このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「三月に想う」  週末の景色

 日増しに暖かさを感じ、桜の便りが待ち遠しい季節になりました。学校現場では、卒業式の練習や年度末に向けた学習のまとめ、次年度の教育計画作成と充実した日々ではないかと思います。教育委員会では、令和6年度からの第3期高松市教育振興基本計画の策定も大詰めを迎え、次年度への準備を着々と進めています。

 2月は、週末ごとに行事や式典を開催した教育委員会ですが、私は、時間を見つけては、市内のイベントに参加したり、気になる場所を訪れたりしてみました。2月中旬には高松市美術館で3月6日(水曜日)まで開催されている木版画家 川瀬巴水の「旅と郷愁の風景」展を訪れました。日本各地の庶民の生活が息づく、四季折々の美しい風景を描いた数多くの作品をじっくりと鑑賞し、巧みな技法を用いて描かれた雪の日の風景に特に魅了されました。

 その翌週には、自宅近くの勝賀山に登ってみました。新たに国史跡に指定されることが決まった勝賀城跡を30年ぶりに訪れましたが、登山道や山頂付近が勝賀城跡保存会の方々によって整備されており、以前と比べて歩きやすい道になっていました。ひたすら頂上を目指して登っていく途中で、休憩のために立ち止まり、振り返って景色を眺めると、その度に視界が広がっていく高松平野と瀬戸内海の青さが印象的でした。頂上の勝賀城跡からは、女木島、男木島、屋島、五剣山、遠くには小豆島、豊島も望むことができ、古(いにしえ)の人々の足跡をたどる楽しさとともに、眼下に広がる景色と爽やかな風に、清々しい気持ちになりました。
 しばらく景色を見ていると、一組の家族連れと出会いました。3人のお嬢さんを連れて登られていましたが、一番幼い子は5歳くらいでしょうか、その子の泣きそうな表情に思わず、「よくここまで来たね。」と称賛の言葉をかけていました。
 数分後、その家族が展望台のベンチに座り、ニコニコしながらお母さんが作った、でっかいおにぎりをほお張る姿を見るにつけ、「きっと3人の子どもたちは、この瀬戸内海の絶景と格別においしいお母さんのおにぎりの味を忘れないんだろうなぁ。」と思いました。

 週末の過ごし方は、家庭によってさまざまですが、家族で一緒に何かをやり遂げたり、楽しんだりする時間は何事にも代え難い思い出になるのかもしれません。そんなことを考えていると、最近、ある小学校の校長先生からお聞きしたエピソードが頭をよぎりました。その学校の一人の男子児童は、週末に一日中オンラインゲームにのめり込み、月曜日は朝起きづらく、学校に来られない状況が続いていましたが、担任の先生からの提案で、毎週末に家族と屋島に登ることを習慣づけたそうです。その結果、その児童は、夜はぐっすり眠り生活リズムを取り戻し、健康で明るい学校生活が送れているということでした。

 山々の息吹が感じられるこの季節、高松市には屋島、峰山、五色台、勝賀山、大滝山など、1時間程度で登れるほどよい高さの山や美しい景色を眺めることができる公園があります。親子で一緒に山に登ってみると、また新しい高松の魅力を発見できるかもしれません。

その時は、子どもが大好きな手作りの「でっかいおにぎり」も御一緒に・・・。

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ