このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

令和2年11月

更新日:2020年7月15日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「十一月に想う」  本の「読み聞かせ」ボランティアのみなさんに感謝

 文化の日を中心にした2週間の10月27日~11月9日は、「読書週間」でした。終戦まもない昭和22年に、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、「読書週間」が催され、現在に至っています。そして、今や日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。ICT機器の発達によって、読書の形態も大きく変容しようとしていますが、その使い手が人間である限り、その本体の人間性を育てるのに、「本」が重要な役割を果たすことは変わりないことだと思います。
 この期間だけでなく、年間を通して行われている「読み聞かせ」は、子どもたちの読書生活の向上に、大変意味ある活動であり、学校や本市の中央図書館等の公立図書館では、多くのボランティア団体などの皆さんが「お話し会」を開催し、「読み聞かせ」を行っていただいています。
 そのメンバーに混じって、学校の朝の読書の時間に「読み聞かせ」に挑戦された、あるPTA会長さんの奮闘のお話です。
 年度当初からPTA会長さんは、一度は「読み聞かせ」をしたいと言われていましたが、お忙しい仕事があり、その上にPTA会長としての役目もあることから、実行に移すことは難しいだろうと話していました。ところが、2学期から、学校で「お話し会」を催すボランティア団体に入り、勉強を始めたのです。毎週水曜日の例会に通い、みっちりと2時間、子どもたちの前で読むための研修を受けたそうです。本の読み聞かせの時間は、学校の朝の読書の時間の20分弱ですが、その何倍もの時間を費やして練習をしていると聞きました。PTA会長さんも、参加してみて、その熱心さに驚いたということです。
 子どもの前で本を読むことを目指して、PTA会長さんの挑戦が始まりましたが、なかなか合格点がもらえず、教室に行かせてもらえない日々が続き、もう止めようかと思った時もあったようです。
 「会長さん、家で5回ぐらいしか読んでいないでしょう。」
 「そ、その通りです。(なんで分かったのだろう・・・)」
 (本をボランティアの皆さんの前で読んだ後)
 「会長さん、このお話のポイントになる箇所はどこですか。」
 「えっ!どこでしょうね。(何も伝わってこないんだ・・・)」
と、容赦ない指導でしたが、そこはさすがPTA会長さんです。折れそうな心を励まし、家で、何度も何度も練習をしたそうです。「人を相手に読むのが読み聞かせだから、一人での練習はだめです。」と指導されていたので、食事の片付けをする奥さんを相手に練習を重ね、その甲斐あって、めでたく合格点をもらい、ようやくデビューとなったのは、2学期も終わりの頃だったとのことです。
 PTA会長さんはもちろんのこと、この話を聞いた私も、ボランティア団体の皆さんの妥協を許さない熱心な取組に敬服しました。
 現在のコロナ禍の中、ボランティア団体の皆さんも、その対応に苦労されていますが、写真の木太北部小学校のボランティアグループ「ストーリーママ」の皆さんのように、感染症対策を十分に講じ、活動を続けられています。対面でできないのは不本意だと思いますが、このような素晴らしい「読み聞かせ」をいつまでも続けていただくことで、子どもたちが本の世界を堪能し、読書をこれからの人生の友にするようにきっとなると思っています。有難いことです。
   
   
   

お問い合わせ

このページは教育局総務課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎10階
電話:087-839-2611
ファクス:087-839-2615

Eメール:kyoikusomu@city.takamatsu.lg.jp

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ