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市長定例記者会見(令和元年6月21日)

更新日:2019年6月27日

日時・場所

(日時)令和元年6月21日(金曜日) 午前11時30分から12時00分まで
(場所)4階会議室

報告事項

(1)2019中国・四国パラ陸上競技大会の開催について
(2)令和元年度高松市プレミアム付き商品券の使用可能店舗募集について
(3)環境月間コラボイベントについて
(4)高松市美術館特別展「宮永愛子:漕法」の開催について

新規ウインドウで開きます。報道道発表資料はこちら

市長説明

 おはようございます。
 本日の題材は、4件と追加で1件、合わせて5件です。
 まず1点目は、2019中国・四国パラ陸上競技大会の開催についてです。
 来る6月29日、屋島レクザムフィールドで「2019中国・四国パラ陸上競技大会」を開催します。
 今大会には、現時点で105名のエントリーがあります。競技用車いす400m、800m、1,500m、5,000mの世界記録保持者、佐藤友祈選手、また、平昌パラリンピック女子アルペンスキーで金・銀・銅メダル計5つを獲得した村岡桃佳選手や本市在住の田中司選手も出場予定です。また、大会に併せて、本市のホストタウン、共生社会ホストタウンの相手地域である台湾から、中華台北パラリンピック委員会やパラリンピアン等を招聘して、エントリー選手とともに大会に参加していただくこととしています。また、パラリンピック7大会出場の永尾嘉章様を始めとして、国内パラリンピアン6名の方に、エキシビションという形で大会を盛り上げていただく予定です。
 さらに、競技のみならず、2階のペデストリアンデッキでは、「特別企画!!スポーツ体験イベント~オリンピック・パラリンピック機運醸成に向けて~」と題した各種スポ―ツ体験ブースを設け、スタンプラリーを開催します。このスタンプラリーを制覇すると、香川県初お目見えとなる東京2020マスコットのミライトワ、ソメイティと記念撮影ができるようになっています。盛りだくさんの内容となっていますので、是非、この機会に、会場にお越しいただき、パラリンピックの選手に熱い声援を送っていただくとともに、イベントに参加するなど大会を楽しんでいただきたいと思います。
 また、大会の関連イベントとして、市内の小学校10校で義足体験事業を始め、パラリンピアン等との交流事業を予定しています。周知方、また、取材方、よろしくお願いします。
 2点目は、令和元年度高松市プレミアム付商品券の使用可能店舗募集についてです。
 現在、本市では、本年10月からの消費税率10パーセントへの引上げによる、低所得者や子育て世帯の消費に与える影響を緩和しますとともに、市内における消費を喚起・下支えすることを目的に、国の補助金を活用して、販売価格に一定のプレミアム分の金額を上乗せした低所得者・子育て世帯主向けの「令和元年度高松市プレミアム付商品券」の発行・販売に向けた準備を進めているところです。
事業の詳しい概要につきましては、資料を御覧いただきたいと思いますが、今回は、商品券の使用に御協力いただける店舗の募集を中心にお知らせさせていただきます。
 店舗の募集については、7月1日から12月27日まで、このプレミアム付商品券を使用できる店舗を幅広く募集します。申込を希望される場合は、所定の申込用紙がありますので、インターネット、FAX、郵送で御提出いただくようになります。
 なお、申込資格や商品券の使用範囲などを定めた募集要項を、専用ホームページに掲載する予定にしています。
 また、商品券のデザインですが、お手元に見本をお配りしていますので、ご覧いただきたいと思いますが、まず、本市の木である黒松を背景にして、瀬戸内海に面した屋島、玉藻城、赤灯台などをあしらった、穏やかな基調の高松らしいデザインとしています。
 今後のスケジュールですが、低所得の方への申請書の発送は8月上旬、全ての対象者の方への商品券購入引換券は9月中旬以降に、順次、発送を予定しています。また、市民の方からのお問合せに十分対応できるよう、7月1日から来年の3月31日までコールセンターを設置するとともに、8月上旬から約1か月間、本庁舎内に申請等の相談窓口を設置することとしています。
 私としては、幅広いエリアや業種の店舗に参加いただくことで、対象となる皆様にとって、プレミアム付商品券を使ってみたいと思っていただけるようなものにしていきたいと思っていますので、多くの店舗に周知が届くよう、ご協力よろしくお願いします。
 3点目は、環境月間コラボイベントについてです。
 本市では、6月の環境月間イベントとして、香川大学ESDプロジェクトSteeePと高松市衛生組合連合会と市との3者による官・学・民の協働で、6月23日と30日の両日曜日、2週にわたり、食品ロスやプラスチック・スマートなど環境問題の啓発イベントを開催します。
 まず、本市が主催する「フードドライブ」ですが、これは、NPO法人フードバンク香川の御協力をいただき、各家庭で使われていない食品を、支援を必要としている団体・施設等に寄付するものです。
 本市としては初の取組で、1回目は、あさって23日にIKODE瓦町で行います。また、2回目は、来週30日に、高松市総合教育センターで実施します。
 次に、香川大学の学生ESDプロジェクトSteeePが主催する「ともにキッチン」です。
 これは、スーパーマーケットの御協力により、当日廃棄される寸前の食材の提供を受け、その食材を使って楽しく料理をしながら交流を深め、食品ロスについて考えるイベントでございます。あさって23日にIKODE瓦町アートステーションで開催します。参加費は500円、事前申し込みが必要です。
 次に、高松市衛生組合連合会が主催する「第4回環境フェア」です。
 来週30日、市総合教育センターで、市内各地区の活動状況の報告のほか、四国EPO、せとecoかがわなどの団体が集まり、プラスチック・スマートや地球温暖化防止についての講演や体験イベントを行います。参加は無料となっております。直接会場へお越しください。多数の皆様の御参加を、お待ちしております。
 4点目は、高松市美術館特別展「宮永愛子:漕法」の開催についてです。
 7月17日から9月1日の間、高松市美術館において、特別展「宮永愛子:漕法」を開催するものです。本展覧会は、現代美術家・宮永愛子さんによる四国初の大規模個展です。
 宮永さんは、常温で昇華するナフタリンなどを素材に、変わりながらも存在し続ける世界を表現した作品で注目を集め、2011年には第25回五島記念文化賞美術新人賞、2013年には日産アートアワード初代グランプリを受賞されるとともに、これまで国内外で数多くの展覧会に参加され、現代日本を代表するアーティストの一人として、国際的にも注目を浴びています。
 この度の展覧会では、ナフタリンや塩を用いた宮永さんのこれまでの代表的な作品に加え、新作としてサヌカイトを用いた意欲的なインスタレーション作品が展示をされます。サヌカイトは、ご承知の通り、叩くとカーンと美しい音色を奏でる香川特産の不思議な石ですが、音楽演奏以外に、美術作品の素材として用いられることは極めて珍しいと伺っています。サヌカイトの造形や音が私たちの五感をどのように刺激するのか、大いに期待されるところです。
 また、本展覧会は瀬戸内国際芸術祭2019参加展覧会です。宮永愛子さんはこの瀬戸内国際芸術祭におきまして、女木島の小さなお店プロジェクトの「ヘアサロン壽」という作品を春会期に発表されています。この作品は夏会期と秋会期にも公開されますので、是非、美術館の展覧会と女木島の作品、双方を御覧いただき、宮永さんの多彩な芸術世界を楽しんでいただきたいと思います。
 最後に題材としては挙げていませんが、追加で1点、既に先日、プレスリリースしていますが、高松市障がい福祉スペシャルサポーターの創設及び委嘱について、改めて、お知らせします。
 本市では、高松市手話言語及び障害のある人のコミュニケーション手段に関する条例の施行や日本パラ陸上競技選手権大会の開催等、障がい者に関する取組を実施していますが、この度、これらの障がい者施策の周知を更に推進するため、障がい者イベントへの出演やSNS等でのPRなどに御協力いただき、高松市全体の障がい者理解の機運を高めることを目的として、「高松市障がい福祉スペシャルサポーター(SSS)」を創設いたしております。障がい福祉スペシャルサポーター、それぞれの頭文字をとって「SSS」を創設しました。
 併せて、2018ミス・ユニバース・ジャパン香川ファイナリストであり、自らも聴覚障がいをお持ちで、SNS等で、聴覚障がいに関することを発信されている白川夢華さんに委嘱します。
 先ほど説明しました6月29日開催の中国・四国パラ陸上競技大会にも、白川さんに出演していただく予定です。
 なお、白川さんへの委嘱式につきましては、本日、午後4時から、市長応接室にて実施しますので、取材方、よろしくお願いします。
 私からは以上です。

記者との質疑応答要旨

【記者】
 大島振興方策の進捗状況について
 
【市長】
 ご承知の通り、大島は、全国で13あるハンセン病療養所のうち、唯一離島にある療養所である。ハンセン病療養所は、それぞれの将来構想を策定するということになっていたが、大島だけ策定できない状況が続いていた。そのような中で、大島を今後生かしていくために、関係者とともに種々検討し、平成26年11月に大島振興方策を策定した。この中で、「歴史の伝承」と「交流・定住の促進」の二つの方向性を示し、その取組として、40の事業を掲げている。
 この内、振興方策策定後、3年以内に事業着手し、5年以内の完了を目指すものが20事業、長期的な検討を要するものが7事業ある。
 例えば、産業振興等は、長期的な課題で未着手だが、早期に事業着手し完了を目指すものの中に、歴史伝承、防災、文化振興、交流促進などがあり、取り組めるものについては既に着手しており、一定程度進捗している。
 大島の歴史を伝承する中心となる施設として、本年4月に国が社会交流会館を大島青松園の中に作り、その中に実物資料による大島の歴史紹介や、今回の瀬戸芸に間に合わせる形で昭和33年前後の大島のジオラマが展示されている。
 また、本市が実施している島外との交流ワークショップや、大島の歴史と魅力を広く伝えるための大島マップ等の情報誌の作成、あるいは瀬戸内国際芸術祭2019との相乗効果により、今後の一層の島内外の交流が図られると考えている。実際、春会期に、大島には、3,040人が来場した。前回の春期間は1,070人の来場だったので、3倍近くの人が来られており、交流の促進という面では効果がでてきていると思っている。
 このような人権学習や歴史継承に取り組む一方、来島者の安全を確保するため、大島港の改修・整備についても、国や関係団体とも協議を進めている。今後、大島振興方策に掲げるビジョンの実現に向け、引き続き、ハンセン病療養所の歴史を継承し、多くの人が大島を訪れ交流が活発となるように、入所者の方々の意向を尊重しながら、将来につながる施策、事業を進めていきたい。

【記者】
 今後の平和教育に対する考え方について

【市長】 
 戦後74年が経過し、戦争の記憶が風化するとともに、実際にその時代を生きた方々がかなり少なくなってきているため、これまで以上に、行政が平和教育なり、平和に関する活動に力を入れていかなければならない。
 昭和20年7月4日未明の高松大空襲の慰霊祭が、毎年、7月3日に中野町の六角堂で行われている。また、10月初旬には、戦没者慰霊祭を市主催で行っている。これらについても継続していきたい。また、たかまつミライエの中に、平和記念館を設け、常設展示により子ども達を始めとした後世に向けて、戦争の悲惨さなどについて資料等で伝えていく、また平和記念館の各種イベント等で講演会などの開催により、きちんと伝えていくことが必要だと思う。
 今後とも、社会情勢の変化に応じた形で事業内容を検討していきたい。

【記者】
 改正児童虐待防止関連法に対する受け止め

【市長】
 児童虐待が大きな問題になっているが、家庭内の様々な問題について、何らかの形で情報キャッチした際に、早期に的確な対応をする。そのために、相談体制を充実し、支援に繋げていくとための体制整備が必要である。
 児童相談所は、基本的には都道府県と政令市が設置することになっており、中核市でも設置はできるが、必置ではない。香川県の場合は、香川県の児童相談所と高松市の担当部局で、今回の法律改正の趣旨を踏まえながら、これまで以上に緊密な連携を図り、体制を充実させた上で対応していきたい。

【記者】
 高松市立市民プールに関するアンケート調査結果に対する受け止め

【市長】
 市民プールについては、「高松市公共施設再編整備計画(案)一次」において、一旦、廃止の方向性としたが、議会での議論、また、市民の皆様からの様々な声を受けた形で、廃止を前提とすることなくアンケート調査を行いながら、更なる検討を進めているところである。
 アンケート調査の結果については先日公表した通りだが、年齢や家族構成等により、市民プールに対する考え方は様々であると受け止めている。ただ、必要と考えている方が過半数を上回ったということで、市民の皆様にとって、かなり愛着のある施設だということを実感している。
 いずれにしても、今回の調査結果を踏まえ、市の考え方を整理し、議会で十分に議論した上で、できれば今年度中に方向性を定めたい。

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