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令和元年7月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「七月に想う」みんなで一緒にする楽しさを味わいたい

 今年も夏休みが近くなってきましたが、夏休みの風物詩の一つにラジオ体操があります。朝涼のうちにと、子どもたちが、首からラジオ体操のカードをぶらさげて、目をこすり、黙りこくって集まってきます。その中には、子どもに導かれるように並ぶ大人の姿もあります。ラジオからピアノの音が流れ出すと、子どもも大人も「腕を前から上に大きく上げて」と、みんな一緒にラジオ体操が始まります。そして、出席の証のスタンプをカードに押してもらい、帰るころには、みんなでしたラジオ体操のお陰で、もうすっかり目覚め、元気になり、にぎやかに帰っていきます。
 写真の弦打小学校の運動会のプログラム1番は、そのラジオ体操です。今年も、みんなで、音楽に合わせて体操し、体をほぐし、競技や演技にがんばりました。同様に、市内のいくつかの学校の運動会では、ラジオ体操が開会式直後のプログラムに組まれています。
ところが、先日の新聞に「ラジオ体操が曲がり角に来ている」という記事がありました。多くの学校でラジオ体操を学ぶ機会が減りつつあり、学校独自の体操やダンスに代わられているとありました。そうした状況の中、ラジオ体操を取り入れている学校は、子どもも保護者も、地域の方々も一緒にできる体操だからだと聞きました。多くの方々が集う運動会では、特に、校区の運動会として開催する場合には、世代を越えて共に演じることができる「プログラム一番 ラジオ体操」はとても大切です。
 世代を越えてみんなが一緒にと言いますと、歌もそうです。小学校の音楽の授業では、みなさんもよくご存じの1年生では「うみ」や4年生では「もみじ」、5年生では「こいのぼり」、そして、6年生では「ふるさと」など24の歌唱共通教材を学習します。懸命に覚えた英語の単語は、すでに記憶にないものが多くありますが、この4曲の唱歌などは、不思議に今もすぐに歌えます。
 一緒に歌える歌には、その学校の卒業生限定ではありますが校歌もあります。先日、母校の屋島中学校を訪れた際に、体育館に掲げられた校歌の歌詞を見ただけで、卒業してから半世紀も経ちますが「♫青雲晴れて 朝は清く 希望の瞳ひかる~か~な~♩」と懐かしく口ずさむことができました。
 さらには、将棋やトランプなどの遊びも、そうです。我が家の孫は、土曜日の午前中に近所の集会所である将棋教室に行き始めたのですが、それ以来、将棋をしてくれとよくせがまれます。これも、孫と同じような年齢の頃に、父から教わり、友達ともしていたからこそ、こうして孫に付き合えるのだと思います。
 このように年齢を越えて、子どもも大人も、老若男女もが共にできるつながりの術になるものは、とても大切なのではないでしょうか。昨今は、年齢の近い者同士が集うことはよくあり、自ら、好みも考え方も同じなのでこの方が楽しいと言われる人も多くいます。それを否定はしませんが、世代を越えて、共に同じことに興じる時間と空間を、そして、それが可能となるような意図した取組を、大事にしなければと思っています。

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