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令和2年10月

更新日:2020年7月15日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「十月に想う」 幸甚、地域の再発見にもなった知恵と工夫に満ちた修学旅行

  
 教師として、何度か子どもたちとともに修学旅行に行った。子どもたちと一緒に大仏様を拝んだり、金閣寺を背景に写真に納まったり、時間通りに帰ってくることを祈りながら班別行動をしたりと、かけがえのない思い出がたくさんある。
 「クラスで修学旅行の歌集を作るので、校長先生も1曲選んでください。」と言われたので、ためらわずに「修学旅行」とお願いしたことがある。その子は、「そんな曲あるの。」と言わんばかりの表情だったが、数日後に出来上がった歌集のページをめくると、作詞は丘灯至夫、作曲は遠藤実、そして、舟木一夫が歌う「修学旅行」の歌詞が載せられていた。この曲は、昭和38年にレコーディングされたもので、私と同世代であれば、すぐにメロディが頭に浮かび、口ずさむことができるだろう。修学旅行当日、バスの中で、リクエストがあったのでマイクを握ると、練習をしていてくれたのだろう子どもたちとの世代を越えての大合唱になった思い出もある。「〽二度と帰らぬ 想い出乗せて クラス友達 肩寄せあえば ベルが鳴る鳴る プラットホーム・・・」、その歌詞の通り、修学旅行は二度と帰らぬ思い出なのである。
 昨今、学校週5日制の実施やゆとり教育の見直しに伴う教科時数の確保などの影響で、学校行事は、精選を求められてきた。特に今年度は、4月からの臨時休業による教科の授業時数の不足を補うために、さらなる学校行事の精選が必要だった。しかし、学校は一定の時数まで精選しつつも、学習指導要領の定める儀式的、文化的、健康安全・体育的、勤労・奉仕的、そして、修学旅行などの遠足・集団宿泊的行事は、その意義をこれまでの経験から重く受け止め、各学年に応じた実践を着実に積み重ねてきた。それは、学校行事が単に卒業アルバムの写真がないからということや、思い出をつくるためにと行うものではなく、教科学習だけでは得られない、社会的、人間的な成長に欠かすことのできない教育効果を学校現場が実践を通して実感しているからである。
 今回の、新型コロナウイルス感染症の影響による泊を伴わない修学旅行も、いくつかの学校では、コロナ禍という現状を子どもたちがしっかりと理解し、その対策を講じたうえで、このような状況の中で、どこに行くことが適切であり、そのために何を準備し、どのような実践や体験をするのかなど、自ら考えた修学旅行にしようと話し合っていることを聞いた。教師が考え、準備したものを受け身に、お客様気分で消化していく修学旅行ではなく、子ども自らが知恵を出し合い、工夫したものになっているとの話を聞き、学校行事の本来の意義に沿う計画にし、実践しようしていることにとても嬉しく思った。
 さらに、私たちの郷土のこんな身近な所に、素晴らしい場所や施設があり、そこに生きる人がいることに、とても誇らしく思ったとの事後の感想もあった。「精選」とは、削減ではなく、多くのものの中から、まさに良いものを選りすぐることである。
 国による施策で始まった「Go Toトラベルキャンペーン」の報道を毎日のように耳にするたびに、泊を伴わない修学旅行とした本市の子どもたちのことを思い、胸を痛めていたが、学校からのこのような誇らしい報告に心が救われた。
  
  
  
  

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