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令和2年6月

更新日:2020年5月15日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「六月に想う」 コロナ禍に打ち克つ子どもの小さな変化に気付く感覚

 すでに薄暑の時候となりましたが、やっと学校を再開することができ、学校に子どもたちが戻ってきました。ある学校の校長が、「やはり、学校には子どもがいなくてはいけない。今日の日を、待っていました。」と嬉しそうな表情で話してくれました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症に対する様々な予防策を講じながら、遅れた教育活動を取り戻すという難しい対応が学校生活には求められています。
 私は、学校を再開するにあたって次のようなメッセージを本市の教職員に送りました。
 「これまでにない長期の休業期間を経た子どもたちの心身の健康状態を丁寧に観察、把握し、必要に応じた対応を、子どもに関わる皆さんで相談しながら実践し、慎重に通常の学校生活に戻していく必要があります。
 臨時休業期間中、一人一人の子どもは、異なる環境で長く生活をしてきています。学校再開を楽しみにしている子どもがいる反面、負担に感じている子もいるでしょう。子どもの姿や話しぶり、様子などをしっかりと観察し、休業期間中の家庭での一人一人の子どもの生活に思いを馳せ、子どもの心情に寄り添ってください。学校からの課題が十分に達成できていなかったとしても、それを子どものせいにするのではなく、これからの、その子の指導の在り方に役立てるようにしてください。
 自分では、どうすることもできない環境の中での生活を長く強いられてきた子どもたちです。そのような異なった環境で長く生活してきた子どもを、画一的な視点で評価せず、一人一人の子どもの心に、これまで以上に、しっかりと寄り添い、「よくがんばったね。」という思いを、すべての教職員がもち、叱ることなく、怒ることなく対応し、学校という存在の中にいる安心感を与えてください。
 学級が新しくなり、人間関係を築く間もなく臨時休業に入りましたので、これからは、年度当初と同様であり、すべての子どもが、様々なことに気遣いをしながら過ごす日々になると思います。充実した豊かな教育活動を展開し、これまでの遅れを、あせることなく、一つずつ、一歩一歩、教職員はもちろんのこと、子どもとも力を合わせて取り戻していきましょう。
 また、保護者の皆様には、この間、様々な思いを抱きながら、懸命に子どもたちを見守っていただいたことと思います。お話しする機会がありましたら、共に学校再開を喜び、休業期間中の労をねぎらいましょう。(一部省略や修正があります)」
  
 一人一人の子どもに、こうした思いを持つには、様々な小さなことに気が付く鋭敏かつ温かい感覚が求められます。新型コロナウイルス感染症は、嗅覚や味覚などの感覚障害を起こすとも言われています。また、感染しても症状を現さないために無自覚なまま過ごし、感染を拡大してしまう恐ろしい病気です。飛躍した捉えかもしれませんが、人間が持つ、生きている証である感覚に取り入る特性を持つウイルスとも言えるのではないでしょうか。人間の感覚を鈍らせるコロナ禍に打ち克つには、小さな変化を見逃さず、相手の心情を分かろうとする努力を積み、その気持ちに寄り添おうとする鋭く繊細な感覚を、これまで以上にしっかりと持つことが、求められているように思います。
 そして、小さな気付きを言葉にし、行動にし、みんなの力で子どもたちを温かく見守っていきましょう。
  
  
  

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