平成22年度 第3回 「川岡寿会（高齢者教室）」
更新日：2018年3月1日
★日時 平成22年5月17日（月曜日） 午後1時25分～2時25分
★会場 高松市川岡コミュニティセンター（川部町）
★参加者 37名
今回、「川岡寿会」の皆様方と、第3回「市長まちかどトーク」を開催しました。
「川岡寿会」は、会員数260名余を擁し、「健康」、「生きがい」、「仲間づくり」、「ボランティア」、「世代間交流」などの様々な分野において活動し、地域の高齢者の皆様方に親しまれています。
今回は、高齢者の福祉や生きがいづくりのほか、地域の農業の将来展望などについて、意見交換が行われました。
地域の農業の将来展望
川岡地区の農業の将来が不安である。農業の将来性についてどう思うか。
従事者の高齢化や後継者不在、耕作放棄地など、農業が抱える問題は、全国共通の課題である。
川岡地区は、限界集落と言われている地域に比べれば、都市近郊で住民も多く、条件的には、まだまだ恵まれていると思う。
地域ごとに条件に違いがあるため、地区の住民同士が議論して、方向性を見出すことが必要だが、その一方で、あまり地域の中だけで閉鎖的に考えない方がいいと思う。
中小企業で、従業員の福利厚生の一環として、仕事の合間に休耕田で農業に取り組み、生産物は社員で分け合うようにしたいとの話も聞いたが、このような話は、これからの農業の可能性や方向性について、一つの示唆を与えてくれているように思う。
里山の保全活動
老人クラブの活動として、里山を保全していくため、年2回草刈りを実施している。ごみの不法投棄も多い。
本市では、昨年度から「いざ里山」市民活動支援事業を開始し、地域のシンボルである里山の保全活動に要する経費を一部助成しており、今後とも、地域の皆様の協力をいただきながら、里山を憩いの場としていきたい。
清掃活動は大変だが、例えば、高松空港周辺のクリーン作戦では、毎年のように、ごみの回収量は確実に減ってきている。
今後とも、高齢者だけでなく、若者や子どもたちも参加する形で、コミュニティづくりのためにも、地道に清掃活動を継続していただけると、ありがたい。
高齢者の移動手段の確保
市中心部の病院に通院するための交通手段はタクシーに頼ることも多い。高齢者福祉タクシー助成券の交付対象を拡大してほしい。
全国的にも、人口減少が既に始まっており、本市の総合計画では、40年後の2050年には、人口が30万人を割るとともに、高齢化率は、現在の倍近くの42パーセントになると推計している。
今後は、そのようなことを前提に、まちづくりを考えていく必要がある。
このためには、コンパクトな町として、例えば、高齢者が中心部や鉄道の駅の近くに住むようなまちづくりが求められる。
今後、車を持たない、車に乗らない高齢者が増加することを考えれば、道路を新設する方向から、できるだけ公共交通網を整備・充実していく方向に転換していかなければならないと思う。
そのような方向に向けた検討の過程では、高齢者福祉タクシー助成券など、福祉の施策などを組み込んだ上で、できるだけ高齢者が容易に移動できるような、まちづくりを目指していきたい。
助成券の交付対象者や交付額については、今後とも、できるだけ不公平感のないような、よりよい制度設計に努めたい。
最後に
高齢者の皆様には、積極的に地域社会に参画してもらいたい。
ボランティア活動は、生きがいや、やりがいを生み出してくれると思う。
少なくとも、後期高齢者と言われる75歳までの間は、まだまだ地域の働き盛りとして期待させていただきたい。
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