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市長定例記者会見(平成24年9月26日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成24年9月26日(水曜日) 午前11時30分~11時50分
(場所)4階会議室

報告事項

(1)「被災地を思い、被災地に学ぶフォーラム」in香川について
(2)MUSIC BLUE たかまつ大道芸フェスタ2012の開催について・「高松城址薪能」公演について
(3)「うどん盆栽スタンプラリー」の開催について

市長説明

 おはようございます。

 それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
私から、3点発表させていただきます。
 まず、1点目は、「被災地を思い、被災地に学ぶフォーラム」IN香川の開催についてでございます。
 昨年3月11日に東日本大震災が発生いたしまして、早くも1年半が経過をいたしたところでございます。
 時間の経過とともに、特に、被災地の状況等を伝えるニュースなども、随分少なくなってきた感じがしておりますが、未だ被災地の復旧・復興は、まだまだの状況でございます。そこで、遠く離れた、ここ高松に住む私たちが、今一度、被災地を支援する思いを新たにするとともに、この大災害を次の世代に継承するとともに、子どもたちを災害から守るために、本市でフォーラムを開催するものでございます。
 主催は、「あの日を忘れない…」プロジェクト実行委員会でございますが、そもそも、この企画は、「一般社団法人 よみがえれ南三陸」の理事長である中島 響(なかじま ひびき)氏と、南三陸町で、数十回ボランティア活動を行っている本市の消防職員との間で、企画案がまとまり、また、岡本総務局長も2回ほど、南三陸町でボランティア活動を行っておりますので、このような人と人との繋がりで、今回の企画が実現したということで、非常にすばらしいことだと思っているところでございます。
 ちなみに、中島さんは、鹿児島県の出身でございますが、災害を目の当たりにして、震災の翌日、会社に辞表を提出して、南三陸町に移り住んだ方でございます。
フォーラムは、10月21日(日曜日)の午前10時から午後4時まで、サンポートホール高松で開催したします。
 プログラムといたしましては、午前中は、被災地の宮城県南三陸町から招いた子どもたちと、栗林小学校や香南中学校などの地元の子どもたちとの意見交換を行います。
 午後2時からは、南三陸町の遠藤 健治(えんどう けんじ)副町長の基調講演と、被災地の現状や、今後、私たちがどのような取り組みをすべきなのかなどについてパネルディスカッションを開催する予定としております。
 また、20日(土曜日)と21日(日曜日)の両日、シンボルタワーや多目的広場におきまして、被災地の写真展や現地の食材や物品を販売する復興市を開催いたします。

 2点目は、「MUSIC BLUE たかまつ大道芸フェスタ2012」の開催と、「高松城址薪能」の公演についてでございます。
 まず、「MUSIC BLUE たかまつ大道芸フェスタ2012」は、広く市民の文化芸術への関心を高め、本市の目指す「アート・シティ高松」文化芸術都市の実現と、中心市街地のにぎわいづくりのために開催するもので、今回で3回目を数えるものでございます。
 昨年は、約25,000人もの多くの来場者を迎えまして、にぎわいづくりにも大きく貢献をしていただいたと思っております。
 今年は、9月29日(土曜日)と30日(日曜日)の2日間にわたり、サンポート高松デックスガレリア、JR高松駅前広場、高松丸亀町商店街において開催をいたします。国内外の大道芸パフォーマー10組17名のほか、地元、香川県のパフォーマーが3組、また、ミュージシャンが3組、計15名のパフォーマーを予定しております。
 人と人が生身で共鳴し、個と個の人間を感じあう「人と音のまつり」として、ぜひ、賑わっていただきたいと思っております。
 次に、「高松城址 薪能」でございます。
 9月28日(金曜日)午後7時から、玉藻公園・桜の馬場において薪能を開催するものでございますが、玉藻公園での薪能開催は、10年ぶりでございまして、今回の公演は、文化庁による「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」の一環として開催するものでございます。
 舞台は二部構成となっておりまして、一部が狂言の「棒縛り(ぼうしばり)」、二部が能の「船弁慶(ふなべんけい)」が開催されます。
 能の魅力を余すところなく伝える舞台芸術の世界が、御来場の皆様を魅了し、幻想的な薪能の世界をお楽しみいただけるのではないかと思っているところでございます。
 また、桜の馬場の入口周辺に、むれ源平石あかりロードの出品作品でございます石あかり30点を配置する予定にしております。
 あわせて、高松の名産品でございます松盆栽6点も展示をいたしたいと思っておりますので、こちらも、ぜひ御覧いただければと存じます。

 次に3点目は、「うどん盆栽スタンプラリー」の開催についてでございます。
 高松市の特産品・盆栽をPRするため、高松市内のうどん店に盆栽を設置いたしまして、うどんと盆栽を同時に楽しんでいただく「うどん盆栽スタンプラリー」を開催いたします。
 盆栽を設置しているうどん店につきましては、(公財)高松観光コンベンション・ビューロー発行の「さぬきうどん食べ歩きMAP」に掲載されているうどん店及び本場さぬきうどん協同組合加盟店、それぞれから盆栽設置の了解が得られた計56店舗でございます。
 また、スタンプは、このうどん店56店舗のほか、鬼無町の「香川県鬼無植木盆栽センター」、国分寺町の「JA香川県国分寺盆栽センター」、玉藻公園に設置しております。
 スタンプを押す「食べ歩きマップ」は、スタンプ設置場所のほか、観光交流課、市内観光案内所等に備え付けております。
 そして、スタンプを集めて応募いただきますと、抽選で松盆栽が当たるというものでございまして、20店舗以上周遊して応募いただくと、1万円相当の松盆栽を10名様に差し上げます。また、10店舗以上周遊した場合は、6千円相当の松盆栽を30名様に、5店舗以上ですと、3千円相当の松盆栽を60名様に差し上げるというものでございます。
 開催期間は、10月1日(月曜日)から来年の2月28日(木曜日)までとなっておりまして、期間中、玉藻公園の披雲閣周辺の特設コーナーで、盆栽の展示即売会も開催したいと思っております。

 題材は、以上でございますが、ここで、「現代源平屋島合戦絵巻」につきまして、あらためて御紹介させていただきたいと存じます。
 このイベントは、瀬戸内国際芸術祭2013のプレイベントとして、11月4日(日曜日)に屋島檀ノ浦において開催いたしますが、残すところ後1か月余となったところでございます。
 「現代源平屋島合戦絵巻」につきましては、先般、資料提供させていただきましたとおり、デザイナーの原 研哉(はら・けんや)さんにお願いをいたしまして、ポスターやチラシを作成し、市内の主要駅などに掲出するなど、現在、PRをしているところでございます。
 なお、27日(木曜日)に、第2回目の実行委員会を開催いたしますとともに、前哨戦と呼んでおりますが、「決起会」を午後7時から、高松市役所の本庁舎13階の大会議室で開催いたします。
 この決起会では、ディレクターの北川フラム氏から企画発表を行いますとともに、原研哉さんデザインによります大団旗などをお披露目するほか、コンドルズにより作られました、イベント当日に全員で踊る「瀬戸内おどり」を御披露したいと思っておりますので、是非、取材の方、よろしくお願い申しあげます。

 私からは、以上です。

記者との質疑応答要旨

【記 者】
 政府が、9月14日にエネルギー・環境会議で「2030年代に原発稼動ゼロ」という目標を盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」を決定したが、経済界や米国などの声に配慮し、閣議決定を見送った。これに対する受け止めは。
【市 長】
 まず、国において、原発稼動をゼロにするといった目標を盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」は閣議決定されなかったが、「戦略を踏まえ、柔軟性を持って不断の見直しを行いながら遂行していく」という対応方針を閣議決定した。
 閣議決定を見送ったこと自体は、国がさまざまな理由によって総合的に判断したと思うが、いずれにしても、今回の原発事故を一つの大きな契機として、確固たる新たな方針を早急に打ち立てる必要がある。その上で、「原発の再稼動の問題をどうするのか」「原子力の中間処理施設の問題をどうするのか」「原発に変わる再生可能エネルギー等の普及拡大をどうするのか」などの議論をしていくべきだと思う。
 ただ、戦略だけが先行しても、課題解決策がある程度見えなければ、国民の合意は得られない。ある程度時間がかかるのは仕方ないが、新たな方針を出さないことには、それに基づいた対策を考えることができない。先般、発足した原子力規制委員会や原子力規制庁において、新たな安全基準を踏まえた上で、確固たるエネルギー政策と具体的な課題の解決方策を早急に決定するよう格段の努力をお願いしたい。

【記 者】
高松市として、今後、国や県、四国電力などと連携しながら、省エネの推進や再生エネルギー開発に取り組む考えは。
【市 長】
 本市は、原発事故の前から、地球環境の問題や人口減少・高齢化社会に対処するために、人と環境にやさしい環境共生都市「多核連携型コンパクト・エコシティ」の実現を目指し、取り組んでいる。
 その中で、環境の負荷の軽減に向け、すでに、昨年度末現在で、市有施設のうち46の施設で太陽光発電を設置するほか、民間住宅への太陽光発電の設置補助を行うなど、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーの普及・拡大に取り組んでいる。
 また、今夏、市庁舎や市有施設を対象に実施した節電の取り組みも目標を大きく上回る節電効果もあったので、今後も継続して行っていきたい。
もう一つには、来月、本市では車体をラッピングした電気自動車を新たに2台購入する予定だが、電気自動車の普及促進をしたり、マイカーから公共交通への転換を促進したりするなど、二酸化炭素の排出抑制にも努めていきたい。
 来月から、新たに環境税が導入されるので、それにより市民の意識も変わってくるのではないかと思っている。今後とも、環境対策に力を入れていきたい。

【記 者】
 先般、国が、2030年時点の原発の比率について世論調査を行ったが、市長はどの程度が良いと考えるのか。
【市 長】
 原発の比率については、どの程度が良いかはわからない。
 ただ、私としては、ある程度、具体的なスケジュールや目標を決め、そのために必要な課題解決の方策等を示しながら、原発の比率を引き下げて、代替エネルギーとしての再生可能エネルギーの比率を早急に引き上げていくべきだと思う。
 その前提として、まずは、新たな安全基準を確立し、その上で、原発をどうするのかを国の責任において、国民に示した上で、合意形成に努めていくべきだと思っている。

【記 者】
 2030年での原発比率ゼロに対して、どう受け止めているのか。
【市 長】
 少なくとも、原発の依存率引き下げという方向性が出されたことは、評価をしたいが、実際に原発比率をゼロにできるかどうかは確証が持てない。このため、先ほどから言っているが、課題解決策や新たな安全基準を確立した上で、できるだけ早く方針が出せるように努力をすべきだと考える。

【記 者】
 新たなエネルギーが確立するまでのつなぎとして、安全性が確認されれば、原発の再稼動は必要だと考えるか。
【市 長】
 原発の再稼動については、専門的な見地から議論しないと、今、私が、あそこの原発は再稼動しても良いが、こちらの原発はダメだと言うだけの見解は持ち合わせていない。

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