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令和4年7月

更新日:2022年8月1日

「七月に想う」 たかがトイレと言う勿れ!

 5月下旬から、小学校、中学校等への学校訪問を実施しています。私自身が市内の学校に勤務をしていた頃から7年が過ぎ、久しぶりの学校現場訪問ですが、授業中に生き生きとした表情で友達と話し合いをしている小学生や、真剣なまなざしで教員の説明に聞き入る中学生の様子を見て、とてもうれしい気持ちになりました。その詳細は、別の機会にご紹介することとしたいと思いますが、学校施設の面で最も驚いたのは、トイレ空間です。多くの学校で、明るくきれいな、ぴかぴかトイレに改修されていました。

 教育委員会に戻り、学校施設整備室に詳細を確認しますと、多くの学校の校舎が、建築後30年を超え、トイレも同様に老朽化が進む中、誰もが使いやすいように、トイレの洋式化、バリアフリー化の工事を、平成30年度から令和5年度までの6年間をかけて毎年10校程度ずつ行っているということでした。内壁・床のドライ化、節水型洋式便器、LED照明、多目的トイレの設置、おしゃれな手洗い場等、どの学校のトイレも見違えるように改修されつつあります。

 
 ある小学校のトイレを見学させていただいた時、ふと、教員生活1年目の出来事を思い出しました。当時の校長先生が職員会議でおっしゃった、「生徒がトイレ掃除をきちんとできるよう、教師としての指導の力量を高めてください・・・。」「その学校の生徒がどんな状況かは、トイレを見ればわかります。」という言葉です。それ以来、「心を磨く清掃活動」「無言清掃」に挑戦ということで、子どもたちと一緒に行うトイレ掃除は、私の教員生活の中でも貴重な時間になりました。

 最初は、「えー!トイレそうじぃー!いややー!」と言っていた生徒たちですが、どの子も、回を重ねるにつれて、気持ちを込めてトイレを磨くようになり、彼らの後ろ姿の変容ぶりに驚き、感動したのを覚えています。学校の中で最も汚れている場所を美しくする経験は、子どもの気持ちをも変える力があるのでしょうか、クラスでは掃除場所で一番人気がトイレになり、自ら立候補するグループも出てくるほどでした。その後の長い教員生活でも、教頭、校長時代にも、トイレ掃除を通じて子どもたちと繋がるひと時は、心が温かくなる思い出の一つです。

 もう一つ思い出したことがありました。10年以上前に流行した歌手の植村花菜さんの「トイレの神様(作詞:植村花菜・山田ひろし、作曲:植村花菜)」の曲の一節です。「♫♪ トイレには それはそれは キレイな 女神様が いるんやで・・・だから 毎日 キレイにしたら 女神様みたいに べっぴんさんに なれるんやで ♪・・・」きっと私が訪問した学校の子どもたちは、今回改修され美しくなったトイレを、掃除の時間に一層ピカピカになるよう一生懸命磨いているのでしょう。どの学校のトイレも、とてもきれいでした。

 その日の学校訪問を終え、自宅に帰り、何年かぶりに「トイレの神様」の曲を聴いてみました。子どもの頃、母親がよく入院し、おばあちゃん子だった私は、歌の中のエピソードを聴くにつけ、なんだか涙がじわっと出てきたのでした。

 たかがトイレと言う勿れ、トイレは私たちに、いろいろなことを教えてくれます。
 
  
  

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