東ノ丸
更新日:2018年3月1日
現在の県民ホールや県立ミュージアムが所在する部分が東ノ丸です。東ノ丸は外曲輪の魚屋(いおのたな)があった場所に寛文11年(1671年)から堀を開削し、新たに新造された曲輪です。東ノ丸の北半は米蔵丸と呼ばれ、米蔵があった場所であり、南半は作事丸と呼ばれ、現代風に言えば工事現場事務所があった場所と考えられます。
なお、県民ホール建設に伴う発掘調査では、築城以前は墓地があったことが分かっています。
艮(うしとら)櫓台
東ノ丸の北東隅は城の中枢部の北東(艮)の方角にあたります。現在、桜ノ馬場に移築されている艮櫓は、本来この場所にありました。
写真:明治期の艮櫓(公益財団法人松平公益会蔵)
復元された東ノ丸東側石垣
東ノ丸の北東部には石垣が残っており、国史跡に指定されていますが、それに続く東側の石垣が県立ミュージアム建設に伴う発掘調査で確認されました。発掘された石垣の上に、石を積み足して、石垣を復元しています。また、その東側は中堀であったことから水辺を作って堀をイメージできるようになっています。
写真:香川県立ミュージアム前の復元石垣
作事丸
作事丸の発掘調査では、作事舎に伴うと考えられる礎石を検出しています。礎石の大きさは最大のもので長辺90センチメートル×短辺40センチメートルで、上面を平坦に仕上げ、中央部には直径5センチメートル、深さ3センチメートルのホゾ穴が穿たれていました。この礎石のホゾ穴の間隔が約2メートルであることから、1間は6尺5寸(197センチメートル)を基準として建築されたことがうかがえます。
写真:作事丸の発掘風景
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