の対象を高校生までに拡充したほか、令和6年1月からは、3人以上の子を扶養する世帯において、高松市立の小・中学校に通う、第3子以降の児童生徒の学校給食費を無償化いたしました。
このほか、昨年7月に開催された「G7香川・高松都市大臣会合」に合わせて、「たかまつマインクラフトまちなみコンテスト」などのにぎわい創出事業を実施したほか、「シティプロモーションの推進」として、インフルエンサーを活用して、国内外に広く観光情報を発信するとともに、東京事務所の設置に向けた準備を進め、今年4月に事務所を開設したところでございます。
このため、一般会計につきましては、歳入総額が、約1,864億円、歳出総額が、約1,814億円で、差引残額は、約50億円となり、この差引残額から、翌年度へ繰り越した事業費に充てるための繰越財源、約6億円を差し引いた、いわゆる実質収支は、約44億円となるものでございます。
引き続き、スクラップ・アンド・ビルドの徹底や、デジタルトランスフォーメーションの推進などによる、行財政改革と行政サービスの充実を、更に推進しながら、将来にわたり持続可能な財政運営の確立に、鋭意、取り組んでまいります。
続いて、2件目は、瀬戸内海に浮かぶ島々をモチーフとした人気ゲーム
「Summer Pockets(サマーポケッツ)」を活用した観光コンテンツを整備するため、ふるさと納税を利用したクラウドファンディングを実施いたします。
「サマーポケッツ」とは、2018年に発表されて以来、幅広い年代に人気の恋愛アドベンチャーゲームソフトでございまして、6月29日(土曜日)に、テレビアニメ化が発表されると、SNSで大きな話題にのぼるなど、大きな反響があったようでございます。
このゲームの舞台となる鳥白島は、本市の男木島と女木島をモデルとしておりまして、多くの「サマーポケッツ」ファンが、モデルとなった場所を巡る、いわゆる「聖地巡礼」のために、島を訪れております。
この機運を更に盛り上げるため、ゲームに登場する男木島の灯台や、女木島の洞窟などのスポットを巡るための「聖地巡礼マップ」や、ゲームの声優がスポットを紹介する「音声ガイドアプリ」を、男木島と女木島の新たな観光コンテンツとして整備したいと考えております。
観光コンテンツの整備に対するクラウドファンディングの目標額は、500万円で、募集期間は、7月25日(木曜日)から10月22日(火曜日)までということにいたしております。今年度中には、「聖地巡礼マップ」と「音声ガイドアプリ」の完成を予定しております。
ぜひ、多くの「サマーポケッツ」ファンの皆さまに、男木島や女木島に足を運んでいただき、マップやアプリを利用した「聖地巡礼」のほか、島ならではの景色など、瀬戸内の魅力に触れて、楽しんでいただきたいと存じます。
多くの皆様方の御支援、御協力、応援いただけますよう、周知方よろしくお願いいたします。
続いて、3件目は、今年10月に、屋島レクザムフィールドで、カマタマーレ讃岐のJリーグ公式戦を、初めて開催することを決定いたしました。
屋島レクザムフィールドにつきましては、平成23年の「再整備基本計画」の見直しの際に、Jリーグ公式戦には対応しないこととしたため、公式戦の開催はありませんでした。
一方、先月6月に、地元「屋島地区コミュニティ協議会」と「カマタマーレ讃岐」から、屋島地区の地域活性化や、にぎわいづくりのために、屋島レクザムフィールドでのJリーグ公式戦の開催を求める要望書が、本市に提出されたところでございます。これを受け、両者にヒアリングを行いましたところ、「屋島地区コミュニティ協議会」からは、周辺自治会等に対して、屋島レクザムフィールドでのJリーグ公式戦開催についての周知を文書等で行い、同協議会内で改めて十分な説明を行った上で、地域の合意が得られたとの回答がございました。
また、「カマタマーレ讃岐」からは、多くの観客の来場による騒音や交通渋滞など、課題への解消策といたしまして、応援に使用する鳴り物の全面禁止や、駐車場を競技場から離れた場所に確保してのシャトルバスでの観客輸送、警備員の適切な配置などの、対策を講じるとの回答がございました。
加えて、観客が屋島の観光施設を周遊できる事業の実施も検討しており、Jリーグ公式戦の開催に合わせて、屋島地区全体のにぎわいづくりにもつながるよう努めてまいりたいとのことでございました。
今回のヒアリング結果等を踏まえ、本市として、慎重に検討いたしましたところ、地域で、公式戦の開催に関する一定の合意形成が図られていること、また、主催者である「カマタマーレ讃岐」におきましても、周辺住民の生活環境への配慮を十分になされておりますことから、10月6日(日曜日)に、屋島レクザムフィールドで、初めて、カマタマーレ讃岐のJリーグ公式戦を開催することといたしました。
本市といたしましても、この公式戦を、「高松市ホームタウンデー」と銘打ちまして、屋島レクザムフィールドでの、初のJリーグ公式戦開催を大いに盛り上げるとともに、屋島地区のにぎわい創出や地域の活性化につながるよう取り組んでまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
記者質問
【記者】
新県立アリーナが令和7年2月24日(月曜日)に開館されることが決定されたが、サンポートエリアの新たなシンボル誕生への期待は
【市長】
先日、池田知事から、県立アリーナの開館日を来年2月24日(月曜日)とし、著名人をお招きした催しを含む「開館記念式典」の開催を皮切りに、デザイナーのコシノジュンコ氏にプロデュースを依頼し、県民参加型イベントや、スポーツ・レクリエーションイベントなど、県主催のオープニングイベントを開催する予定と伺っております。
県立アリーナでございますけれども、中四国最大規模の収容人数やアリーナ面積を活用した、これまで県内では見ることができなかったようなイベント企画を含め、今後、様々なイベントなどが開催できるということで、新たな本市の顔となっていくものと期待しております。
サンポートエリアでは、本年3月に新駅ビル「高松オルネ」が開業して、非常に賑わっておりますけれども、来年4月には、徳島文理大学の「高松駅キャンパス」、18階建てのキャンパスでございますけれども、これが開設するほか、2年後には外資系高級ホテルの建設も予定されております。
また、来年2025年は、「大阪・関西万博」や「瀬戸内国際芸術祭2025」が開催されます。さらには夏の5日間ではございますが、全国高等学校総合文化祭が、開催されるということでございまして、国内外から多くの方が、サンポートを中心に、高松に訪れるということで、本市が更なる飛躍を遂げるための、大きな節目の年になると考えております。
そのため、このアリーナを最大限活用していきたいと思っております。この県立アリーナですが、高松駅に近接するだけでなく、海に直接面した景観も、非常に楽しめる好立地でございます。世界的にいうと、シドニーのオペラハウスに比肩するのではないかと、個人的に勝手に思っておりますが、それくらい、拠点性のある重要な建物、施設になると思っております。本市の新たなシンボルとも言えるにぎわいの拠点として大いに活用してまいりたいと存じます。
【記者】
高松市でカマタマーレ讃岐のJリーグ公式戦が行われることになったことに対する、市長の受け止め
また、騒音対策、交通渋滞などの課題点と、屋島レクザムフィールドでの今後の開催予定について
【市長】
カマタマーレ讃岐でございますが、もともと高松のチームが発展をしてできたサッカーチームということで、JFLやJリーグに上がるまでに大変な苦労をしながら、私自身も直接何回か応援に行きながら、育ってきて、やっとJリーグに上がって、J2入りしたときはうれしく、万歳をみんなで叫んだところでございます。
試合会場といたしまして、Jリーグ仕様の、丸亀の県立陸上競技場で、試合がほとんど行われて、高松市内にはそれに見合うサッカー場がなかったということでございます。どうにかJ2くらいの試合で5,000人くらい入れられて認められないか、ということでやってまいりましたけども、屋島レクザムフィールドを整備するときに、周辺住民の方との話し合いの中で、サッカーは非常に周りの迷惑になるという話もございまして、Jリーグの公式戦は開催をしないという方向で整備が進められてきたところでございます。
それでも、高松のファンにとりまして、丸亀に足を運んでいただいておりますけれども、ぜひ、高松でどうにか見たいということもありますし、また、東部運動公園で練習をやっていましたが、それも少なくなってきているということもございまして、どうにかJリーグの試合が、高松で見れないかという機運は、私のところにも声が届いていましたし、感じていたところでございます。ただ、今回、地元のコミュニティ協議会が中心となって地元合意を取っていただいて、カマタマーレ讃岐と一緒に申入れということになりました。
私自身、要望を受けながら、非常にうれしかったです。
一方で、Jリーグの試合をやるにはいろいろと細かな要件がございまして、芝が常緑芝である必要があるなど、そのあたりの対応ができていないところが一部ございますので、あくまで今年は、一度限りということになりますが、来年度以降、少しでも試合数を多くできないか、私自身もいろいろ検討して、必要な整備があれば、対応してまいりたいと思っております。
いずれにいたしましても、現在J3で苦しんでおりますが、カマタマーレ讃岐が少しでも活躍できるように、香川県全体で盛り上げていくべく、高松市としてもいろいろ応援をしてまいりたいですし、高松市での試合もできれば充実していきたい。これは希望的観測もございますが、思っております。
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