教育長ひと言
教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。
「七月に想う」 「チーム学校」のメンバーになりませんか
令和7年度がスタートして約3か月が過ぎました。市内の学校では、1学期の振り返りと、夏休みに向けての様々な準備に取りかかる時期かと思います。
(絵 佐々木啓祐先生)
さて、皆様も御承知のように、今年度は、全国的に見て、これまで以上に教員が不足している状況で、香川県においても同様の状況が見られます。本市の中学校では、一部の教科で2つの学校の授業を掛け持ちされている先生や、小学校では、学級担任の仕事と管理職としての仕事の両方を担われている教頭先生がいらっしゃいます。また、教職を退かれて長い年月を経ているけれども、「学校が困っているのなら・・・子どもたちのために・・・」と教壇に立ってくださっている方々もいらっしゃいます。
こうした中で、どの学校においても、先生方がお互いに協力し助け合いながら、子どもたちの教育活動に支障が出ないよう、献身的な努力をされています。この場をお借りして、皆様に心から感謝を申しあげます。
「チーム学校」という言葉を時々耳にされると思いますが、学校の教育活動は教員に加え、それ以外の子どもたちに関わる様々な人々によって、成り立っています。
(絵 佐々木啓祐先生)
例えば、事務職員、養護教諭、栄養教諭、図書館指導員、学校用務員、調理員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、学校生活支援員、教員業務支援員(スクールサポートスタッフ)、ICT支援員、また、本市のほとんどの学校で、コミュニティスクールの仕組みを生かして、地域のボランティアの方々が学校内外での子どもたちを見守り、活動を支えてくださっています。
子どもたちが成長していく上で、教員だけではなく、多様な価値観や経験を持った大人と接することで、より豊かな経験を積むことができ、様々な人々に見守られることで、本当の意味での「生きる力」を身に付けることにつながっているのです。
ところで、ここ数年にわたり国を挙げて、教員という仕事に対して、「働きやすさ」と「働きがい」の視点から、様々な議論がなされています。現在の学校現場の様子を見ていると、昔から変わらない「不易」の部分と、今だからこその「流行」の部分も見られます。40年以上も前に、教育学部出身でない私が教職の道を歩むことになりましたが、今になって思うのは、「教員という仕事ほどやりがいのある、人の成長に関わるとともに、人間として自分も成長させてくれる仕事はないのではないか。」ということです。子どもたちと共に流した汗も感動の涙も、すべてが糧となって、私という教員像を作り上げてきたように感じています。
(絵 佐々木啓祐先生)
今、教職の道を目指すべきかどうか迷っている方にお伝えしたいことがあります。教員の働き方改革が進むと同時に、処遇についても給与面や残業時間、部活動の地域展開と徐々にではありますが改善が図られているところです。
世の中に、仕事は数えきれないほどあります。しかし、ぜひ一度この道を歩いてみてほしいのです。きっと、不安や心配以上に、今まで感じたことのない喜びの瞬間に出会える道だと私は思います。
最後に、この「教育長ひと言」を読んでくださった方にお願いです。教員免許をお持ちの方で、少しでも子どもたちの教育に力をお貸しいただける方、また、免許はなくても、教育に関心があり子どもたちと接することが楽しいと感じられる方は、いらっしゃいませんか。そして、小・中学校で授業等を担当する講師として、また、日常の子どもたちの支援に当たる学校生活支援員として御協力いただける方は、いらっしゃいませんか。協力いただける方は、高松市教育委員会 学校教育課(087-839-2616)まで御連絡をお願いします。
教育長ひと言(令和6年度)
教育長ひと言(令和5年度)
教育長ひと言(令和4年度)
教育長ひと言(令和3年度)
教育長ひと言(令和2年度)
教育長ひと言(令和元年度)
教育長ひと言(平成30年度)
教育長ひと言(平成29年度)
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