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市長定例記者会見(平成24年12月25日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成24年12月25日(火曜日) 11時30分~12時10分
(場所)4階会議室

報告事項

(1)災害時における廃棄物の処理等に関する協定締結式について
(2)平成25年度当初予算の要求状況について
(3)「スペシャルコンサート 渡辺貞夫グループ2013」の開催について
(4)平成25年高松市消防出初式の開催について
(5)2013年高松市成人式の開催について
(6)石の民俗資料館企画展「四宮金一展~新しい空間を求めて~」の開催について

市長説明

 おはようございます。
 それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。

 今年最後の記者会見でございますので、冒頭で、今年1年を振り返っての所感を、お話しをさせていただきたいと存じます。
 最近の経済状況でございますが、去る11月に発表されました内閣府の地域経済動向では、全国11の地域すべての景気判断が下方修正されたところでございます。
 その後、12月16日には、衆議院議員総選挙が行われ、民主党が大敗し、3年3ヶ月前に、国民の大きな期待感の中で誕生しました民主党政権が幕を閉じ、自由民主党を中心とした新政権が、誕生する見込みとなっていることは、御承知のとおりでございます。
 新政権の誕生に合わせまして、円高が是正され、円安の方向に向かっておりますし、株価も1万円を超えるなど、経済状況は、若干の明るさは戻っていると感じているところでございますが、本格的な経済政策等の対応策は、これからでございます。
 新政権には、早期の金融政策や経済対策をはじめ、引き続きの懸案となっております社会保障制度の安定や、特に、我々といたしましては、真の地方分権のための、改革のより一層の推進を強く期待しているところでございます。
 また、本市におきましては、昨年に引き続きまして、職員の不祥事が度重なって発生し、本市行政に対する、市民の皆様の期待と信頼を大きく裏切ることとなったところでございまして、改めて、深くお詫びを申しあげたいと存じます。今後、12月議会で制定しました「高松市職員の倫理及び公正な職務の執行の確保に関する条例」などを基にいたしまして、私を先頭に、市民の皆様の信頼回復に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 本市の施策・事業の面では、「第5次高松市総合計画」で掲げております目指すべき都市像「文化の風かおり 光かがやく 瀬戸の都・高松」の実現に向けまして、「心豊かな人と文化を育むまち」など6つのまちづくりの目標の下、各種施策に取り組んでおり、また、今年は、第3期まちづくり戦略計画を新たに策定し、計画に掲げる施策・事業の積極的な推進にも取り組んできたところでございます。
 では、6つのまちづくりの目標に沿いまして、主だった事業等を簡単に御説明したいと存じます。
 まず、まちづくりの目標1「心豊かな人と文化を育むまち」の分野では、来年3月20日から開催されます「瀬戸内国際芸術祭2013」の準備や、芸術祭のプレイベントとして、11月4日に、「現代源平屋島合戦絵巻」を大々的に開催したことでございます。
 また、音楽の分野では、「街角に音楽をフェスティバル in 高松」など、広く市民の芸術文化への関心を高め、「アート・シティ高松」の推進や中心市街地のにぎわいを創出できたのではないかと思っております。
 教育の分野では、小・中学校の施設を一体的に整備する塩江地区学校統合事業におきまして、建設工事に着工するなど、学校教育の環境の充実整備にも努めてまいったところでございます。
 まちづくりの目標2「人と環境にやさしい安全で住みよいまち」では、防災面で、東日本大震災の教訓を踏まえまして、津波避難ビルを指定するとともに、津波避難ビルマップを作成いたしております。また、本市の防災・危機管理能力と業務維持能力を高めるために、常設の災害対策本部機能、消防局機能、上下水道局機能等を集約いたしました「高松市危機管理センター(仮称)」等の基本構想を策定したところでございます。
 環境の面では、特に今夏は、節電対策が必要となりましたことから、市民へ節電協力を求めるために、「たかまつ節電チャレンジ15」や、「たかまつ緑のカーテン・コンテスト」の実施などによりまして、人と環境にやさしいまちづくりの推進に努めたところでございます。
 まちづくりの目標3「健やかにいきいきと暮らせるまち」では、新たに仏生山町の香川県農業試験場跡地に、新病院を建設するため、新病院基本設計に基づいて、来年2月の策定を目途に新病院実施設計を行っているところでございます。
 また、市民文化センター跡地に、新たに、「こども未来館(仮称)」を整備するために、基本計画を策定いたしました。なお、同一建物内に、男女共同参画センターと平和記念館を整備する予定でございまして、現在は、この3施設の建築基本設計等に取り組んでいるところでございます。
 さらに、私がマニフェストで掲げておりました子ども条例の関係につきまして、高松市子ども条例検討委員会から最終報告書が提出され、年度内の条例制定に向けて取り組んでいるところでございます。
 まちづくりの目標4「人がにぎわい活力あふれるまち」では、今年は、瀬戸内海国立公園の一部でもあり、史跡及び天然記念物に指定されている屋島の保存・活用による活性化を図るために、有識者らにより構成された「屋島会議」を設置いたしまして、先般、その屋島会議から、「屋島活性化基本構想(仮称)最終報告」が提出されたところでございます。この報告書を基に、来年1月末を目途に、「高松市屋島活性化基本構想」を策定いたしますとともに、基本構想に沿って、来年以降、施策・事業を具体的に展開いたしまして、「世界に誇れる高松市のシンボルとなる屋島」を目指してまいりたいと考えております。
 また、中心市街地活性化基本計画のリーディングプロジェクトとして位置づけておりました丸亀町商店街G街区の再開発事業が、今年の3月に竣工し、4月に丸亀町グリーンとしてグランドオープンしたところでございます。これにより、中心市街地、特に丸亀町商店街を中心に、人通りや賑わいが戻ってきたのではないかと思っているところでございます。現在の基本計画は、今年度で終了いたしますので、平成25年度からの5か年の次期中心市街地活性化基本計画の策定を、現在、行っているところでございます。
 さらに、中心市街地と郊外田園地域のコミュニティの再生・連携によって、農林水産業、地場産業等の再構築を目指して、現在、国で認定をいただいております総合特区の計画策定作業を進めており、今年度中に計画を策定し、来年度以降、効果的な事業展開をしてまいりたいと思っております。
 まちづくりの目標5「道州制時代に中枢拠点性を担えるまち」では、昨年の春秋航空の高松~上海間の定期便就航に続きまして、新たに、来年3月21日からチャイナエアラインによる高松~台北間の定期航空路線の開設が発表されたところでございます。
 外国人観光客を誘致する基盤が整い、瀬戸内芸術祭も開催されますので、これを契機に、本市の魅力ある観光資源等の海外へのPRや外国人観光客の受け入れ態勢の整備等に、これからも取り組んでまいりたいと思っております。
 まちづくりの目標6「分権型社会にふさわしいまち」では、コミュニティの再生・充実、また、NPOやボランティアの活動を支援して、いわゆる「新しい公共」を形成していくため、各種施策を実施してきたところでございます。特に、地域コミュニティ協議会の充実を図るために、予算措置をはじめ、事務局体制の強化・支援を図ってまいったところでございます。
 また、本市が所有する多くの公共・公用の施設や建築物の今後のあり方につきましては、施設の保有総量の適正化や維持管理の効率化、施設の長寿命化を図りながら、建築物全体の維持保全費用の縮減を図る「ファシリティマネジメント」の取り組みが必要となっておりますことから、新たに、「ファシリティマネジメント推進基本方針」を策定いたしまして、今後、取り組んでいく課題、その工程、推進体制などを定めてまいったところでございます。
 このほか、広域行政といたしまして、「瀬戸・高松定住自立圏」における連携事業を更に拡充・推進するため、今年4月、新たに、さぬき市及び東かがわ市と協定を締結したところでございます。この定住自立圏域の拡大によりまして、これまでの成果も踏まえて、連携市町間の水平補完を更に充実し、柔軟かつ弾力的な広域連携を、一層、推進してまいりたいと考えております。
 本市を取り巻く社会経済情勢は、依然として、厳しい状況ではございますが、これまで実施してきました施策等を、さらに来年以降拡充をいたしまして、第5次高松市総合計画に掲げます「文化の風かおり 光かがやく 瀬戸の都・高松」の実現に向けまして、取り組んでまいりたいと存じます。
 今年を振り返っての所感は、以上でございます。

 それでは、題材を報告させていただきたいと存じます。
 本日は、6点ございます。

 まず、1点目は、「災害時における廃棄物の処理等に関する協定締結式について」でございます。
 東日本大震災を踏まえまして、各種防災対策を行っているところでございますが、今回、災害発生時に、災害廃棄物を出来るだけ迅速かつ確実に処理するため、香川県産業廃棄物協会との間で、「災害時における廃棄物の処理等に関する協定」を締結するものでございます。
 協定の具体的な内容といたしましては、災害発生時の災害廃棄物の撤去、収集・運搬、処分等、本市が必要とする災害応急対策などでございます。
 締結式は、本日午後2時から、市長応接室で行いますので、取材方、よろしくお願いいたします。

 2点目は、「平成25年度当初予算の要求状況について」でございます。
 当初予算の要求状況につきましては、私のマニフェストに掲げております「情報公開の徹底」の取り組みの一つといたしまして、予算編成過程を「見える化」するということで、予算の要求段階から公表させていただいているものでございます。
 この度、平成25年度の予算要求の概要がまとまりましたので、本日から、ホームページで公開したいと思っております。
 若干、概要を御説明させていただきますと、まず、全体の規模でございますが、要求総額として、24年度当初予算に比べまして約69億円、4.7%の増となっております。特別会計と企業会計をあわせますと、全体では約112億円、3.9%の増でございます。
 要求段階での増減の主なものでございますが、減となる要因といたしましては、職員給与費が、給与カット等もございまして、4.2億円減、高松国分寺ホールの整備が完了いたしましたことから、8.9億円減でございます。
 増となる要因といたしましては、小・中学校の空調設備整備事業で16.5億円増、小・中学校の校舎改築事業で13.2億円増、介護保険事業特別会計の繰出金で4.2億円増、生活保護の扶助費で3.9億円増などとなっており、新規事業で、夜間急病診療所の移転整備事業6.8億円が要求されております。
 また、第3期まちづくり戦略計画の中の重点取組事業の要求状況でございますが、全部で122事業、約254億円の要求となっており、今年度当初予算に比べ、16事業、約37億円増ということで、まちづくり戦略計画の本格的な実施が見込まれる内容となっているところでございます。
 今後の方針等でございますが、要求総額は、今年度の当初予算をかなり大幅に上回るものとなっております。財源を確保するためにも、事業の平準化や見直しを行っていく必要があると思っておりますので、今後、財源状況等も十分見極めながら、的確な予算編成を行ってまいりたいと思っております。
 ただ、一番心配なのは、国が、今から来年度の予算編成を行うことになりますし、しかも、当初予算は、まず大型の補正予算を組んでからになるということでございますので、国からの補助金・負担金、地方交付税、地方財政対策の状況というのが、明らかになるのがかなり遅くなるため、本市の予算編成にも多大な影響があると予想されています。
 このことから、本市の来年度の当初予算編成は、国の状況等を十分注視しながら、精査の上、慎重に行ってまいりたいと考えているところでございます。

 3点目は、「スペシャルコンサート 渡辺貞夫グループ2013の開催について」でございます。
 このスペシャルコンサートは、総務省によります「定住自立圏」の推進調査事業として、高松市及び圏域市町において、世界各地で支持されるボサノバなどのブラジル音楽のライブを開催するとともに、瀬戸・高松定住自立圏の事業として行っております、「瀬戸・高松ブラジル音楽フェス」の一環として開催するものでございます。
 すでに、今年の10月と11月に女木島、豊島、直島におきまして、ブラジル音楽を中心としたコンサートが開催されており、今回は、それに引き続きまして、来年の3月1日(金曜日)に、サンポートホール高松大ホールにおきまして、「スペシャルコンサート 渡辺貞夫グループ2013」を開催いたします。
 ジャズをベースにいたしまして、世界の音楽の色彩を、私たちに届けてくれる渡辺貞夫氏とそのメンバーたちによるコンサートでございます。
 本日、12月25日(火曜日)からチケット販売を行います。

 4点目は、「平成25年高松市消防出初式の開催について」でございます。
 新春の恒例行事となっております出初式は、高松市民の安全・安心、また、飛躍を祈念して行っております。
 今年は、1月6日(日曜日)の午前9時30分から、高松市林町のサンメッセ香川の大展示場と臨時駐車場において開催いたします。
 出初式は、2部構成でございまして、まず初めに、大展示場におきまして、消防職・団員及び自主防火・防災組織等約1500人が参加する式典を行います。
 幼年・少年・女性防火クラブによる防火の誓い及び優良消防団員の表彰等を行います。
 続きまして、臨時駐車場に移動しまして、徒歩分列行進及び消防車両約60台による車両分列行進の後、一斉放水訓練を行いまして、終了は、午前11時30分予定となっております。
 また、平成25年の新たな取組といたしまして、式典と同時並行で、臨時駐車場におきまして、市民が見学・体験できる「車両展示コーナー」「消防車両体験乗車コーナー」「写真撮影コーナー」「防災女性チームコーナー」「餅つきコーナー」「関連グッズコーナー」の各ブースを設けまして、多くの市民の皆様に参加していただき、防火意識の啓発を図ってまいりたいと存じます。
 なお、荒天時には、式典のみの開催とさせていただきます。
 周知方、よろしくお願いいたします。

 5点目は、「2013年高松市成人式の開催について」でございます。
 2013年の成人式を、来年1月14日(月曜日)の成人の日に、午後1時から40分間程度、サンポ-トホール高松におきまして行います。
 今回の対象者は、平成4年4月2日から平成5年4月1日までに生まれた方でございまして、約4,000人おられますが、例年の傾向から見まして、その6割程度の約2,400人の参加を見込んでおります。
 今回の成人式のテーマは、「翼~輝かしい未来へ~」です。
 このテーマにつきましては、成人式を企画・運営しております、新成人を中心とした、公募による運営スタッフの皆さんが考案したものでございまして、「生まれたとき持っていた、小さくか弱い羽を、周りの人の支えによって、大きな翼へと成長させ、その翼で、社会という空へ飛び立ち、強い雨や風にも負けない強い精神力と意志を持って、仲間と共に新しく輝かしい未来を築いていこう」というメッセージが込められております。
 成人式の内容自体も、運営スタッフの皆さんが、手づくりで考えられたものとなっています。
 式典の内容、次第といたしましては、20歳のメッセージとして、新成人への一言インタビューを、お祝いのメッセージとして、学校の恩師や人生の先輩等からの映像を放映する予定となっております。

 6点目は、「石の民俗資料館企画展「四宮金一展~新しい空間を求めて~」の開催について」でございます。
 洋画家の四宮 金一先生は、本市御厩町に在住の、日本を代表する洋画家のお一人でございます。
 2002年には、洋画界最高峰の公募展であります「小磯良平大賞展」で大賞を受賞されておりますほか、国内の数々の大きな展覧会で大賞を受賞されております。
 また、本年、韓国で開催された麗水(ヨス)国際博覧会を記念して行われました、韓国・中国・日本の現代作家の絵画展に、招待作家の一人としても出展されるなど、国内外で御活躍されておりまして、さらに、2003年には、県と本市から、それぞれ、文化功労者、市政功労者としても表彰されるなど、香川県・日本を代表する洋画家のお一人でございます。
 今回、四宮金一先生が、以前から描きたい空間として構想を抱かれていた、とお聞きしております、石の民族資料館をモチーフにした、縦2.4メートル、横7.3メートルの大作など、未発表の作品を含みます作品6点を、民俗資料館の企画展示室で展示します。
 会期は、平成25年1月4日(金曜日)から2月3日(日曜日)までとなっております。
 是非、多くの方に、企画展に御来場いただきたいと存じます。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

【記 者】 
 自民党が政権復帰したが、どのような政策を期待するか。
【市 長】
 衆議院議員総選挙の結果、報道や評論家の方がいろいろなことを言っているが、私は、今回の自民党の勝利は、「決められない政治」と言われた民主党政権に対する反発によるもので、「決める政治」、「力強く経済等の対策が打てる政権」というものを、多くの国民が望んだのではないかと思っている。
 ただ、投票率は、全国で戦後最低であり、いわゆる第三極といわれる政党が乱立して、必ずしも、自民党や公明党に強い期待が寄せられたものではなかったとも思っている。
 いずれにしても、まず、経済政策に取り組んでいただきたいし、本市にかかわる分野で言うと、社会保障制度の安定化を、しっかりと行って欲しい。同時に、地方分権の推進に関して有効な対策を、きちんと見定めて進めてもらいたい。
 すでに年末となり、予算編成も、待ったなしの状況なので、期待どおりのスピード感を持って、対応されている気がしている。すでに、株価とか円の為替相場などが、若干好ましい方向に動いてきているのは、期待感の表れと思っているが、早く施策として発表していただき、有効な対策につなげて欲しい。

【記 者】 
 自民党が、公共事業に投資し、経済効果を見込む国土強靭化政策を打ち出しているが、それに対する期待は。
【市 長】
 中身を見て判断するものだと思うが、経済振興策としての一面と、厳しい財政状況の中、将来的な財政状況の見極めは必要である。その中で、必要とされる社会的資本の増強は、ある程度、前倒ししてでも行う必要があるのではないかと思っている。ただ、10年間で200兆円といった数字的なものが先行している感がある。

【記 者】
 平成25年度の当初予算の要求額が、24年度と比べ増えている、とのことだが、今後、国の予算編成の状況により、絞り込む考えはあるのか。
【市 長】
 予算要求状況は、規模だけの話で、大切なのは財源なので、ある程度、予算規模が大きくなっても、特定財源などにより、一般財源がおさまっていれば、対応は可能だと思う。
 予算要求の規模が24年度に比べ増えたのは、合併をして7年が過ぎようとしており、合併の建設計画の仕上げの時期に入ってきていることに加え、総合計画の期間も平成20年から27年になっており、これも仕上げの時期に入ってきているため、今まで、計画や設計などを行ってきていたものが、工事着工など、事業の本格実施に移ってきていることなどが影響し、規模的に膨らんできているところがあるのではないか。
 各事業において、財源措置等も見極めながら、事業を進めてきているので、予算の要求総額が大きくなったからといって、財源が足りない状況ではないが、今後、財源状況を勘案しながら、必要な事業の優先順位をつけた上で、きちんと査定し、予算編成を行っていきたい。

【記 者】 
 予算編成のスケジュールは、例年と変更はないのか。
【市 長】
 これまでと全く同じである。国においては、暫定予算等の話も言われているので、急に財源不足になるようなことがないよう、状況を慎重に見極めながら、予算編成を行っていきたいと思っている。

【記 者】 
 小選挙区比例代表並立制を含む、現在の選挙制度に対する所見は。
【市 長】
 現在の小選挙区比例代表並立制には、良い面も悪い面もあると思っている。ただ、特に、小選挙区については、2大政党的なものの存在を前提とした制度で、今回の選挙に見られるように、2大政党はあるものの、第三極と言われる小さな政党を含め、全部で11もの政党が乱立した状況では、果たして、選挙制度とあっているのかどうか、少し検討する必要があるのではないかとの印象を持っている。
 小選挙区比例代表並立制を実施していくのであれば、政党に関して、国民合意が必要である。
 私は以前から、政党法なるものの存在は必要であると考えているが、政党とはこういうものであるということなど、政党に関する基本的考え方を持った上で、小選挙区比例代表並立制について問いかけるべきである。現在、政党の状況と選挙制度がマッチングできていない感があるが、どうすれば良いのかというところまでの考えは、まだ持っていない。

【記 者】 
 市営住宅の樹木伐採工事の発注が特定業者に偏っていた問題で、市監査委員からの報告に基づき、職員へ賠償請求を行ったが、それに対する受け止めは。
【市 長】
 住宅課における市営住宅の樹木伐採工事を巡る問題については、調査等をしながら、職員の処分等も行った上で、不必要な工事の実施や、発注したが工事が行われていないものについて、市に損害を与えたということで、該当職員等に対して損害賠償を請求すべきか、職員の責任はどの程度あるのか、ということなどを、地方自治法の規定に則って、市の監査委員に監査請求を行ったところです。
 その監査請求の結果、職員の賠償責務が認められたため、12月21日に、該当する職員7名に対し、書面で損害賠償命令を行った。
 これは、各職員の支払能力等に応じ、納期限や納付方法等について、きちんと決めて、書面で行ったが、職員7人全員から支払う旨の意思表示があったと聞いている。

【記 者】 
 (市営住宅の樹木伐採工事を巡る問題について)今後の再発防止策は。
【市 長】
 こういう工事発注案件にかかわらず、すべての公金の支出は、それが市民の税金による負担に基づいているものであり、通常のお金のやり取り以上に、より厳重に取り扱わなければならないものであることを、常に、公務員として意識しておかなければならない。今回の事案を教訓に、「高松市職員の倫理及び公正な職務の執行の確保に関する条例」を定めたので、今一度、襟を正して、今後、このような事が二度と発生しないように、全職員が意識することはもとより、組織として、徹底していきたいと思っている。

【記 者】
 (市営住宅の樹木伐採工事を巡る問題について)業者への法的措置の対応は。
【市 長】
 今、検討段階であるが、損害額として認定されたもののうち、半分は、賠償責任として職員に請求したが、残り半分をどうするのかについては、現在、どの程度、業者に請求できるのか、弁護士などと相談しているので、年明けになると思うが、できるだけ早急に、具体的な対応策をまとめたい。

【記 者】
 今年は、順調な年であったか。
【市 長】
 いろいろなことがあったが、総じて言えば、今年を創造都市元年と位置付け、その推進母体として、4月に創造都市推進局を新設した。芸術文化と、観光振興、経済振興、産業振興を結びつけて、高松全体のブランド力アップ、イメージアップを図るため、種々取り組み、ある程度の基礎固めができたと思っている。そういう意味では、順調な年であったと思っている。ただ、職員の不祥事が、二度と起こらないようにと言いながら、相次いで発生したことは、非常に残念である。

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