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市長定例記者会見(平成25年5月10日)

更新日:2018年3月1日

日時・場所

(日時)平成25年5月10日(金曜日) 11時30分~11時55分
(場所)4階会議室

報告事項

(1)屋嶋城跡城門現地説明会・瀬戸内国際芸術祭屋島会場作品解説会
(2)和船贈呈・命名式典の開催及び真鯛の放流について
(3)災害時用ろ過浄水ユニットの寄附について

市長説明

 おはようございます。
 それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
 今日は、私から、3点についてお話をさせていただきたいと存じます。

 まず、1点目は、「屋嶋城跡(やしまのき・あと)城門現地見学会及び瀬戸内国際芸術祭屋島会場の作品解説について」でございます。
 屋嶋城でございますが、御承知のとおり、西暦663年に、倭の国と百済が共同して、朝鮮半島の白村江(はくすきのえ)で戦い、それに敗れて帰ってきた時、当時の天智天皇の政権下で、唐と新羅の連合軍の侵攻に備えて、その見張りや防御のための古代山城を西日本各地に築いた、その一つが、この屋嶋城でございます。
 この屋嶋城につきましては、「日本書記」に667年に築かれたということが書かれてありますが、実際、それがどこにあるかなど、具体的にその跡が発見されていなかったということで、幻の城とされていましたが、平成10年になって、地元の研究者によりまして、屋島南嶺の頂上部付近で、石積みの一部が発見されたことを契機として、発掘調査を実施したところ、城門でありますとか、或いは高さ6メートルに及ぶ石積みを伴った城壁が確認され、平成14年に、これは屋嶋城に間違いないと判断されたものでございます。
 本格的には、平成20年度から、城門及び城壁の石積みの修理工事を実施しておりましたが、本年3月に、城門南側の城壁の修復が終了しましたので、それに合わせて、市民向けの説明会を開こうということで、今月25日(土曜日)の午前9時から、現地におきまして、この見学会を開催するものでございます。
 現地では、引き続き、整備工事が進められておりまして、危険防止のために、現状は立ち入り禁止となっております。普段は、御覧いただけませんが、当日は、市民の皆様に、石積みを見学いただきながら、屋嶋城跡の概要や工事の実施状況などにつきまして、本市の文化財課の専門員が御案内することといたしております。
 また、この現地説明会に加えまして、この屋嶋城跡の近くで、元ケーブルカーの屋島山上駅を作品にした、「瀬戸内国際芸術祭2013」の作品展示であります、レアンドロ・エルリッヒ氏の「美しく捨てられて」につきましても、現地において、説明会を実施いたします。
 いずれも、入場料は無料で、事前申込みも不要ということですので、広く、PRの程、よろしくお願いしたいと存じます。

 2点目は、「和船贈呈・命名式典及び真鯛の放流について」でございます。
 この度、公益財団法人松平公益会から、玉藻公園の観光振興及び史跡・高松城跡(じょうあと)の景観向上のためにということで、和船1艘を御寄贈いただけることになりました。
 この贈呈及び命名式典を、今月17日(金曜日)の午前10時から、玉藻公園三ノ丸の水門付近で行うことにいたしております。
 この和船でございますが、1640年代の高松城を描いたとされております『高松城下図屏風』の中のお堀に、船が描かれております。それを参考に、造っていただいたものでございまして、木製で、長さ5メートル、幅1.5メートル、定員は5名の船でございます。
 また、この和船の贈呈に合わせまして、同じく公益財団法人松平公益会から、お堀の中の真鯛の稚魚1,000匹も御寄贈いただけることになっております。
 この贈呈・命名式典後に、つくし幼稚園の園児の皆さんによりまして、内堀において、この真鯛の稚魚の放流も行いたいと思っております。
 さらに、6月2日(日曜日)の午前10時から、高松市指定無形文化財でございます古式水泳の水任流、この水任流の発祥370年を記念いたしまして、「第29回英公様追悼游泳祭」が開催されます。
 この遊泳祭に合わせまして、今回、御寄贈いただきました和船の就航も行いたいというふうに思っておりまして、当日は、水戸徳川家の当主(第15代)徳川斉正(なりまさ)氏が高松にお出でになり、高松松平家の当主(第14代)松平頼武(よりたけ)氏、それから私の3人が、この和船に乗船して、就航を祝う催しも予定いたしております。
 この和船につきましては、今後、観光客の皆さんに、内堀を遊覧していただくよう、活用してまいりたいと思っております。

 3点目は、「災害時用ろ過浄水ユニットの寄附について」でございます。
 この度、高松市上下水道工事業協同組合様から、本市の災害対応能力の向上に寄与するという目的で、災害時用ろ過浄水ユニットを御寄附いただけるものです。
 このユニットは、災害時におきまして、川や池などの水を、そのままろ過をして、飲料水として活用できる装置でございます。毎分3.2リットルの浄水能力がありますので、かなり強力な飲料水確保の設備だと思っております。
 本市と高松市上下水道工事業協同組合様とは、災害時における応急復旧に関する協定を既に締結しているところでございます。この協定の内容を、より具体化するということもございまして、東日本大震災において、水道が広範囲かつ長期間、断水するというような非常事態に陥ったことや、3月末に、内閣府から発表されました「南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)」によりましても、県内の水道断水率が、被災1日後で93%になると予測されたことなどによりまして、いざという時に、ろ過装置というものが非常に重要になるということで、温かい御寄附をいただけるものでございます。
 なお、5月16日(木曜日)の午後3時から、四番丁スクエアにおきまして、この設備のデモンストレーション行わさせていただきます。その後、午後3時30分から、市長応接室におきまして、目録の授受及び感謝状の贈呈式を行いたいと思っておりますので、取材の方、よろしくお願いしたいと存じます。
 私の方からは、以上でございます。

記者との質疑応答要旨

【記 者】
 四国電力では、今年の夏の節電の数値目標は掲げないということになっているが、高松市としての節電対策は、どのように考えているのか。
【市 長】
 今年の夏の高松市の節電対策についてだが、四国電力によると、この夏については、伊方発電所が再稼動できない場合でも、節電の定着効果が見込めることなどから、供給予備率5パーセント程度以上を確保できるという見通しで、特に、数値目標を掲げた節電要請はやらないと聞いている。
 それを受けて、本市でも、夏の省エネルギー対策として、具体的な数値目標を設定しないことにしている。ただ、例年同様、またそれ以上の節電に鋭意努めたいと考えている。
 具体的には、冷房時の室温は28℃を目途に設定し、快適に執務等ができるように、「クールビズ」の取り組みも行いたいと思っている。
 この「クールビズ」については、今年の場合は、本市においては、5月16日(木曜日)から10月15日(火曜日)まで実施をしたいと考えている。
 国や県では、5月1日から既に実施をしている所も多いようだが、本市の場合は、特に本庁舎の冷房を実際運転するのが、6月下旬頃からですし、また、今年は、わりと涼しい気候が続いているので、それより半月遅れになる。
 また、消灯の徹底やパソコンなど、OA機器等の節電にも、従来以上に努めたい。
 さらに、市民の皆様にも啓発を行うという意味で、公用車に節電を呼びかけるステッカーを貼るなどして、周知啓発にも力を入れたいと思っている。
 また、緑のカーテン・コンテストの開催や、市の庁舎関係においても、100近い施設で、「緑のカーテン」に取り組みたい。
 以上のような形で、鋭意、節電に努めたいと思っている。

【記 者】
 瀬戸内芸術祭の春会期が終わり、現在、芸術祭の関連事業である「かがわ・山なみ芸術祭」が開催されているが、その賑わい状況などは、どのようになっているのか。
【市 長】
 瀬戸内国際芸術祭が3月20日から開幕して、春の会期が4月21日で終わったわけだが、それに合わせて、関連事業として『かがわ・山なみ芸術祭』が、4月20日(土曜日)・21日(日曜日)、まず、三豊市の三野町エリアを皮切りに開幕をした。
 この三野町エリアでは、二日間で約8,000人と、大勢の来場者で賑わったというふうに聞いている。
 今は、牟礼町の石の民俗資料館を会場にして、4月27日(土曜日)から、企画展『山のあちらとこちら側~循環する命~』が開催されている。
 石の民俗資料館は、非常に眺望も良く、緑あふれる自然が豊かな所で、丁度、ゴールデンウィークもあったので、予想以上に、多くの方々が、この企画展に訪れていただいている。
 瀬戸内国際芸術祭とは、一味違った現代アートの作品を、内陸のところで楽しめるということで、今後、6月に、塩江町と綾川町、それから、10月から12月にかけて、まんのう町でも作品展開が予定されている。
 瀬戸内国際芸術祭の今後の夏の会期や、秋の会期等々との相乗効果によって、内陸部もあわせて、盛り上がりを期待したい。

【記 者】
 以前の会見でも質問が出ていたが、国の地方公務員の給与引き下げを前提に、地方交付税の削減をすることにしているが、高松市では、今後、どのような対応をしていくのか。
【市 長】
 国が、平成25年7月から、国家公務員と同様の7.8%の賃金削減を地方公務員にも要請し、それを前提に、地方交付税が減額されるということになっている。
 これについては、前々から言っているように、地方と十分な協議を経ずして、地方の固有財源である地方交付税を、一方的に削減をして、地方に事実上、給与削減を強制するというやり方で、これがあまり行き過ぎると、地方自治の否定にもつながりかねず、非常に理不尽な措置であると、私自身は考えている。
 全国市長会等においても、こういう措置について、非常に遺憾であるという旨で、今後、二度とこのようなことがないようにと、国に申し入れている。
 ただ、この給与削減に相当する交付税の減額措置についは、既に、25年度の地方財政計画の中に組み込まれており、事実、改正地方交付税法も本年4月1日に施行され、それが確定しているので、我々としては、これを受けて、今年度の本市の給与についてどうするか、ということを判断しなければならないと思っている。
 基本的な考え方として、国の要請にあるような7.8%、国家公務員とまったく同じ率でカットしろという要請については、本市においては、これまでも、市独自の給与カットであるとか、或いは定員削減等で人件費を縮減する努力も行っているので、そういうのが全く考慮されていない要請であるということ、また、今年においても、財政状況等を勘案して、本年1月から、既に、独自の給与カット、一般職では1%から5%までを2年間実施するということを行っている。
 従って、国の7.8%をそのまま受け入れるつもりはない。ただ、交付税が、現実に減額になったわけで、それは、人件費の削減分ということで、国から示されているので、それを基金とか、他の財源から充てるというのも、なかなか難しいことで、その交付税の削減部分については、基本的には、職員の給与削減において対応せざるを得ないと考えている。
 そこで、現在、実施している本市独自の給与削減に加え、新たな給与削減を行うこととし、一昨日の8日に、職員労働組合に対して、削減案を提示したところである。
 今後、職員労働組合と交渉し、協議が整えば、6月の市議会に、条例の改正案を上程したいと考えている。

【記 者】
 高松市の中学校の教諭が、学校のパソコンの管理を妨害するソフトを作成し、私物のUSBメモリーにデータを保存できるようにしていたが、個人情報の保護という観点から、どのように考えているのか。
【市 長】
 この件については、私も報道によって知り、朝一番で、教育委員会からの報告を受けたところである。
 昨年の11月頃、そういう事案が発生をして、市立学校情報セキュリティ基準に違反する行為であることから、教育委員会の方で、学校から事実関係を聞き取った後、報告書を作成して、県教委の方に報告したと聞いている。
 ただ、USBメモリーの紛失等の事件があり、今後、そういうことがないように、市教委の方で、情報セキュリティの基準というのを決めていたわけだが、それを、教師自らがやぶる、或いは、管理するコンピュータシステムを改ざんしてまで、自分のUSBメモリーに取り込めるソフトを作成し、それが、多くの職員にゆきわたって利用されていた。実際の情報漏えいは起きていないようなので、そこは、不幸中の幸いだった。
 しかし、私は、その行為自体は、非常に悪質で許されがたい行為だと、特に、ソフトを開発した人については、そう思っている。
 ただ、一番の問題は、市教委で、なぜ、今まで放っておいたのか、ということである。市教委としては、県教委に事案を報告して、県教委の処分が出た段階で、きちんと整理をして公表し、再発防止策を取るという話だったが、県教委の処分等がまだ出されていないので、そのままになっていたということである。
 この辺は、前から言っているように、義務教育の職員における、管理監督権と人事権、処分権の分離が非常に問題であり、今回の事案にも現れているのではないかと思う。というのは、小中学校の設置者は、市であり町である。しかも、小中学校の義務教育の職員は市の職員であり、町の職員でありながら、その人事権、処分権は全部県教委が持っているわけである。だから、何か起こっても、また、今回の場合でも、市の情報セキリュティ基準違反なので、即、市の方で処分を行いたいところだが、その処分ができない。それは、県教委に任さざるを得ない、というような制度になっていること自体が、私は、非常に問題であると思っている。今、政令指定都市レベルまでは、教員の人事権、処分権については、市が持っているが、まだ、中核市までは下りてきていない。少なくとも中核市レベルでは、義務教育職員の人事権、処分権について、市の方で持てるようにしなければ、学校運営での一貫性が保てない上、しっかりとした学校運営を、市や市教委が責任を持って行えないというような自体にもなりかねないと思うので、その辺を、今後とも、国の方へ強く訴えていきたいと思っている。
 今回の事案は、きちんと処理した上で、根本的な問題の方も、我々としても考えていきたいと思っている。
 この問題については、市教委の方で、きちんとした見解を出さしていただきたい。

【記 者】
 先ほどの給与カットの話だが、市長をはじめとする特別職の給与カットについては、どのようにする考えか。
【市 長】
 現在、特別職については、私が10%、副市長9%、その他が8%の削減でやっているが、一般職については、今のカットに上乗せすることで、話させてもらっているので、当然、上乗せすることで考えている。ただ、その具体的な削減率等にいては、今後、一般職の給与削減の内容が固まった段階で、改めてお知らせしたい。

【記 者】
 和船の関係で、観光客に内堀を遊覧してもらうよう、活用を予定しているとのことだが、イメージとしては、栗林公園の和船のように、有料で観光客に乗ってもらうようなものを考えればよいのか。
【市 長】
 大体、栗林公園と同じような形で運用できればと思っている。
 料金を取って、お客さまは、4名まで乗ってもらうということで、運用したい。

【記 者】
 時期的にはいつ頃を予定しているのか。
【市 長】
 就航になってからすぐにでも始める。就航するのが6月の2日からなので、6月3日から運航を始めたい。

【記 者】
 カマタマーレ讃岐から、(財政的支援について)正式な話があった際、議会に相談したいという内容を返答していたが、市長としては、依頼に対してどのようなスタンスでいるのか、また、いつ頃までに結論を出すつもりなのか。
【市 長】
 具体的な要請は、県が2千万円の出資金ということで、その半分の1千万円の出資金の話があった。私どもとしても、その程度は必要だと思っているので、出資金については、この6月補正予算で計上したい。もちろん、議会の議決を得た上でということになるので、そう言う意味で、議会に相談してと言う話をした。
 その他に必要な支援ということで、具体的には、カマタマーレ讃岐の方からは、人的支援を求められている。それについて、やり方等も工夫しながら、きちんとした支援ができる方法、例えば、緊急雇用の制度などを使って、カマタマーレに臨時職員を派遣するなどの支援が出来たらと考えている。
 いずれにしても、6月補正予算等にのせていって、議会の了解を得た上で、実施していきたい。

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