結核について
更新日:2024年5月1日
保健所では、結核対策として、患者さんやそのご家族、周囲の人に対して、治療や予防を行うための支援を行っています。
結核について
知ってますか?「結核」が現代の病気だってコト
結核は、過去の病気と思われがちな病気ですが、全国的に見ても年間
10,000人以上の新しい患者が発生し、約2,000人が命を落としている
日本の主要な感染症です。
結核は誰でもかかる可能性がありますが、治療により治る病気です。
定期的に健康診断を受診するとともに、咳などの症状がある場合は
早めに医療機関を受診しましょう。
結核とは
結核とは、結核菌という細菌による感染症です。
症状
咳、痰、微熱等の症状があり、胸痛、呼吸困難、血痰、全身倦怠感、食欲不振等を伴うこともあります。初期には無症状のことも多いです。
感染経路
空気感染(飛沫核感染)で、結核を発症した人の咳やくしゃみとともに結核菌が飛び散り、その周りの水分が蒸発し空気中に漂い(飛沫核)、それを周囲の人が直接吸い込むことによって感染します。しかし、感染してもすべての人が発病するわけではなく、大部分の人が免疫の働きで生涯発病しません。感染した人の1割から2割が、病気などで免疫力が低下したり、高齢で体力が落ちた時に発病することがあります。
治療
抗結核薬を6か月以上、複数の薬を組み合わせて服薬します。治療途中で服薬を止めると、菌が薬の効かない耐性菌となることがあるので、毎日最後まできちんと服用することが必要です。
予防方法
・定期的に健診を受けましょう。症状が無くても年に1度は受けましょう。
・気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
・バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠等の健康的な生活を心がけましょう。
・乳児は感染時の重症化を防ぐため、BCGワクチンを接種しましょう。
関連情報
結核について(公益財団法人結核予防会)(外部サイト)(外部サイト)
結核とは(公益財団法人結核予防会結核研究所)(外部サイト)(外部サイト)
結核患者の支援及び医療費について
結核患者や家族等に対する支援
保健所では、患者さんの療養生活に関する相談や服薬支援を、訪問や電話等で行っています。また、治療終了後は、再発の早期発見のために健康診断を行っています。患者さんやご家族、周囲の人も、結核に関する心配なことや困っていること等はご相談ください。
結核医療費の公費負担制度
結核医療費公費負担の申請を受け付けています。患者さんに対する医療費の適否を診査して、承認された医療費の公費負担を行っています。
接触者健康診断について
患者さんのご家族や周囲の人に対して、状況に応じて健康診断が必要な場合はご案内をします。
結核定期健康診断について
高松市の結核・肺がん集団検診について
高松市の結核患者さんの7~8割は高齢者です。
高松市では65歳以上の市民を対象に各地区で「結核・肺がん集団検診」(肺がん検診は、40歳以上が対象)を実施していますので、年に1回必ず結核健康診断を受けましょう。
事業所、学校、矯正施設その他の施設の定期健康診断について
事業所や学校・施設等において、定期の健康診断を実施しています。
結核健康診断事業費等補助金について
学校又は施設の長が、感染症法第53条の2第1項の規定により実施した、結核に係る定期健康診断に対して、高松市結核健康診断事業費補助金交付要綱に基づき補助金を交付しています。
お問い合わせ
このページは感染症対策課が担当しています。
〒760-0074 高松市桜町一丁目10番27号保健所2階
電話:087-839-2870
ファクス:087-813-0221