六萬寺 附 杉の井〔源平屋島合戦古戦場〕
更新日:2019年1月24日
史跡
指定区分 市登録史跡
指定年月日 平成28年3月31日
所在地 牟礼町牟礼
解説
六萬寺は、聖武天皇の勅願により創建されたと伝えられ、かつては牟礼町牟礼及び大町にかけて諸堂を有していたとも伝えられる。寿永2年(西暦1183年)、安徳天皇が讃岐国に行幸された際、屋島の行宮が完成していなかったため、六萬寺が天皇の行在所となったと伝えられる。しかしながら、天正11年(西暦1583年)に長宗我部元親軍の失火により焼失し、約100年後の延宝6年(西暦1678年)に鎮守社の愛宕権現(勝軍地蔵)があった地に再興したと伝えられる。実際、明治34年(西暦1901年)に現在の境内地から布目瓦が出土した記録が残されている。なお、愛宕権現においては、毎年、市指定無形民俗文化財「田井の子供神相撲」が行われているが、同行事の起源は1000年以上前とされ、安徳天皇にも神相撲を披露し、お慰めしたと伝わるとともに、源平屋島合戦に際しては源義経も愛宕権現に戦勝祈願をしたとされる。
杉の井については、六萬寺の北東約200メートル、大谷池の北東の隅にある。六萬寺が安徳天皇の行在所となった際、ここの水を安徳天皇に供えたと伝えられており、かつては老杉の下にあったことから「杉の井」と呼ばれている。湧き出る水は透明で甘露のように甘く、大干ばつでも枯れることがなかったと伝わる。現在は埋もれているが、素掘りの井戸で、昭和20年代頃までは水が湧いており、戦時中に六萬寺に集団疎開していた大阪の児童もこの杉の井のおかげを受けた記録が残っている。
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