このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  • くらしの情報
  • 観光・文化・スポーツ
  • 事業者の方
サイトメニューここまで

本文ここから

平成30年6月

更新日:2018年3月1日

教育長ひと言

教育長が、教育に関する想いを「この月に想う」と題して綴ったコラムです。

「六月に想う」Iを語り、愛を語り、引き継がれる想い

 清々しい新緑の季節が、いつのまにか濃みどりの野山に変り、陽射しにも、夏の輝きを感じる頃となりました。そのような中、週末には、市内の多くの小・中学校で運動会が開かれました。素晴らしい天候の下、子どもたちが精一杯に走ったり、演技したりする姿に、思わず大きな拍手を送っている自分に気付いた場面もありました。
 後日、ある中学校に訪れた際に、運動会の感想が掲示されていましたが、先輩の姿に率直な自分を綴り、その思いに先輩が応える中学生の言葉に出会いました。すべてが素晴らしい内容でしたが、そのうちの二人を紹介します。
 【先輩はかっこいいです。先生は「来年は、今年の3年生のソーラン節を越えるんや。」と言ったけど、今年、こんなにすごいものを見てしまって、来年、さらにすごいソーラン節を踊れる自信はありません。「はっ」というとグランドの空気がパキッとなりました。ジャンプをすると地面がドォンと鳴りました。見ていて何か、まばたきできないくらい、一つ一つの動きがすごかったです。来年、追い越せる気はしないけれど、心を一つにしてがんばって、後輩に同じように思ってもらえるようがんばります。】
 【暑い中ばかりの練習で心が折れそうになる事もたくさんあると思いますが、最後は忘れられないほどの思い出ができます。踊って、たくさん練習して、損など一つもありません。逆に良いことばかりです。ソーランを終えて気付くことはたくさんあります。先生方の大切さ、クラス一つになって全力になれる時間、3年団が一つになり、全力で踊る時間、それが一番幸せなことであり、楽しい時間だったんだなあと思います。全力で尽くすほど、最後にはありえないほどの達成感を得ることができます。来年、自分自身を越えられる踊りをして、悔いが残らないようにしてください。】
 正直、この中学生が綴った文章に驚きさえ感じました。今年の2月に中学生の駅伝競走大会のことを書いた際に、私は、「子どもたちが、駅伝を走り切ったという経験が、今後の意欲ある行動に生かされるかどうかは、レース後に子どもにかける大人の一言がとても大事です。」そして、「主役である子どものがんばった姿への思いを率直な言葉で語り、子どもに喜びを感じさせることです。子どもにとって、自身の努力の喜びを感じることが、がんばった自分への心のご褒美となり、心が満たされ、次の行動への意欲となると私は信じています。」と綴りました。この時は、大人が思いを語って欲しいと思ってこう表現したのですが、先輩が見せた演技への想いを綴った掲示は、共に生活する中学生が語っているのです。
 そう語らずにいられないほどの素晴らしい、全力を出し切った、かっこいい演技を3年生が見せたのでしょう。さらに、その演技を本番では、次の準備や役割があったり、見られる状況であっても、正面から表情までもが見られないだろうと、運動会前に先輩の演技を見る機会をつくった教員の指導もあったり、何より、率直に感動したことを言葉に表し、伝える風土が学校にあったりしたからこそ、こうした人の心を打つ場面を創り出すことができたのだと、とても嬉しく思っています。

お問い合わせ

このページは教育局総務課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎10階
電話:087-839-2611
ファクス:087-839-2615

Eメール:kyoikusomu@city.takamatsu.lg.jp

本文ここまで


以下フッターです。

高松市

〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話:087-839-2011(代表)
法人番号1000020372013
Copyright © Takamatsu City, All rights reserved.
フッターここまでページ上部へ