市長定例記者会見(令和2年7月10日)
更新日:2020年7月17日
日時・場所
(日時)令和2年7月10日(金曜日) 午前11時30分から11時47分まで
(場所)防災合同庁舎301会議室
報告事項
(1)高松市美術館特別展「身体とムービング」の開催および動画配信「おうちでアート」について
市長説明
それでは、定例会見を始めます。
題材に入る前に、この度の令和2年7月豪雨による甚大な被害により、亡くなられた方々に、心から哀悼の意を表させていただくとともに、被害を受けられた多くの皆様方、まだ災害が起こっている最中ですが、心からお見舞いを申しあげたいと存じます。
本市では、災害対応として、一昨日、甚大な被害に遭われた熊本県に対して、保健師1名を香川県との合同チームとして派遣したところです。現地の避難所において、被災された方々の健康管理等を行う予定と伺っています。
また、来週の月曜日からは、市庁舎案内所や瓦町FLAG8階市民サービスセンター、各総合センターにおいて、7月豪雨災害にかかる義援金箱を設置することとしています。義援金は、日本赤十字社を通じ、被災地へ送金されるということです。
現在も、九州地方を始めとして、広範囲に大雨が降っており、今後も予断を許さない状況が続くものと思います。とにかく、一日も早くこの災害が収まり、復旧作業が開始され、被災地の皆様が少しでも安心できるような生活が取り戻せるように、心からお祈り申しあげたいと思います。
ただ、本市においても、まだまだ、大雨が続くという予報があります。警報等の可能性も予測されていますので、市民の皆様の安全安心を守るために、適切な情報収集や災害対応に万全を期したいと考えています。
それでは、題材に入ります。
今日、私からは1点だけです。
高松市美術館特別展「身体とムービング」の開催、及び美術館の動画配信「おうちでアート」についてです。
高松市美術館の特別展「身体とムービング」の開催及び動画配信のうち、まず特別展の「身体」と「ムービング」ですが、この展覧会は美術館コレクションとゲスト作家の作品を組み合わせて紹介するものです。身体とムービング、つまり、動きということですが、これをテーマとして、7月23日から9月6日までの間、高松市美術館において開催します。
足で絵を描くアクション・ペインティングという独創的な制作スタイルで、国際的に非常に有名で評価を得ております白髪 一雄氏の作品を初期から晩年に至るまで、尼崎市所蔵コレクションにより紹介します。それと同時に、白髪氏が所属した前衛美術グループ、これも世界的に有名ですが、具体美術協会の活動を、田中 敦子の「電気服」を始めとする国内外から評価が高い具体美術協会の様々な作品について、高松市美術館所蔵の具体コレクションも合わせて紹介することにしています。
その他、香川にゆかりのある現代美術作家、近藤 亜樹と中園 孔二らの絵画作品を展示します。更に、スポーツとアートの融合を独自に追求するグループ「んまつーポス」、スポーツマンを逆に読んだ名前だそうですが、「んまつーポス」によるパフォーマンスやワークショップも開催します。
ぜひこの機会に、「身体」や「動き」をテーマにした現代アートの多様な魅力を楽しんでいただければと思います。
もう1点、美術館関係で、動画配信「おうちでアート」についてです。
高松市美術館は、新型コロナウィルス感染症による影響等により美術館にお越しいただけない方にアートを楽しんでいただこうということで、動画配信「おうちでアート」を今年5月から開始しています。
展覧会の作品解説や、簡単な作品づくり、また、館長の講座など、これまでに15本の動画をYouTubeで配信しています。全部の視聴回数は現在のところ、合計で約1,500回と聞いています。
今後も新規の動画を配信していきますので、新しい美術館の体験の方法として動画配信「おうちでアート」を楽しんでいただきたいと思います。
私からは以上です。
記者との質疑応答要旨
【記者】
新型コロナウイルス感染症の第2波への備えについて
【市長】
新型コロナウイルス感染症については、本県では、4月21日以降、新たな感染者は確認されず、比較手的安定した状態だと思っている。ただ、都道府県間の移動も再開されており、東京では、かなり感染者が増えているということで、いわゆる第二波が来るのではないかと想定されている。
先般、厚生労働省から、第二波が来た場合の想定として、入院患者数等が発表されているが、言わば、単純な前提を置いた上での最悪に近い事態での数字と捉えている。
第二波が来ることを前提として、先手先手の取組が重要であると考えていることから、本市では、比較的安定しているこの時期を捉えて、相談支援や保健所の体制、市民への情報提供など、それぞれの在り方について、これまでの成果を検証しながら課題を見つけ出し、今後、第二波が到来した時の対応を検討している。
また、本市の市立保育所において感染者集団、いわゆるクラスターが発生したが、その際に厚生労働省からクラスター対策班に来ていただき、その調査報告もいただく予定である。この調査報告を踏まえ、第二波の到来時に、クラスターを起こさないように、あるいはクラスターが発生した時にどうするかを具体的に検討し、今後の防止対策に活用していきたい。
それから、香川県との連携については、本市は保健所設置市であるので、保健所としての対応があるが、いざ感染者が出た場合には、やはり県と連携しながら万全の対策をとっていくことが必要だと思っている。
これまでも、感染者が確認された場合には、私と知事とで共同記者会見を開催してきたが、県と市で情報共有しながら、市民県民の皆さんに情報提供していきたい。県主催の香川県新型コロナウイルス感染症対策協議会や、新型コロナウイルス感染症に係る意見交換会等に対して、積極的に本市職員を派遣して、緊密な連携、情報共有に努めてきた。
また、近々、実施を予定している妊婦へのPCR検査についても、県内統一の運用が望ましいと考えており、現在、その実施に向けた協議を進めている。
感染者が確認された場合は、県と共同して速やかに濃厚接触者を特定し、症状にかかわらずPCR検査につなげていく、いわゆる積極的疫学調査を実施して、できるだけ初期の段階で感染拡大が起こらないように、万全の対策を取ることで、想定されたような非常に悪化した状況にならないように努めたい。
【記者】
感染拡大地域への移動について
【市長】
5月25日に緊急事態宣言が解除されて、段階的に都道府県間等の移動、あるいはイベントの開催基準等が緩和されてきている。大体、2週間後くらいに影響が出てくるようだが、東京や大阪などの都市で、感染者が増えてきている。ある程度の増加は仕方ないとは思っている。移動が激しくなり人と人との接触が多くなっているが、また爆発的な流行を招くことは決して容認できないので、早めに対応しておく必要があると思っている。ただ、まずは国あるいは都道府県の判断が重要だと思っているので、それに従いながら、できるだけ感染拡大を起こさないように様々な対策が必要である。都道府県間の移動、特に東京への往来は、できるだけ自粛するように周知している県もあるようだが、その辺りは、香川県とも十分に情報交換をしながら、対応が必要な場合は、しっかりと早め早めにとっていきたい。
【記者】
市長会を通じて緊急事態宣言の発令を国に要請する考えについて
【市長】
その判断基準については、専門家による科学的知見が非常に重要かと思っているので、市長会が独自で緊急事態宣言を出すべきか出さないべきかという判断は難しいと思っている。
【記者】
新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた、観光客誘致及び観光産業への支援について
【市長】
国のGOTOキャンペーンが9月頃から動き出すという話も聞いているが、それを見越して、本県、本市の魅力をPRするために、先般、観光関連事業について予算を計上した。
ただ、状況に応じて、その都度判断していきたいと思っている。本市の事業は本市の魅力をPRする事業であるので、事業の自体の実施については予定通り実施していきたい。
国のGOTOキャンペーンをどうしていくのか、観光に伴う人の移動をどうしていくのかは、やはり感染者の状況を踏まえ、国あるいは都道府県でしっかりと判断して考えていくべきものだと思っている。
例えば、今、香川県では、県民に限った県内の宿泊促進のための観光キャンペーンを実施しているが、そういうものであれば特に感染拡大に繋がることは無いので、状況に応じて的確に判断していくべきものであると思っている。
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