平成27年第1回高松市議会定例会(平成27年3月4日)
更新日:2018年3月1日
平成27年第1回高松市議会定例会市長提案説明(所信表明)
平成27年第1回高松市議会定例会が開会されるに当たり、提出いたしました諸議案の説明に先立ち、所信の一端を申し述べたいと存じます。
まず、昨年も、本市職員による様々な不祥事が発生し、多くの職員が懲戒処分を受け、過去に例を見ないような深刻な事態に陥っております。
そのため、市民の本市市政に対する目は、大変厳しくなり、信頼は大きく失墜しております。
私は、年頭に当たって、改めて昨年11月に策定した「コンプライアンス推進施策」に基づき、「コンプライアンス意識の向上」、「公務員としての自覚の醸成」等のための施策に、職員一人一人が鋭意、全力で取り組まなければならない旨、職員に訓示したところでございます。
今後におきましては、このコンプライアンス推進施策に基づき、コンプライアンス推進課を新設するなど、推進体制を整え、これまで以上に職員の意識改革を図り、再発防止と市民皆様方の信頼回復に、取り組んでまいりたいと存じております。
また、本市におきましては、本年に入り、一度に5名もの若者の命が失われるという重大事故を始め、交通死亡事故が多発しており、去る2月10日には、「高松市交通死亡事故多発非常事態宣言」を発信したところでございます。交通事故の抑止を市政の緊急課題として、交通ルールの遵守、交通マナーの実践を徹底すべく、啓発活動などに全力を挙げて取り組んでまいる所存ですので、議員各位並びに市民皆様方におかれましても、更なる御理解と御協力をお願い申しあげます。
さて、私が、平成19年5月に、第28代高松市長に就任をし、近隣6町との合併により人口42万人を擁することとなった新生・高松市の市政をお預かりすることになって以来、早いもので8度目の春を迎えることとなり、与えられた私の任期も、残すところ、あと2か月ほどとなりました。
私は、2期目の出馬に当たり、「高松クリエイティブ・イノベーション 創造性豊かな海園・田園・人間都市へ」をテーマに、「コミュニティ」、「子ども・子育て」など、12の政策キーワードの下、60の施策から成る「マニフェスト2011」を市民皆様方とのお約束としてお示しして以来、その実現に向け、誠心誠意、尽くしてまいったところでございます。
この間、議員各位並びに市民皆様方には、格別の御理解、御支援を賜り、改めて感謝とお礼を申しあげる次第でございます。
昨年、国においては、人口減少、超高齢社会に対応するため、「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するとともに、東京圏への過度な人口集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保することにより、将来にわたって活力ある日本社会を維持するため、いわゆる、「まち・ひと・しごと創生法」を制定いたしました。
さらに、日本の人口の現状と将来の姿を示し、今後目指すべき将来の方向を提示した「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」及びこれを実現するため、今後5か年の目標や施策の基本的な方向、具体的な施策を取りまとめた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定したところでございます。
このような状況の下、本市におきましては、人口減少、少子・超高齢社会への対応に主眼を置きながら、平成28年度を開始年度とする第6次高松市総合計画(仮称)の策定を進めておりますほか、広域連携の枠組である瀬戸・高松広域定住自立圏から連携中枢都市圏への発展的移行を目指し、今後、圏域における産業の創出や高次都市機能の集積を含む、連携中枢都市圏ビジョンの策定に取り組むこととしております。
さらには、国の総合戦略を踏まえた、地方版総合戦略につきましても、ただ今申しあげました次期総合計画における人口減少対策に関する施策等について、これを体系化することなどにより、本市の実情に即した効果的な実施計画となる高松版都市創生総合戦略(仮称)を取りまとめてまいりたいと存じます。
これら重要な計画等の策定に当たりましては、先ほども申しあげましたとおり、人口減少、少子・超高齢社会への対応を主眼とした上で、私が、まちづくりを行う上において「持続可能性の先に灯す希望」と位置付けております、「多核連携型コンパクト・エコシティの推進」、「コミュニティの再生」、「創造都市の推進」、「地域包括ケアの実現」の4つのテーマに、人口減少対策として「子ども子育て支援施策の充実」を加え、各テーマに基づく、必要な施策・事業をより効果のあるものとして、確実に進めていくことを基本とし、策定をしてまいりたいと存じます。
私といたしましては、こうした本市の目指す新たなビジョンとして、先般、過去の延長線上に未来はないとの思いから、「イノベーションを継続!~創造性豊かな海園・田園・人間都市へ~」をテーマとする「マニフェスト2015」を発表したところでございます。
このマニフェストでは、老若男女の笑顔が輝く、元気な高松を創生するため、独創指向、未来指向、世界指向の「3つの指向」を、常に意識して施策を展開するとともに、情報公開の徹底、コミュニケーションの活性化、説明責任の全うの「3つの方法論」を徹底し、市政の信頼回復に努めるほか、「子育て・教育都市づくり」、「集約・美観都市づくり」など「7つの都市(まち)づくり」を、改めて市民皆様方にお約束すべくお示ししたところでございます。
これらを実現していくためには、これまでの8年間に築き上げてまいりました確かな土台の上に立ちながら、人口減少という避けられない現実をしっかりと見据え、今後の厳しい都市間競争に勝ち抜くための効果的な施策・事業を、複合的・多面的に、かつ、着実に推進してまいらなければならないと存じております。引き続き、議員各位並びに市民皆様方の格別の御理解、御協力を賜りますよう、お願い申しあげる次第でございます。
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