市長定例会見(令和6年3月26日)
更新日:2024年5月7日
日時・場所
日時 令和6年3月26日(火曜日) 11時30分~11時55分
場所 防災合同庁舎3階 301会議室
報告事項
1 報告事項
(1)東京事務所の開設について
(2) Web口座振替受付サービス開始について
2 記者質問
報道発表資料
市長説明及び記者との質疑応答要旨
市長定例記者会見(令和6年3月26日)録
11時30分~11時56分
それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
今年度、最後の会見ということですが、冒頭少し2点、お話をさせていただきたいと思います。
まず、1点目は狂犬病の予防接種でございます。
先般、群馬県で、小学生ら12人が、四国犬に咬まれてケガを負うといった事件が発生しいたしております。飼い犬は、狂犬病の予防接種を受けておらずに、結果、飼い主は、過失傷害に加えて、狂犬病予防違反などの疑いで書類送検をされたということでございます。狂犬病対策といたしましては、狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主に、毎年1回、狂犬病の予防注射をすることが義務づけられておりますが、今、全国的に、接種率が低迷していることが危惧されているところでございます。本市で見てみますと、接種率は、ここ10数年、50%台で推移しておりまして、令和4年度の接種率は、56.7%となっています。これは、全国接種率が70.9%でしたので、かなり低い状況となっており、接種率の向上が必要だと考えております。接種率を向上させるためには、何と言いましても、飼い主の皆様の意識付けが重要でございます。そのため、本市といたしましては、関係機関と連携して、ポスターの掲出を始め、動物病院やペットショップでの注意喚起、また、広報紙やホームページ、動物愛護フェスティバルなどのイベントでの啓発ということに努めているところでございます。
さらに、飼い主の皆様には、個別に動物病院で狂犬病予防接種を受けていただきますようお願いしておりますが、4月から6月まで「狂犬病予防注射月間」としておりますが、各コミュニティセンターで集合注射を実施いたしております。飼い主の利便性を考慮すると同時に、予防接種の接種率の向上に努めておりますので、ぜひ、このコミュニティセンターの集合注射を利用いただきたいと存じます。
2点目でございますが、桜の話でございます。3月も下旬となり、日ごとに春らしさが感じられるようになっていますが、今日もそうですが非常に寒い、霧雨が降っている状況でございます。菜種梅雨と呼ばれるような日が続いているということでございます。季節も足踏みをしておりますので、まだまだ市内では満開の桜というわけにはいかないということで、それを心待ちにしている状況でございます。
市内の桜の名所でございますが、私のお勧めはやはり、「玉藻公園の桜の馬場」の桜かなと思っております。ソメイヨシノやシダレザクラなど、計76本が咲き誇りまして、桜に包まれた空間を楽しんでいただけると存じます。そして、29日から、恒例となっております、「桜の馬場」を夜間無料開放いたします。夜間約150個のぼんぼりが灯り、夜空に浮かぶ満開の桜ということで、うまく咲けば、昼間とはひと味違う雰囲気で、夜桜を楽しんでいただけるのではないかと思っております。
このほか、市内では太田南地区の「鹿の井出水」でありますとか、あるいは香川町の「竜桜公園」や東植田町の「公渕森林公園」など、桜の名所たくさんございますので、御家族連れで、お出かけいただきまして、お花見を楽しんで、少しでも心を楽しく豊かにしていただければと思っております。
それでは、題材に入らせていただきます。今日は2点ございます。
1点目が「東京事務所の開設」について、2点目が「市税などのWeb口座振替受付サービス開始」についてでございます。
まず、1件目は、シティプロモーションの一環として、4月1日(月曜日)に、政策課の出先という形で、東京事務所を開設いたします。
東京事務所の運営といたしましては、所長と副所長の2名体制で、東京圏におきまして、多種多様な民間企業などとの交流を通じて、官民連携による社会課題の解決などに向けた取組の推進、また、シティプロモーションにつながる情報収集や情報発信、また、さらには各課において、東京圏で行うイベントなどの開催支援などをこの東京事務所で行う予定でございます。開設場所でございますが、「WeWork(ウィーワーク)丸の内北口」の専用個室ということでございます。ここには企業や自治体、フリーランスなど多様な形態で働く人々が入居しております。コワーキングスペースの会議室版みたいなところですけれども、住所といたしましては、東京都千代田区にあります「丸の内北口ビルディング」の8階でございます。
東京事務所の開設に当たりましては、先行隊ということで、今年度、香川県東京事務所に本市職員1名を派遣いたしております。そこで企業訪問や、地域の魅力を紹介するPRイベントへの参加など、さまざまなプロモーション活動を行ってきたところでございます。
また、明日、27日(水曜日)には、「WeWork(ウィーワーク)丸の内北口」におきまして、名古屋市と共同で、名古屋市と高松市が共催ということで、「WeWork」の会員企業向けに、特産品の紹介やいろんな地域活性化に関する意見交換などを行うというイベントをやることとしております。今後におきましては、「WeWork」を活動拠点といたしまして、シティプロモーションプロデューサーをお願いしております塚田良平氏でありますとか、あるいは東京圏の企業と積極的に連携しながら、人脈づくりに、ネットワークづくりを取り組む中で、本市に興味や関心を持っていただきながら、本市を訪れる人、また、本市の課題に興味を示す企業の増加といったものを考えているところでございます。
さらには、本市の特産品の振興を始め、MICEの誘致、あるいは移住促進、観光PRなどを念頭におきまして、東京圏で行うイベントへの積極的な出展などにも今後取り組んでまいり、本市の産業の活性化あるいは、関係人口の拡大などにつながっていくことを、大いに期待しているところでございます。
次に、2点目は、市税や各種料金の口座振替の申込みができる「Web口座振替受付サービス」を開始するものでございます。
このサービスは、本市が進めております自治体DXの一環でございます。手続きのオンライン化によりまして、市役所に来る、あるいは出先に来庁するというそのものを不要にする、いわゆる「行かない窓口」の取組の一つでございます。
口座振替ができる市税や各種料金は、「市・県民税」を始めといたしまして、「固定資産税」や「介護保険料」、「保育料」、「学校給食費」など10種類となっております。取扱金融機関は、「百十四銀行」や「香川銀行」、「四国銀行」など、13の金融機関でございます。サービス開始は、4月1日(月曜日)からで、本市ホームページ内にある「Web口座振替受付サイト」から、お申し込みをいただきたいと思います。
なお、口座のお申込みといたしまして、キャッシュカードが発行されていない口座でのお申込みはできないということになっておりますので、御注意いただきたいと存じます。
今回のWebを利用しての口座振替の受付サービスの実施は、香川県内では、初めてということでございます。自宅にいながら、24時間いつでもどこでも、簡単に口座振替の申込みができるという便利なサービスでございますので、ぜひ、御利用をいただきたいと思います。
記者質問
【記者】
来年度から放課後児童クラブの運営の民間委託が始まるが、支援員の確保状況と、民間委託への期待は
【市長】
放課後児童クラブの民間委託が令和6年度から始まりますけれども、まず支援員につきましては、3月25日(月曜日)現在、必要人数113人のところ、110人を確保しております。現在も、追加募集と言いますか、支援員の募集は行っておりますが、もし3人確保できなかった場合は、統括責任者等による補完体制を整えている状況でございます。補助員につきましては、ほぼ、例年どおりの500人程度、確保できていると聞いております。
また、放課後児童クラブの入会申し込み状況でございますけれども、昨年12月から受付を始めましたところ、4,575人の申し込みがございまして、入会できなかった児童数は、508人となっております。508人の方について、現在、それぞれの御家庭に対して、待機する意思があるかどうか確認を行っているところでございます。
昨年度と比較いたしますと、放課後児童クラブの申込者数は85名増えております。また、入会できなかった児童数は、41名増加している状況でございます。
私といたしましては、民間のノウハウを生かした人材確保や、ICTの導入によりまして、今後、待機児童の解消を始め、支援員等の事務の負担軽減、保護者の利便性の向上につながっていくことを、大いに期待しているところでございます。
この4月からということでございますので、これからいろいろと努力をしていただきたいと考えておるところでございます。今後とも、事業者と連携しながら、放課後児童クラブの運営を行っていくこととしております。いろいろトラブル等の懸念も言われておりましたけれども、万が一トラブルが発生したような場合には、直接、市が関与するなどして、事業者との緊密な連携を図りながら、適切に対応していきたいと考えております。
【記者】
札幌高裁が同性婚を認めない現行制度を違憲と判断したことへの受け止めと、LGBTQに対する今後の取り組みは
【市長】
同性婚をめぐる、初めての高裁の判決で、「違憲」という判断が示されたということでございます。これについては重く受け止めなくてはいけないということだと感じているところでございます。
また、ジェンダーの平等や、性の多様性に対する社会的な理解を広める動きが加速している中で、こうした社会の動きを背景とした、今回の司法判断ではないかと考えているところでございます。私自身は「違憲」かどうかというところは判断に迷っているところではございますけれども、いずれにいたしましても、婚姻に関することは、法律によってきちんと位置づけられるということが必要でございます。やはり、国民の理解を十分に得られた上で、国において法整備がなされるべきものと認識しているところでございます。その法制度の議論というものを期待したいと思っております。
また、本市では、「パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」を導入して、当事者が日々の生活の中で感じる、生きづらさや、不安を解消いたしておりますほか、啓発パンフレットの配布でありますとか、講演会を開催するなど、LGBTなど、性的少数者の方に対する偏見をなくすための啓発活動を積極的に展開しておるところでございます。
いずれにいたしましても、多様性ということが非常に私は大事だと思っておりますので、多様性を認め合う共生社会の実現に向けて、認識が深められるように、関係団体などと連携し、性的少数者の支援、あるいは性の多様性に関する啓発などに取り組んでまいりたいと考えております。
【記者】
<高松港の特定利用港湾指定について>
国が防衛力強化として進めている特定利用港湾の指定の受け入れを知事が表明したが、所見は
【市長】
高松港の管理者は香川県ということになっておりますが、昨日、香川県知事が特定港湾の受入れを表明されたところでございます。
国の考え方につきましては、3月21日の午後に県の港湾課の課長が本市の河港課を訪れまして、国の情報、国の考え方について説明を受けたところでございます。県の説明、国の説明はいろいろございますけれども、安全保障に関する非常に重要な事項であり、しかも自衛隊の活動といったものが、特に大規模災害の時において円滑かつ迅速に行われることも考えられるということでございますし、本市に非常に関係するものとして、高松港の朝日地区の複合一貫輸送ターミナル整備事業の促進も図られるということも聞いておるところでございます。
そういうことから考えまして、私といたしましては、高松港の管理者である県知事の受入れ判断を尊重してまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、今後とも協議内容について県と情報共有を図りながら、市民の皆様の理解を得るべく、いろいろな活動もやっていきたいと思っております。
【記者】
<高松港の特定利用港湾指定の受け入れについて>
受け入れることのメリット・デメリットは
【市長】
自衛隊がある程度訓練目的等を行うことができるということで、これまでと違った運用という場面も出てくると思っています。それに対する市民の皆様の不安の払拭は、なかなか難しいところもあろうかと思います。その辺の市民の理解をできるだけ得るような努力は、今後必要になってくるのではないかと感じているところです。ただ、私どもが県を通じて国の考え方を聞く限りにおいては、ある程度受け入れてしかるべきものと考えているところでございます。
【記者】
<紅麹による健康被害について>
高松市内で健康被害に関する報告はあるのか
【生活衛生課】
市内の味噌製造業者の方から紅麹を原材料に使っている味噌を製造しているという情報がありまして、自主回収に向けて準備中と聞いております。
【記者】
<紅麹による健康被害について>
今後、健康被害が発生した場合、保健所の対応は
【市長】
そうですね、担当は保健所ということになろうかと思いますが、しっかりと調査をした上で対応してまいりたいと考えております。
【記者】
<放課後児童クラブの民間委託について>
支援員の大量辞職はなかったのか
また、教室数の増加は
【市長】
先ほども言いましたように、放課後児童クラブについて、支援員について113人が必要なところ110人が確保できているということは、ほとんど大量退職とかそういうことはなかったというふうに思っております。
【子育て支援課】
教室数は1教室増えて、定員が40名増える予定でございます。
【記者】
狂犬病の予防接種率が全国に比べて低い要因は
【生活衛生課】
接種率が低くなっている1つの要因としては、接種はしているが、その他の手続きが最後までされておらず、保健所で接種していることを把握していない犬も一定数いるのではないかと考えます。そのため実際の接種率より低い状況にあるのではないかと推測しています。
また、補助制度ですが、飼い主の義務ということで補助制度というのはないですけれども、摂取料はできるだけ安価にということで国から通知があり、費用は高額でないように抑えられている状況です。
【記者】
新年度の放課後児童クラブの申し込みが増加しているが、要因として考えられることは
【市長】
私が聞いておりますのは、放課後児童クラブ、保育所も一緒ですが、共働き家庭が増え、対象が非常に増えてきているということでございます。申込者数の増加は85人ですが、全体が4,575人の申し込みですので、それほど大きな数ではないかもしれませんが、増加傾向にあるというのは表していると思っています。
1クラス増やしておりますので、その分40人相当は受入れが可能になったということで、85人申込者数増えて、入会できなかった人が41人増えているということは、その40人は1クラス分で吸収できたのかなというふうに思っております。
【記者】
東京事務所開設場所にWeWorkを選んだ理由は
【市長】
WeWork丸の内北口ですが、WeWork自体は首都圏に31か所拠点がございまして、共通利用できるという利点もあります。そういう中で、丸の内に拠点を構えて、丸の内の事務所の中にも自治体の事務所、我々と一緒なような事務所もいくつか入っておりますし、民間のいろんな事業者が拠点を構えているということでございまして、そこにおいて、官民共同したプロジェクトを進めることができるということでございます。そういうのに一番適した施設であろうということで、このWeWork丸の内北口の丸を事務所を選ばせていただきました。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
お問い合わせ
このページは高松市が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011