セリの仕組みを知ろう
更新日:2018年3月1日
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ねらい・目的
生産地から大量に届く生鮮食料品等は、どのような方法で短時間のうちに売りさばかれているのかを調べよう。
説明
中央市場は、毎日何十万人の食卓をまかなうために、毎日たくさんの生鮮食料品等が多く取引される場所です。中央市場での取引の多くはせり(競売)により行われており、日常生活で競売が利用されている場所のひとつでもあります。このせりが非常に見事なもので、1品目がわずか10秒ほどの時間で次々に売りさばかれていきます。この大量多品目の品物を短時間で売りさばくせりは、日本においては1600年代から続いているといわれています。
それでは、セリにはどんな種類があり、高松市中央卸売市場ではどのようなセリの方法がとられているのでしょうか?
青果部(入札セリ)
青果部では黒板を使った入札セリがおこなわれています。
商品を買いたいと思った人が希望価格を黒板に記入し、同時にセリ人に見せます。そのなかで一番高い値段を書いた人が落札(せり落とし)します。一発で落札者が決まり、とても分かりやすい方法です。
また、入札せりでは同値落札(同じ価格を書くこと)もおこりえますので、それを解決するシステムも市場ごとに存在します。高松市中央卸売市場ではジャンケンをしています。
花き部(セリ上げ方式)
花き部ではセリ上げ方式がとられています。
せり上げ方式とは購入希望者が価格をつり上げていき、最終的に一番高い価格をつけた人に販売される方法です。インターネットオークションなどはこの方法ですよね。とても分かりやすい方法ですが、落札までに時間がかかるのと、落札価格が天井知らずのため、予定以上の価格で落札してしまい、落札者が十分満足しない場合があります。
水産部(セリ下げ方式)
水産部ではセリ下げ方式がとられています。
せり下げ方式は、せり上げ方式とは逆で、せり人が品物の価格を下げていく間に、一番早く手を挙げた人が落札するというものです。取引のスピードが速くなるという大きなメリットがありますが、誰が落札したのかの判定方法が難しいのが難点です。高松市中央卸売市場では独特の符丁(ふちょう)という指の動きと、暗号化した数字が使われています。
別名、「オランダ式オークション」の名がつけられているように、オランダのチューリップ球根の取引市場がその発祥とも言われ、オランダ花き市場である「アルスメール」「フローラ・ホランド」では大型のオークションクロックを用いたせりが行われています。
考察(結果から考えられること
各部によって別々のセリ方法で商品が取引されています。それぞれの方法が採用されたのは歴史的な背景がありますが、いずれの方法も、大量そして多品目の生鮮食料品等を短時間のうちに売りさばくために考えられ、発展してきていることが分かります。
発展(さらに内容をほりさげて)
- セリはそのほかにどのような場面で使われているでしょうか?
- セリの歴史を調べよう。
- セリの利点・欠点を調べてみよう。
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