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平成31年2月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「二月に想う」子どもの笑顔は大人のエネルギー

 今月は、「二月は逃げて走る」とか「二月ひと月は小糠三合で暮らす」ということわざがありますように、あっという間に過ぎてしまう月です。そして、まだまだ草や木の芽も堅く、厳しい寒さの毎日でもあります。しかし、日脚は延び、日一日と春めいてくるように、新しい年度に向けて、子どもたち自身が成長した自分の姿を他者からの評価によって感じ、新たな一歩を踏み出すためのエネルギーを蓄えるとても大切な月です。その2月には、節分の3日に「新春子どもフェスティバル2019」が、9日には「教育フォーラムin高松」が開催され、17日には「TAKAMATSUこどもサミット」が予定されています。
 中央公園などを会場に開かれた「新春子どもフェスティバル2019」では、オープニングで鶴尾小学校の6年生が学校伝統の鶴尾太鼓の演奏を聞かせてくれました。朝の冷気の中、揃いの衣装に身を包んだ全員が息を合わせ、懸命に太鼓を叩く姿に感動しました。春からは、周辺の4つの中学校に分かれて進学する子どもたちにとって、今は不安な気持ちもあろうかと思いますが、中央公園に集まった人たちに呼びかけた言葉に、そして、堂々と胸を張り、徐々に頬が赤く染まってくるほどの熱のこもった見事なばちさばきによって響き渡る太鼓の音に、私は感泣し、胸打たれた率直な思いを開会の挨拶の中で皆さんに伝えました。
 開会式後からは、すもうやかるたとり、ドッジボールの各大会が校区対抗で、そして、こま回しや竹馬などの伝承遊びや凧作り、紙芝居などが行われました。子ども会や協力団体の皆さんが準備をしてこられた様々な催しに、子どもたちだけでなく、大人も童心に返って心温まる時間を過ごしました。そこで見られたものは、子どもたちの弾ける笑顔はもちろんのこと、かるたの読み札に耳を澄ます真剣な表情、友達と喜びを分かち合う姿、相撲に負け悔し涙をこらえる顔、歯を食い縛ってボールを投げる姿、やっと回すことができたこまに安堵する表情など、子どもたちでしか醸し出すことのできない様子でした。
 負けた痛みに耐えている子どもたちには申し訳ありませんが、私にはどの表情も微笑ましく、可愛く見え、心を癒してくれました。お世話をしていただいた高松市子ども会育成連絡協議会の皆さんや協力団体の方々も、そして、一緒に応援したり遊んだりした保護者も、子どもたちがそうした表情をするに至った感情に思いを馳せる喜びも含めて、子どもたちとこうした時間を共にすることが大好きな大人たちの集まりだと思いました。
 今月開催の他の二つの催しも、子どもたちの頑張る様子や笑顔が大好きな大人たちが、自分の時間を費やし、もっと子どもたちが喜ぶように、もっと子どもたちのためになるようにと相談や工夫を積み重ねてこられたからこそ叶えられ、実現したものです。このような子どもを中心にした世の中こそが、私は、成熟した社会であると思います。これは、何も大それたことではなく、すぐ身近なことから始められることかもしれません。
 明日の朝、登校する子どもたちを、庭掃除をしながら、少しだけ長く見送ってみようと思います。

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