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教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「七月に想う」  思春期のこころ

 
 7月になりました。市内の多くの学校では、1学期末のこの時期に教育相談週間を設け、放課後等の時間を利用して、子どもたちが担任の先生と面談をしている学校も多いのではないでしょうか。
 中学校で担任をしていた頃の私は、教育相談週間にクラスの子ども一人ひとりと話ができるこの期間を、とても楽しみにしていました。集団の中では気づくことができなかった、それぞれの考えや思いに触れることができ、子どもたちの話から、教員として教わることもたくさんありました。

 よく保護者の方からは、「思春期の子どもにどう接したらいいのか・・・」「最近、反抗するし、言葉遣いも乱暴で・・・」「何を考えているのか、さっぱりわからなくて・・・」とお聞きすることがありました。思春期は、個人差もありますが、早ければ小学校高学年くらいから始まり、18歳くらいまで続くと言われています。急に口数が減り、家族とあまり会話をしなくなったり、「うるさい」「めんどうくさい」と言ってみたりと、その子どもによって変容ぶりは様々です。
 しかし、担任として、多くの子どもたちと接してみて感じたのは、「思春期の子どもの心は、一見尖って見えることもあるけれど、ガラスのように繊細で、何より純粋なものを求めている。」ということでした。
 
 私の体験談になりますが、教育相談では、何分かの雑談の後、「なんか最近困っていることや悩んでいることはなーい?」と尋ねると、様々な困りごとが出てきます。「んー僕は、ゲームの事で親とけんかすることかな?」「先生、3人姉妹の2番目のつらさってわかる?」「4時間目の授業中、静かだと、お腹が鳴るのが恥ずかしくて、消えてしまいたい気持ちになる。」「俺は、ほんま、勉強どうやったらできるようになるんやろなぁ?」「私、成績のことで・・・次のテストで順位1番がとれなかったら・・・と思うと眠れなくなる。」10人生徒がいれば、10種類の悩みが出てきます。担任として相談を受けていても、生徒自身が悩みを打ち明けることで、不安が低減され解決に向かうこともあります。
 心がけていたのは、とにかく聞き役に徹し、話を途中で遮らないこと、内容を否定しないことでした。「そうだったんやねー。」「先生気づかんかって、ごめんねぇ。」「そんな中で〇〇さん、よー頑張っとるねー。えらいわー。」と返すことが多かった気がします。
 
 ある本によりますと、「話す」は、「離す」・「放す」ということで、自分の考えや気持ちを誰かに話すことは、「自分の抱えている不安や悩みと距離を取る(=離す)」、「抱えていた不安や悩みを荷下ろしする(=放す)」ことになり、自分の置かれた状況を客観的にとらえ、気持ちを整理することにつながるそうです。そのために大切なのは、日々の何気ない会話を大切にし、子どもが話しやすい雰囲気を作ることです。実は、子どもたちは担任や親自身の失敗談を聞くのが大好きで、よく盛り上がったものです。これも、ある失敗談になりますが、私は給食の時間には、教室内の班を回って生徒たちと給食を食べていたのですが、会話が盛り上がりすぎて、目の前の生徒に「あー!先生!」と言われて、ふと気が付くと、間違って生徒の牛乳を飲んでしまったことが何と3回もありました。
 
 また、担任として子どもたちによく伝えていたのは、「教育相談週間中は、全員と話をする期間だけど、毎日が教育相談日だと思っていていいよ。」ということで、時々、「先生、今日、教育相談日にしていい?」と声をかけてくる子どももいました。
 
 さて、家庭ではどうでしょう。県教育委員会作成の「思春期サポートブック」には、保護者としてのかかわり方「さぬきの子育て思春期7つのすすめ」が書かれています。 

 このサポートブックには、思春期の保護者として「こんなときどうする?」といった、家庭で起こりそうないくつかの事例が漫画で紹介されており、楽しみながら読むことができます。そして、こんな言葉も書かれています。

※思春期サポートブックは、香川県教育委員会のホームページでご覧ください。

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