平成27年度　第6回　「香川大学工学部、紀伊・中村研究室」

　今回、「香川大学工学部、紀伊・中村研究室」の皆様方と、平成27年度第6回「市長まちかどトーク」を開催しました。
　「香川大学工学部、紀伊・中村研究室」は、都市・交通計画に関わる教育・研究活動を、平成21年から始められております。
　今回は、香川大学工学部の学生はどのように都市づくりに貢献できるかなどについて、活発に意見交換が行われました。

　工学部の学生はどのように都市づくりに貢献できるのか、また、高松市が工学部の学生に期待することは何か。

　本市は、これから人口減少になり、特に高齢者を始めとする交通弱者が多くなっていくことが予想されることから、今までの車中心の社会やまちづくりでは、非常に不便で使い勝手の悪いまちになってしまう。人口減少に合わせて、ある程度、集約的なまちづくりを行い、市民が集まって住むことにより、利便性が高められ、今までより、電車、バスなどの公共交通や徒歩や自転車でも暮らしやすいまちづくりを進めていかなければならない。
　そこで、本市では、多核連携型コンパクト・エコシティを進めることとしており、その中で公共交通をどのように位置づけ、整備をしていくのかというのは、都市工学、交通工学という分野での知識やノウハウを生かして事業を行っていくことでもあるので、高松のまちづくりの中には、あらゆる場面で工学部の専門知識を生かせる場があると思う。

　工学部の学生が、島しょ部や山間部の活性化に関われることは、どのようなことがあるのか教えてもらいたい。

　本市の場合、島しょ部は、女木島・男木島・大島、山間部は、塩江・西植田・東植田などの地域がある。過疎化や高齢化が進んでいる地域に、若い人たちが入り活性化をしていく。まさにそれこそが「地方創生」の動きである。皆さん自身がこういうことをしたい、あるいは、何かお手伝いしたいというのであれば、市で中繋ぎをすることも可能なので、是非、これらの地域に入っていって活動してほしいと思う。
　また、仕事として地域に入り、まちの活性化事業に従事してもらう、「地域おこし協力隊」というのがあり、本市でも現在、男木島、塩江町、本庁地区で3人を採用しており、女木島には千葉県出身の方を受け入れることになっている。
　このように仕事として地域の活性化に取り組むことも可能であるので、工学部の学生に何ができるかではなく、地域の中に入っていけば、自分の専門の知識が生かせることが必ず地域の中にはあると思うので、自分の興味がある分野に取り組んでもらいたい。意欲さえあれば、できることはたくさんあると思う。