教育長ひと言
教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。
「五月に想う」 親から子への大切な贈り物

五月になりました。戸外に出てみると、快晴の日は空の青さと雲の白さに、山々の鮮やかな緑が映えて、晴れ晴れとしたさわやかな気持ちになります。ゴールデンウィークを迎え、子どもたちは、しばらくの間学校から離れ、家族との楽しい時間を過ごしていることと思います。

さて、毎年この時期には、子どもの生活習慣について書かせていただいています。今回のタイトルにもありますように、「よい生活習慣は、親から子への大切な贈り物」と言われるように、生活習慣は子どもの成長に大きな影響を与えます。特に、近年SNSやゲーム、動画など、スマートフォン等を介したネット上には、子どもたちが寝るのを忘れさせる素材があふれています。
高松市教育委員会では、毎年、小学1年生から中学3年生までの子どもたち全員に、生活リズムに関するシートを配布し、自ら目標を決めて自分の生活を整えられるよう働きかけています。今年の小学生用チェックシートは、グリム童話の物語をイメージして作られています。また、裏面には、体内時計を整えるための4つのポイントがわかりやすく書かれています。

(中学生用 生活リズムチェックシート 裏面 抜粋)

ちょうど4月5日(日曜日)の四国新聞に、日々患者さんと向き合う精神科医の方が語る「心身の健康を守るための黄金のルーティン」の興味深い記事が掲載されていました。そこには、上の4つのポイントに加え、交感神経を酷使しないために衣類の着脱等で体温を一定に保つことや、長時間作業を避け、ちょっとした休憩をとること、また入浴の効果についても書かれていました。生活の中で、24時間のルーティンを少し意識するだけで自律神経の乱れを改善できるということです。
(令和5年度 家庭教育状況調査 抜粋)
ところで、県教育委員会が5年に一度実施している家庭教育状況調査の令和5年度の結果を見ますと、「家庭での教育について悩みや不安がありますか」の質問に「ある」と答えた保護者(4歳児、小学4年、中学2年の保護者が調査対象)が全体の約7割で、そのうち「子どものスマートフォン、ゲーム、インターネットやテレビ等のメディアの利用」について」が、学年が上がるにつれて増加し、中学2年生に関しては、5年前の調査と比較し、利用に悩みや不安を感じる保護者の割合が12.3ポイントも増えていることが分かりました。

また、県学習状況調査の質問紙調査の結果を見ても、児童生徒がメディアを利用する時間は、ここ数年間、ずっと増え続けています。一方で、家庭学習や読書の時間は減ってきています。睡眠時間を削っている子どもも居るのではないかと心配です。
この問題に対し、昨年の高松市議会定例会9月議会では、ある議員から、「スマートフォン等に関しては、単に情報端末を子どもに買い与えるのではなく、保護者が子どもに貸し出すというレンタル方式をとることで、子どもが使い方のルールを主体的に考え、守るよう促す効果が期待できるのではないか。」というご提案がありました。

いろいろなものが簡単に手に入る時代だからこそ、子どもたちが自分の生活を定期的に見直し、家族と相談しながら自分で考えてコントロールできるよう育てていく必要があると考えます。時間に比較的ゆとりがあるゴールデンウィークの時期に、こうしたことも含めて、「親から子への大切な贈り物」について子どもたちと話し合ってみてはいかがでしょうか。
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