市長定例記者会見(令和2年3月3日)
更新日:2020年3月13日
日時・場所
(日時)令和2年3月3日(火曜日) 午後1時30分から1時49分まで
(場所)4階会議室
報告事項
(1) 高松市高齢者等緊急一時保護事業の実施について
(2) 指定(ごみ)収集袋の外装への広告掲載について
市長説明
それでは定例記者会見を始めます。
本日の題材は2点です。
題材に入ります前に、新型コロナウイルス感染症に関する本市の対応等について、本部会議等でもお話していますが、改めて御説明させていただきます。
現在、本市を含め香川県内での感染者は確認されていませんが、国内での感染者が広域的に発生している状況です。
WHOでも、この肺炎の危険性評価を、最高の「非常に高い」に引き上げたということで、国においても、先月26日には、全国的なスポーツや文化イベント等について、2週間は中止や延期、又は規模縮小等をしてほしいという要請、さらに、27日には、春休みに入るまでの間、全国の小・中学校、高等学校等の臨時休業の要請があったところです。
本市としましては、それを受けて、国内における感染者の増加等を踏まえて、今後の感染症対策の強化、拡充をしていく必要があると判断して、26日に、まず「高松市感染症対策拡大本部会議」を設置・開催して、28日と昨日とこれまでに3回開催したところです。
まず、26日に、本市主催のイベントや行事等の中止や延期、規模縮小のための基準を取りまとめて、それに該当する行事について中止・延期を決定しています。また、国の要請を受け、市立の小・中学校については、2日からという要請でしたが、本日、3日から小・中学校は24日まで、高等学校は19日まで、そのまま春休みに入るということですが、その間、臨時休業とする決定を行ったところです。
一方で、幼稚園、保育所、こども園、また、放課後児童クラブについては、従来通り運営するということで、特に放課後児童クラブについては、この臨時休業の期間中、夏季休暇等と同様の対応となる、午前8時から午後6時30分まで開所することを決めて、子育て世帯の働きやすい環境づくり等に努めています。
国からの情報によりますと、ここ1~2週間の動向が、国内で急速に感染が広がるか収束に向かうかの瀬戸際であるということですので、市としても全面的にこれに協力して、しっかりと対策を行っていきたいとに思っています。そのような状況ですので、市民の皆様には、よく言われております、咳エチケット、うがい、手洗いを励行していただき、市の対応につきまして御理解、並びに御協力をいただければと思います。
それでは、題材に入ります。
まず1点目は、高松市高齢者等緊急一時保護事業の実施についてです。
近年、高齢化の進展に伴い、認知症高齢者が増加しています。それが原因で徘徊する高齢者の安全確保が各地で喫緊の課題となっています。
これまで、本市では、警察が徘徊する高齢者を保護しますと、本市の地域包括支援センターが連絡を受けて、警察と相談した上で対応していましたが、特に、夜間・休日においては、すぐに受け入れていただける施設の確保が難しくて、その対応に苦慮していました。
このようなことから、認知症などにより徘徊する身元不明の高齢者等の安全を確保するために、特別養護老人ホームに一時的に保護する高松市高齢者等緊急一時保護事業を、3月1日から24時間体制で始めます。この事業の実施は、県内初となります。
この事業は、高松市老人福祉施設協議会の会員施設の御協力を得て実施します。会員施設である特別養護老人ホームと本市が一時保護に関する協定を締結して、高松北警察署をはじめとする高松管内の4警察署と連携することにより、24時間、当該高齢者等の一時保護を行う体制にするということです。
また、施設受入中の体調の急変などに備えるために、高松市立みんなの病院と香川県済生会病院、これら二つの病院と協力しながら、緊急事態にも対処可能な体制を整えることとしています。認知症になっても安心して暮らせるようなまちを実現していくために、各種施策を展開してまいります。
事業の周知方、よろしくお願いします。
2点目は、指定(ごみ)収集袋の外装への広告掲載についてです。
本市では、家庭ごみのうち、燃やせるごみと破砕ごみの収集について、5種類の指定収集袋を導入し、運用しています。
この度、自主財源確保策の一つとして、指定収集袋の外装に広告を掲載することになりましたのでお知らせします。
広告は、10枚入りを一組とする外装袋において、5種類全てのサイズに掲載します。全部合わせて875,000組分となります。その広告料収入は、352,000円(税込)となっています。
このような試みですが、四国の他県都、高知・徳島・松山では、そもそも有料指定収集袋を導入していないということで、また、香川県内の自治体の中でも初めての試みです。
現在、広告なしの指定収集袋がまだ出回っていますが、販売店により在庫状況が異なりますので、だいたい6月ぐらいから、徐々にこの広告入りの収集袋が店頭に出回るのではないかと思います。従って、今回は、概ね半年間の広告期間を想定しているということです。 なお、販売価格の変更はありません。
現在、令和2年度に新たに作成します指定収集袋の外装への広告の募集を、広告代理店を通じて行っています。指定収集袋は、御承知のとおり、市内全域の各家庭で多く利用されるものですので、広告効果も大きいと思いますので御検討・御協力を、企業・団体の皆さんにお願いしたいと思います。
周知方、よろしくお願いしたいと思います。
私からは以上です。
記者との質疑応答要旨
【記者】
新型コロナウイルス感染拡大に対する所感等について
【市長】
本市としてのコロナウイルスへの対応は先ほど申し上げた通りである。先月25日に国から基本方針が出て、地方公共団体への要請があり、それに基づいてしっかり対応していこうと思っている。26日に全国的なイベント等の中止等の要請、それから27日に小・中・高等学校等の全国一律の臨時休業の要請と、矢継ぎ早に2つの厳しい要請が出された。1つの政治決断かと考えているが、その前に基本方針が出されて、それから急に一律で強制的な形になったということで、あまりにも突然であり、私自身も驚いて、対応に追われた。特に学校現場等においては混乱が生じたので、もう少しうまくできなかったのかなとは思っている。ただ、新型コロナウイルスへの対処は、なかなか分からない部分があるが、基本的には国が現状等について専門家の意見を分析した上で、今後の見通しをしっかりと持って、それに対して対応方針を決定し、地方自治体も含めた関係機関・関係団体がそれに従って対策を講じていくのが基本だと思うが、国の要請を断るだけの情報を我々は持っていないので、それに従ってイベント等の自粛・中止・延期なり、小・中・高等学校の臨時休業を決めたところである。所感としては、もう少し時間的に余裕を持って方針等を示していただきたかった。あるいは、我々の意見も事前に何らかの形で聞いていただきたかった。
国に要望したいこととしては、このような要請を受けてやっと対応したところなので、すぐに具体的な要請項目はまだ整理していないが、いわゆる地方三団体、知事会、市長会、町村会の会長名で国に要望書を出している。1つには、今回の新型コロナウイルスのさまざまな対処処置によって、直接間接の経費負担が事業者にも学校関係にも親御さんにも、身体的な負担なども含めてかかっている。その負担についての補填をきちんと国の責任でやっていただきたいということ。国民生活、経済活動に多大なる影響が生じているので、国できちんと対処していただきたいというような要望を出している。学校休業等に伴い、昨日対策本部会議で決めた、放課後児童クラブの措置も色々あり、通常より余分な経費負担がかかっているので、その辺りについて万全の対策を国に求めていきたい。国からも矢継ぎ早に、子どもの面倒をみるために休む場合は、公務員の場合は特別休暇を認めるという方針も出されている。企業に対する休業補償も具体的に出されている。今後の国の対策等に注視をしながら、必要に応じて、要望していきたい。
また、テレワークや時差出勤に関する本市の状況は、基本的に現在、感染症対策のために、本市職員のテレワークや時差出勤を実施する予定はない。但し、学校の臨時休業に伴い子どもの面倒を見なければならない本市職員の休暇については、特別休暇として取り扱うこととする。事態が日々と言っていいほど大きく変わってきているので、状況を見極めながら必要な対策を講じていきたい。
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