市長定例記者会見(平成23年6月14日)
更新日:2018年3月1日
日時・場所
(日時)平成23年6月14日(火曜日) 午前11時30分~11時45分
(場所)4階会議室
報告事項
1 不祥事防止策について
2 姉妹都市トゥール市とのボナペティ事業の実施について
市長説明
おはようございます。
題材に入ります前に、東日本大震災の「東北地方太平洋沖地震高松市復興支援本部」の対応状況について、御報告します。
前回の記者会見以降、被災地への支援物資として、先週9日に、ZENKON湯プロジェクトの被災地用風呂設備2セットを岩手県遠野市に本市が購入して寄付するため搬送しました。また、遠野市に隣接する住田町にZENKON湯事務局が設置する風呂設備の資材を搬送しました。その他、本市のリサイクル自転車30台を遠野市及び住田町に送りました。
人的支援については、前回の定例記者会見で説明のとおり、いわき市5名、仙台市3名など継続的に各都市へ派遣しています。
次に、今月開会する市議会定例会において、6月補正予算として、いわゆる肉付け予算を提出することにしております。正式には、20日に発表しますが、補正予算の主な内容について、説明をします。
まず、屋島活性化基本構想策定に取り掛かるものです。私のマニフェストにもありますが、学識経験者等、各分野の専門家を交え関係者で構成する「屋島会議」を設置し、活性化基本構想を策定したいと思います。
また、コミュニティの関連でコミュニティセンター整備事業について、老朽度や耐震補強の必要性等により、計画的な整備に向け、調査設計に必要な予算を計上するものです。
また、モデル事業として実施していた「地域ゆめづくり提案事業」を拡充し、すべてのコミュニティ協議会の事業を対象に「高松市ゆめづくり推進事業」として実施し、年度100万円以内で助成するものです。
また、小・中学校の空調機設置について、今年度から実施設計に着手し、来年度の24年度以降3か年程度ですべての教室に整備するものです。
また、市民プール施設整備事業は、現在、漏水等の工事を行っていますが、今回、プールサイドの全面改修にあわせ、2年後の瀬戸内国際芸術祭の開催に向け、アートの要素を加味したリニューアル工事を行うものです。
以上の内容で6月の補正予算として議会に提出したいと考えています。
それでは、題材に入ります。
まず、1点目は、「不祥事防止策について」です。
先般、判明しました環境総務課の職員による入札情報の漏洩問題を始め、昨年来、信号無視が原因となる人身事故、下水道工事の未払金問題、飲酒の上での暴行事件、酒気帯び運転での逮捕等と、本市職員による不祥事が相次いでおり、これまで何度も申しあげていますが、これらの行為は、本市行政に対する市民の期待と信頼を著しく裏切る行為で遺憾に思っています。
不祥事の防止のために、研修や綱紀粛清の通達などにより対応してきましたが、このように不祥事が頻発している状況を鑑みて、不祥事を許さない職場風土の再構築に向けた抜本的な対策が必要であることから、他団体や民間のコンプライアンス等を参考にして、システムを構築するものです。
大きく4つのシステムを作るもので、まず、1つ目は、各所属において、原則として係ごとに業務内容を熟知した、リスクマネージャーを設置するものです。
リスクマネージャーの役割としては、後ほど御説明いたします、各所属において定めた不祥事撲滅推進プログラムの推進、職員への指導・助言、事故等が発生したときの報告書の作成など責任を持って、それぞれの係における事件・事故等の発生を事前に防止するとともに、事故が起こった時の窓口として対応するものです。
それから2つ目は、各所属において、不祥事撲滅推進プログラムを作成します。
これまでの不祥事や職務遂行時の事故やトラブル等、また、勤務時間外における事故や飲酒を伴う事故、セクハラ行為など職員の倫理に関することについて、網羅的に定めたプログラムを作成するものです。
3つ目は、各所属において、リスクマネージャー、課長、課長補佐など幹部職員によるリスクマネジメント会議を設置して、最低月1回程度開催し、不祥事防止のシステムについて点検していくものです。
4つ目は、全庁的な不祥事撲滅推進チームを結成し、各所属における不祥事防止対策の実施状況等調査をする体制を取りたいと思います。
このチームが各所属に出向き、課長及びリスクマネージャーからヒアリングを行うなど、各所属の状況調査を行い、改善が必要な場合には、改善策をまとめて、部長会議等に報告します。
不祥事防止のために、いわゆるPDCAサイクルを活用して実施するものです。
また、これまでの研修等についても必要な見直し・充実を図り、このシステムのもとに、市役所職員一丸となって、市民の皆様の市政への信頼回復に取り組むものです。
次に、2点目は、「フランスの姉妹都市トゥール市とのボナペティ事業の実施について」です。
これは、小学生同士の食育に関する交流事業で新たに始めるものです。
ボナペティ(BON APPETIT)とは、フランス語で『どうぞたくさん召し上がれ』、『おいしいですか』の意味で、食事の時に掛け合う言葉です。フランスのトゥール市クロード・ベルナール小学校の5年生と高松市立林小学校の5年生が、まず、お互いの国の野菜の種を交換し合い、それぞれの学校で育て、収穫し、食材として料理を作ることで、情報交換・意見交換をするものです。この事業によって、お互いの食育、環境問題などを考えていけたらと思います。
フランスのトゥール市は、ロワール河の中流域にあって、自然の恵みにもたらされた新鮮な素材を材料にワインやチーズを始めとするグルメの伝統が生活のなかに息づいている地域です。
特に、トゥール市は、諸外国の姉妹都市との交流事業で、「食」を中心とした交流に力を入れており、昨年、高松に来られましたトゥール市教育担当のジョナタン助役から、この事業を提案されたものです。
今回、市内の希望を募り、林小学校で実現しました。今月、こちらから種を送り、トゥール市からは9月の新学期になって種を送ってくる予定です。種の交換から始まり、インターネット等で情報交換しながら交流を深めていきたいと思います。
非常に小さい事業ですが、特徴のある事業ということで御紹介させていただきます。
私からは、以上です。
記者との質疑応答要旨
(記者)
不祥事防止策について、プログラムはいつまでに作成するのか。また、リスクマネジメント会議はいつ開催されるのか。
(市長)
それぞれ早急に取り掛かりたい。プログラムについては、今月中に各所属において作成し、きちんとやるべき事項についてチェックしていきたい。
(記者)
改めて不祥事防止策を構築しなければならない状況をどう思うか。
(市長)
今まで研修や依命通達等を行ってきたが、不祥事は一向に無くならない。特に最近は頻発している状況を鑑みて、システム自体を変更することにより、意識改革を促すことが必要と思われる。他団体や民間のコンプライアンス等を参考にして、システムを再構築したもので、このシステムに中身が入り、職員が意識改革をして、不祥事を起こさない組織風土を作っていきたい。
(記者)
不祥事防止策に関連して、従来の「職務に関する要望等の取扱いに関する要綱」の活用は。
(市長)
不祥事防止策のプログラムのなかにもきちんと報告することなどを位置づけるなど従来の「職務に関する要望等の取扱いに関する要綱」の活用を徹底したい。
(記者)
6月補正の予算規模と屋島活性化基本構想はどのような内容か。
(市長)
6月補正予算の規模は、ソフト事業が中心で、単独公共事業の当初積み残し等を合わせて、7億強の規模である。
屋島の活性化については、これまでにも開発構想をはじめ、いろいろな構想があったが、規制もあり動きがなかった。一番の懸案であった廃屋問題が一部撤去され始め、具体的に動き出したことで跡地をどう整備していくのか。また、ケーブルカー廃止に伴う山上駅をどうするのか。入場者の多い水族館が老朽化している中で、大規模な改修が難しい等々の問題がある。そのため、文化財・環境の専門家、芸術関係者、地元で活性化の活動をしている方々で構成する「屋島会議」を作って、屋島全体をどう保存・活用するべきかについて、長期ビジョンを策定してもらいたい。長期ビジョンを策定しておくことで、ケーブルカーの跡地や水族館などの事業を始める際には、このビジョンに照らして判断することができると考えている。
(記者)
「屋島会議」はいつ開かれるのか。
(市長)
今、委員さんに打診を始めていて、第1回会議を8月中にできればと思っている。6月補正で予算措置するので、予算成立後、正式に進めていきたい。
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