市長定例記者会見(平成29年1月5日)
更新日:2018年3月1日
日時・場所
(日時)平成29年1月5日(木曜日) 11時30分~11時50分
(場所)4階会議室
報告事項
(1)高松市国民健康保険「特定健診」の愛称の募集について
(2)在宅医療と介護に関する市民公開講座「在宅ケアについて知ろう!~住み慣れた地域で医療と介護を受けたいあなたに~」の開催について
(3)高松市の観光PRポスターについて
【市長定例記者会見】高松市国民健康保険「特定健診」の愛称募集について
【市長定例記者会見】在宅医療と介護に関する市民公開講座「在宅ケアについて知ろう!~住み慣れた地域で医療と介護を受けたいあなたに~」を開催します!
【市長定例記者会見】高松市の観光PRポスターができました!おいでまあせ高松!!
市長説明
おはようございます。
それでは、定例記者会見を始めます。改めまして皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年、初めての定例記者会見ですので、一言、年頭の御挨拶を申しあげます。
まず、国政についてですが、昨年8月に、政府は、従来の金融・財政政策を加速させようと、「未来への投資を実現する経済対策」を固め、公表しました。この経済対策では、産業構造改革や働き方改革、さらには労働市場の改革、人材育成の一体改革などにより、民需主導の持続的な経済成長と一億総活躍社会の実現を目指すとされています。本市としても、国が掲げるこうした経済対策が、国の責任において着実に推進され、本市が喫緊の課題として取り組んでいる人口減少対策を始めとした、地方創生施策、その他各般の施策にとって、国の力強い後押しが頂けることを期待したいと思います。
さて、2017年を迎え、新たな一年がスタートしました。
本市では、今年度から新たな総合計画「第6次高松市総合計画」をスタートしています。今年も、この計画に基づく取組を基本に、前進させていきたいと考えています。
この取組の一つとして、今月30日には、地域行政組織の核となる市内の6つの総合センターのうち、牟礼、香川、勝賀、国分寺の4つの総合センターがオープンします。この総合センターでは、これまで以上に、より多くの地域の皆様に活用いただけるよう、これまで各支所で取り扱っていた行政窓口サービスに加え、妊娠期から出産・子育て期において、専門スタッフが必要なサポートを行う「子育て世代包括支援センター」も併設し、専門的な相談が受けられる体制にしたいと思っています。そのような体制で、地域全体の中の核となる出先機関として、総合センターを位置付け、充実した行政サービスの提供に努めていきます。
また、4月には、新屋島競技場、「屋島レクザムフィールド」がオープンします。この「レクザムフィールド」は、全国で初めてとなる棒高跳の公認競技が可能な室内競技場を併設しています。また、スロープやエレベーターなど、ユニバーサルデザインにも配慮した競技場となる予定です。市民を始め、県内外からより多くの皆様に御利用いただき、にぎわいの創出やスポーツ振興に努めていきたいと思います。
また、本格的な人口減少社会にあっても、本市が活力を失わないためには、今後とも、まちの魅力を高め、交流人口の増大を図ることが重要です。これまでのところ、香川県とともに国際航空路線の拡充に取り組んだことも功を奏し、本市を始め、県内への海外からの旅行客、インバウンドは着実に増加しています。昨年のある統計によると、前年からの伸び率では高松・さぬき・東かがわ地域が全国1位のインバウンドの伸び率であったと聞いています。現在、高松空港の国際定期路線は四国で最多の4路線であり、今月9日から上海線が4往復から5往復に増便されます。引き続き、香川県とも連携しながら、航空路線の一層の充実を図りたいと考えています。
また、昨年4月の「G7香川・高松情報通信大臣会合」に代表される研修や視察、会議、展示などといったMICEの振興に、今後より一層の力を注いでいきたいと考えており、今年度中に「MICE振興戦略(仮称)」を取りまとめていきたいと思います。また、昨年末には、香川県から県立体育館をサンポート高松で建設する方針が表明されました。サンポート高松での新体育館の建設は、体育施設としての機能はもとより、MICE振興を図る観点からも有効に活用できるものであり、市民、県民に愛される素晴らしい施設となるよう、本市としても必要な協力をしながら、香川県と協議を進めていきたいと思います。
また、これまで私が掲げてきた「多核連携型コンパクト・エコシティ」と、集約する拠点地域を公共交通ネットワークで繋いでいく、いわゆる「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりを進めていきたいと考えています。
コンパクト・エコシティについては、昨年度に実施した人口動態や土地利用の状況などの基礎調査を基に、現在、「立地適正化計画」の素案の策定を進めています。また、昨年度からは、公共交通の利用促進、再編事業の一環として、三条・太田駅間の「ことでん新駅」の整備にも、本格的に事業着手をしています。
このほか、国際的なコンクールやスポーツイベントの開催など文化芸術・スポーツの振興等についても、引き続き力を入れていきたいと思います。
このように、ここ高松に質的な豊かさやクリエイティブな部分の価値を付加していく、創造都市の取組を進めることで、高松の国際的な認知度や都市としての魅力を更に高めていきたいと考えています。
以上、2017年も、人口減少社会にあっても活力を失わない持続可能なまちづくり、本市総合計画に掲げる「活力にあふれ 創造性豊かな 瀬戸の都・高松」の実現に向け、よりよい未来が描けるまちづくりを進めていきたいと思います。
私自身はもとより、職員一同、新たな気持ちで市政の推進に努めていきたいと考えていますので、市民の皆様方には、引き続き御理解と御協力をお願いします。
それでは、本日の題材に入ります。
1点目は「高松市国民健康保険「特定健診」の愛称の募集について」です。
本市では、毎年7月から10月にかけて、市内の約230か所の医療機関で、40歳以上75歳未満の国民健康保険の加入者を対象に特定健康診査を実施しています。この健康診査は、メタボリックシンドロームを中心とした生活習慣病の予防に重点を置いており、身体計測、血圧測定など多岐にわたる診断を毎年受けることで健康状態をチェックできます。
しかし、本市の特定健康診査の受診率は年々上昇しているものの、若い世代ほど受診率が低くなっており、国が目指す受診率60%には届いていない状況です。
そこで、今回、市民の皆様に、この特定健診を知っていただき、気軽に受けていただけるよう、覚えやすく、親しみやすい愛称を募集するものです。
応募いただいた作品の中から、最優秀賞1点、優秀賞2点に記念品を贈呈し、最優秀賞を本市の国民健康保険特定健診の愛称として採用します。
募集期間は、1月4日(水曜日)から1月31日(火曜日)までの約1か月間です。市内に在住、又は通勤・通学している方であれば、どなたでも応募できますので、たくさんの応募をお待ちしています。
2点目は「在宅医療と介護に関する市民公開講座の開催について」です。
この市民公開講座は、高齢になっても住み慣れた地域で安心して療養生活を送るために、通院が困難になったとき、かかりつけ医の訪問による診療や治療などを受けながら、また、介護サービスを利用しながら療養生活を送る「在宅医療」を一つの選択肢として考える機会とするために開催するものです。
市民公開講座は、2月19日(日曜日)午後2時から、高松国際ホテルの瀬戸の間において開催します。
基調講演では、作家の落合 恵子様による講演「母に歌う子守唄~わたしの介護日誌~」をお願いしています。続く、パネルディスカッションでは、「かかりつけ医を持つために」をテーマとして、コーディネーターに、高松市在宅医療連携会議委員長の吉澤 潔様、またパネリストとして、基調講演講師の落合 恵子様、高松市医師会会長の神内 仁様、介護支援専門員で高松市社会福祉協議会の大川 裕子様を迎え、パネルディスカッションを行います。
また、現在、医療・介護サービスなどの説明や相談窓口を掲載し、市民の皆様に、在宅医療や介護について理解を深めていくための冊子「在宅ケア便利帳」を作成しているところです。当日は、御参加の皆様にこの冊子の概要版を配布させていただく予定としています。関心のある方、また身近な方でそういうものを利用したいと思っている方は、是非、参加いただきたいと思います。入場料は無料ですが、事前の申込みが必要です。周知方、よろしくお願いします。
3点目は、「高松市の観光PRポスターについて」です。
この度、本市のプロモーションに活用する観光PRポスターを制作しました。このポスターのデザインは、昨年11月から香川県トラック協会所属のトラックのコンテナの背面に、約3,000枚掲出しているPRシール「おいでまあせ高松」と同じデザインを採用しています。
盆栽のまち高松をPRしようと活動している「盆人プロジェクト」のメインビジュアルである大里 菜桜さんを採用したインパクトのあるデザインを、トラックに掲出するシールだけでなく、本市のプロモーション用のポスターにも採用することで、本市のイメージを統一し、強くPRしていくために作成したものです。周知方、よろしくお願いします。
私の方からは以上です。
記者との質疑応答要旨
【記 者】
漢字一文字で表す「今年、一番力を入れたいこと」について
【市 長】
色々迷ったが、「繋」(つなぐ)という字にさせていただいた。
何かと何かを繋いでいくという意味合いのあるこの文字は、英語で言えば「ネットワーク」「ネットワーキング」ということで、ハード・ソフト両面で高松のまちづくり等において、この「繋」(つなぐ)ことが非常に重要な要素である。
ハード面では、これまで私が掲げてきた「多核連携型コンパクト・エコシティ」を実現するため、各地域の集約拠点を繋いでいく、「コンパクト プラス ネットワーク」のまちづくりを進めている。ネットワークの役割を果たすのが、電車やバス等の公共交通であり、公共交通の充実を目指し、ことでんの複線化や新駅の整備を進めるとともに、駅を結節拠点としてバス路線を繋いでいく公共交通のネットワークを充実していきたいと考えている。
それからソフト面では、「コミュニティの再生」や、「地域包括ケアシステムの構築」において人と人とが繋がって、助け合っていけるような地域での繋がり、人と人とのネットワークといったものを大事にする施策展開を図っていきたい。
特に今年はこの「繋」(つなぐ)ということに力を入れていきたいということで、この字を選ばせていただいた。
【記 者】
4月から減便となる宇高航路の存続に向けた高松市の取組について
【市 長】
宇高航路の存続と充実を願ってきた本市にとって、減便の方針が出されたということは非常に残念なことであると受け止めている。
宇高航路は、本州と四国を繋ぐ基幹航路であり、何らかの形で存続をさせていく必要があることから、岡山・香川両県と玉野市・本市の2県2市で歩調を合わせ、昨年度から支援を行ってきた。減便になっても、この航路の必要性は全く変わらないと考えている。岡山・香川両県、玉野市とも十分に協議をしながら、今後とも必要な支援について検討をしていきたいと思っている。同時に、引き続き国に対しても支援の要請を2県2市で歩調を合わせて進めていきたい。
【記 者】
利用者が減少した宇高航路の現状に対する市長の所感について
【市 長】
競合する瀬戸大橋の通行料金が割安になり、トラックなどの輸送経費において競争の優位性が保てなくなったのが直接的な原因であると思っている。ただし、瀬戸大橋は高速道路であるため、特殊車両等は通行できないという問題や、非常に風等に弱く、フェリーが運航している時でも瀬戸大橋が通行止めになることもある。そういった防災面のほか、船舶で輸送した方が二酸化炭素の排出量等が軽減されるモーダルシフトにも資するということもあり、四国と本州を結ぶ基幹航路である宇高航路は何らかの形で存続をする必要があると思っている。現在のところ、事業者において収支が非常に厳しい状況であるため、引き続き2県2市で支援策を講じた上で存続させていきたいと考えている。
【記 者】
宇高航路の今後の在り方について
【市 長】
トラックによる利用が相当減少しているため、そこをどのように対応していくのか、また、旅客としての利用者も多く、特に玉野市からは高松市の学校や病院への通学・通院に利用する人が非常に多い。これ以上利便性が悪くなることで利用者に不便を来すことになるため、観光面や日常的な生活面での利用についてもきちんと精査し、今後の見通しを立てていく必要があると思っている。ある程度調査し、今後の見通しといったものを整理した上で、存続に向けた支援を考えていきたいと思っている。
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