石清尾山古墳群
更新日:2019年5月29日
史跡
指定区分 国指定史跡
指定年月日 昭和60年7月16日(昭和9年1月22日・平成元年8月14日・平成30年10月15日)
所在地 峰山町、室新町、宮脇町、西春日町、鶴市町、西宝町、中野町
解説
本古墳群は、古墳時代前期の積石塚と後期の盛土墳が200基あまり築かれた一大古墳群である。とりわけ、前期の古墳は、積石塚と呼ばれる全国的にも珍しい石積みの古墳で、地域の強い独自性を示す古墳として学術的価値は高い。積石塚の墳丘の母材となるのは、山頂一帯の基盤となる安山岩と考えられており、地理的要因が本古墳群の積石塚築造の要因の一つと考えられている。古墳時代後期の盛土墳は同一の山塊に多数分布するが、そのうち峰山にある2基が国史跡に指定されている。現在、国史跡の古墳は、積石塚14基、盛土墳2基の計16基である。
古墳群が所在するのは高松市中心部の南西に位置する石清尾山で、東から順に稲荷山、峰山、浄願寺山の3つに分かれた山塊からなる。中央の峰山は、北にくぼむ摺鉢谷(すりばちだに)と呼ばれる浸食谷の周辺部が標高200メートル前後のU字形の平坦な尾根(おね)となる。この尾根上に北大塚古墳・石船塚古墳(昭和9年指定)・小塚古墳・姫塚古墳などの前方後円墳と、猫塚古墳・鏡塚古墳の双方中円墳が分布する。また、姫塚古墳下方の尾根上には、鶴尾神社4号墳(前方後円墳)がある。鶴尾神社4号墳は3世紀中頃に築造された古墳群中で最初に築かれた積石塚と考えられ、その後約150年間に他基が順次築造されたと推定されている。猫塚古墳は古墳群中最大の全長96メートル、高さ5メートルの規模を誇り、全国で4基しかない双方中円墳でもあることから、古墳群を代表する古墳と言える。
稲荷山の尾根上にも、北から稲荷山北端古墳・稲荷山姫塚古墳・稲荷山南塚古墳など、発掘調査が行われ詳細が明らかとなった規模の大きい積石塚が分布する。多くの積石塚が良好な状態で残る石清尾山古墳群は、古墳時代前期の積石塚一大古墳群として、高い歴史的価値を有すると言える。
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