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横岡山古墳

更新日:2019年1月21日

史跡

指定区分  市指定史跡

指定年月日 平成21年1月9日

所在地   香川町浅野 

解説
 横岡山古墳は、高松平野南部に所在する標高146.9メートルの横岡山(別称、龍満山、剣山)の山頂部から東へのびる標高118メートルの尾根上に立地する。昭和6年8月、土地所有者が開墾中に石室を発見し、首飾り玉や銅環(所在不明)、鉄剣、土器を発掘したことが契機である。その後、昭和61年に旧香川町史跡に指定され、平成18年の合併時には高松市登録史跡となった。平成19年、本市教委は史跡の内容を把握するための確認調査を実施し、墳丘規模や石室構造を明らかにするとともに、新たな土器の出土があった。同時に昭和6年の出土品の再整理を行い、古墳の年代についても推定することができるようになった。
 墳丘は、直径約22メートルの円墳と推定でき、西側で尾根をカットして周溝(しゅうこう)を掘るとともに、掘った土で墳丘を形成したと考えられる。現在、墳丘の盛土が流れて横穴式石室が露出した状態となっている。横穴式石室は、北方向に開口する左片袖式の平面形態で、羨道部が県内の一般的なものに比べ長いことが特徴である。玄室天井部が失われているが、その規模は玄室長3メートル、同幅1.8メートル(奥壁)、羨道長4.5メートル、同幅1.2メートル(玄門)、同高1.7メートルを測る。羨道開口部には両側に立柱が認められる。石材は、付近で産出する花崗岩を使用しており、羨道天井部には大型の石材4石が架けられている。玄室床面は荒らされていたが、羨道床面には川原石が一面に敷かれ、その下には排水溝が設けられている。排水溝は、羨道開口部から外にも延びており、外では蓋石が架けられていた。
 確認できた出土遺物は、須恵器がもっとも多く、土師器、馬具、鉄剣、鍔、鉄鏃などである。須恵器から推定できる年代観は、築造時期が6世紀末から7世紀初頭にかけてであり、その後、7世紀前半において少なくとも2回の追葬が行われた可能性がある。
 片袖式の横穴式石室は高松平野南部において比較的多い形式であるが、その中でも片袖が明確で羨道が長い特徴は際立っており、いわゆる畿内地方の影響を強く受けたものと考えられる。一方、羨道開口部に立柱をもつ特徴は、九州地方の影響であり、立柱をもつ古墳は県内の大型石室に見られる特徴である。このように左片袖式で立柱をもつ類例は、播磨地方の大型横穴式石室に近いものが認められる。今後、充分な検証が必要であるが、『播磨国風土記』に記載がある讃岐から播磨への移住説や、近隣の弥生集落跡でも指摘されている播磨との関わりを考えると、讃岐と播磨との交流を想起させるものである。

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