平成24年度　第10回　「いきいき健康クラブ」

　現在、芝山の北側の防潮堤の整備が行われているが、一部、未完成となっているところがあるが、今後、どうなるのか。

　将来、起こりうる南海地震により、津波や高潮の対策として、香川県において防潮堤の整備を行っており、現在、全体の9割近く終了し、あと2～3年で整備する計画となっているはずである。
　津波対策として、防潮堤の整備も必要だが、まずは、津波警報が発令されれば、津波避難ビルや高台に避難して欲しい。南海地震が発生した場合の被害想定をみても、香川県は、高知県や徳島県などの他都市と比べ、被害規模は小さいが、それでも、高松では最大4メートルほどの津波が予想されているので、決して安心してはいけない。
　南海地震では、どのような形で被害を受けるかわからないので、やはり、いざといった時に、自分がどこに避難すればよいのかなどを、頭の中に入れておいていただきたい。さらに、阪神大震災では建物・家具の倒壊による圧死、関東大震災では火災が原因で、多くの犠牲者が出た。いざ起こった時に、適切な避難行動がとれるように考え、家具の転倒防止に備えるなど、常日頃から対策をとっていただきたい。

　仏生山の県農業試験場跡地に、新病院の整備を予定しているが、周辺道路の整備はどうなるのか。また、開院はいつごろなのか。

　周辺道路の整備としては、塩江街道の交差点に右折車線を設けるなど改良し、東西の市道を16メートル道路に拡幅する予定である。また、ことでん仏生山駅の西側に広場を整備し、できるだけ、公共交通を利用しやすいように、整備していきたい。
　新病院については、現在、実施設計をまとめており、来年度中に造成工事に着手できれば、平成28年の開院が可能と考えている。
　皆さんから、新病院が市中心部から遠くなるなどの意見もあるが、県中央病院や赤十字病院と役割分担しながら、市全体の医療を確保するとともに、立地条件も良いので、高松市の一つの医療拠点にしたいと考えている。
　また、これらの病院は、いわゆる総合病院であり、比較的高度な医療を提供する役割であるので、風邪など軽易な病気の診察は、近くの医院に行っていただきたい。そうでないと、総合病院としての本来の機能が果せなくなるだけでなく、医療費が高くなることで、皆さんの保険料の負担も大きくなってしまう。

　先日、大西市長が、「市民の健康が、幸せなまちづくり」「市民に望むのは、健康寿命を延ばす努力」とインタビューに答えた新聞記事を見た。これからの市民が、健康寿命を延ばしていけるような取り組みをお願いしたい。

　これからは、兎に角、元気なお年寄りを増やしていかないといけない。それには、「いきいき健康クラブ」のような活動は、一番大切であるので、現在、活動している皆さんには、これからもどんどん活動していただくとともに、新しいグループなどが結成されて活動できるように、施策を充実させていきたい。
　健康づくりは、まずは自分のためで、自分が明るく元気になれば、家族や周りの人も幸せになる。それと、先程も言ったように、医療費が少なくなって、社会全体としても健全になり、街全体が良くなる。
　本市の健康づくり推進プラン「健やか高松21」が平成25年度で終了するが、新たな計画を策定するに当たっても、介護予防が計画の柱の一つになろうかと思うので、末長く、健康づくりの活動を続けていただきたい。