内堀
更新日:2018年3月1日
本丸と二ノ丸を囲む堀が内堀です。現在は本丸と二ノ丸の西側が埋め立てられていますが、堀の岸は浅く、干潮時には石垣の裾が完全に見えることもありますが、中央部は干潮時でも2メートル余の水深があります。
水門
二ノ丸と三ノ丸の間の水門は、堀と海を唯一つなぐ重要な役割を担っています。『旧高松御城全図』(香川県立ミュージアム蔵)には水門は描かれず、枡形が描かれています。また、二ノ丸北側の石垣には、石垣を一度取り壊して水門を作った痕跡が見られます。このことから、水門は現在のような形ではなく、また、現在の場所に無かった可能性が高いと考えられます。絵図では、内堀・中堀は直接海とは接しておらず、どのように堀の水の管理をしていたのか不明です。
写真:天守台から見た内堀。奥に水門が見える。
堀の中の生き物
堀は水門で瀬戸内海とつながっていることから、海水に住む生物がたくさん見られます。タイ、クロダイ、ボラ、コノシロ、メバル、ベラ、サヨリ、フグ、コチ、カレイ、ハゼなどの魚類のほか、アオリイカ、ヒトデ、ワタリガニ、サザエなども生息しています。中でも、水門付近にはタイが集まっており、全国でもここだけの『タイのエサやり体験』ができます。
写真:堀の中を泳ぐ鯛
水任流
松平頼重は高松に入部すると「讃岐国は海辺の国なれば水練は武道の一班たるべし」と、藩士の今泉八郎左衛門に命じ、御舟蔵西堀溜(現在のJR高松駅構内)で藩士水練の指導をさせました。頼重自らも、入部の年の6月に城内の内堀で泳いだとの記録もあります。高松藩の水術は水戸藩の水府流を源流とし、「高松御当所流」と呼ばれていましたが、やがて「水任流」が正式名称とされました。昭和53年4月に高松松平家第13代当主松平頼明氏を会長とした水任流保存会が結成され、昭和54年に高松市無形文化財に指定されています。毎年6月第1日曜日に英公(初代頼重の諡)を忍んで追悼有泳祭を内堀で行っています。なお、二ノ丸北側に水任流保存会初代会長松平頼明氏顕彰碑が建てられています。
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