南消防署防災係

南消防管内の高松市立太田小学校4年生が、社会科授業の一環で消防庁舎を見学に訪れました。様々な体験や、質問が寄せられていましたので、授業での課題を達成したと思います。この体験が「防災」への関心を起し今後、「地域の防災力向上」へ繋がることを期待しています。

平成29年1月24日（火曜日）高松市仏生山町法然寺にて、法然寺自衛消防隊と高松市消防団（第二方面隊）及び、高松市南消防署が合同で消防訓練を実施しました。大切な文化財を火災から守るために、各機関の参加者（施設関係者4名、消防機関40名）は一つ一つの行動を確認し取り組みました。

防災係とは、消防業務全般における現場活動を中心とした業務を担当しています。消防業務とは「火災・その他災害から生命・身体・財産を守ること」を任務としています。具体例を挙げると、
（1）火災を消火すること（火災出場）
（2）ガス・危険物等の漏洩、飛散による火災発生危険及びその他の災害発生危険を排除すること（警戒出場）
（3）人命救助のために必要があるとき（救助出場・救急支援出場）
（4）風水害に対する防ぎょ活動（水防出場）
（5）上記に掲げる以外で必要があるとき
と定められています。
また、日頃から災害に備えて消防水利の点検や、通行経路・防ぎょ方法検討するために警防調査を実施しています。

「火災の延焼拡大を防ぐため」、まず水を使用することから始まるので、常に水が確保されているか、いち早く火災現場に近い水源はどこにあるか等を確認をしています。
そこで問題となる「水」ですが、消防車が使用する水とは、市街地では上水を利用した「消火栓」、常に一定の水を貯水する「防火水槽」、及び市内を流れる「河川」を中心に現地調査を実施しています。
また、香川県は夏場に水不足となることが多いため、全国でも有数のため池がある県としても有名です。
そこで山間部や、上水管網が発達していない地域では、ため池や調整池、河川を中心に確認をしています。
その他、南消防署には隣接した海岸はありませんが、他署では海からの水を火災に利用するための調査・訓練も実施しています。

南消防署庁舎を使用して、高層建物火災にかかる一連の活動内容を確認しました。

（1）火災現場での情報収集及び、指揮命令系統を統一する部隊運用訓練
（2）各隊員間の連携訓練
（3）負傷者を第一に救出するために、特殊車両（梯子車）を活用した実践訓練
（4）他の係員と連携して負傷者を救出し、適格な応急処置をした中での、迅速な搬送訓練

各隊員が課題を持って訓練に臨み、自己研磨をしてさらなる災害現場に生かすよう意見が出されました。