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平成30年8月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「八月に想う」若者の奮闘…、他人の心も、自身の心もケアするボランティア活動

 今年の1学期は、6月に大阪北部を震源とする地震、7月には活発な梅雨前線による西日本豪雨、そして、これまでとは全く逆の進路をとった台風12号など、様々な自然災害に見舞われました。こうした災害によって、子どもたちを含む多くの人たちが犠牲となられ、悲しみと無念さで、胸がつぶれる思いがしています。甚大な被害のあった倉敷市の教育長と電話でお話しをしましたが、学校の復旧、再開、そして、児童生徒との連絡などに懸命な努力をしているとのことでした。一日も早く元通りの生活に戻れることを祈るばかりですが、教育委員会からも、職員を倉敷市と呉市に派遣し、それぞれの市の方々と共に復興に努めているところです。
 西日本豪雨の被災地でも、地域の復興を応援しようと、大人に交じって中学生や高校生がボランティアとして奮闘していることを聞きました。被災地の様子を目の当たりにし、「居ても立ってもいられない。」「少しでも力になりたい。」「何とかしたい。」と、自主的に協力を呼び掛けあうなどして参加しています。浸水家屋の片づけや押し寄せた土砂の撤去、支援物資の仕分けなどとともに、募金活動や避難所生活をしている児童生徒に勉強を教えたり、共に遊んだりすることでサポートしている若者もいます。その中学生や高校生の中には、自らも避難所で生活をしながら、ボランティア活動に汗を流している生徒もいるそうです。
 平成19年7月に発生した中越沖地震では、柏崎市内の中学校も避難所となりました。そのうち、ある中学校で避難生活をしている中学生が、避難所を運営する市の担当者と話し合い、自分たちができるボランティア活動に取り組みました。避難所の清掃活動や支援物資の配給、お年寄りの介護、小学生との交流活動など、自分たちができることを増やしていくとともに、単発的な活動から継続的な取組みにしていきました。その結果、市の担当者から、中学生が活動の中核となったおかげでスムーズな避難所運営ができたと感謝の言葉が聞かれ、また、生徒の状況を確認するために避難所を巡回した教員がそのたくましさに驚いたということです。さらに、ボランティア活動を積極的に行った避難所で生活する生徒には、心のケアを必要とする割合が、他の避難所の生徒に比べて少なかったという結果が報告されています。これをもって一概に結論づけることはできませんが、ボランティア活動で人々との絆を深めることに寄与し、多くの人に感謝されることが、自己肯定感につながり、その結果として余震への不安感や恐怖心、ストレスを和らげ、心のケアを必要とする生徒の割合を減少させたのかもしれません。
 写真の高松市立山田中学校では、部としての活動と、イベントごとに参加者を募り一般生徒がいつでも参加できるボランティア活動があります。小学校を訪問してのあいさつ運動や地域の施設での暑さ除けのグリーンカーテンづくり、地域に贈る花の栽培や地域の高齢者への食事作りなど、生徒が自ら考えた様々な活動を行っています。きっと、こうした活動を通して、身近な人々の愛により気付いたり、人との絆を再認識できたりする豊かな心をもつ人間になれるのだと思います。

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