伝染性紅斑(リンゴ病)
更新日:2025年8月15日
伝染性紅斑流行警報が発令中です!!!
香川県では、令和7年第32週(8月4日~8月10日)の感染症発生動向調査で、小児科定点(26定点医療機関)当たりの患者数が2.12人(患者数55人)と増加し、警報レベル(定点あたり患者数2.0人)を超えたため、流行警報が発令されました。
高松市でも、5月頃から報告数が増加し、現在も定点当たりの患者数が3.78人と警報レベルを超えています。
今後も感染者が増加することが予想されますので、流水と石けんによる手洗いをしっかり行うことや咳エチケットなどの感染防止に努めましょう。
伝染性紅斑(リンゴ病)とは
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。
両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
症状
約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。
成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
妊娠中または妊娠の可能性がある方へ
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
感染経路
感染した人の咳のしぶき(飛沫)を吸い込むことによる感染(飛沫感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
治療・予防方法
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。
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このページは感染症対策課が担当しています。
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電話:087-839-2870
ファクス:087-813-0221
