高松市有形文化財指定記念特別陳列「相作馬塚古墳 出土品」
更新日:2025年3月21日
展示情報
本市鶴市町に所在した相作馬塚古墳の竪穴式石室から出土した副葬品について、本年3月に本市有形文化財(考古資料)に指定されることを記念して、高松市歴史資料館において公開します。
相作馬塚古墳は、推定全長20m以上で造出が付いた円墳又は帆立貝形古墳と考えられます。本墳の竪穴式石室は、墳丘を築く前に先行して造られていることが特徴で、「渡来系竪穴式石室」と呼ばれる朝鮮半島から伝わった構造です。石室内からは、甲冑やヤリ、鉄鏃(てつぞく)などの軍事的な性格をもつ副葬品が、当時の位置を保ったまま出土しました。墳丘・石室から出土した遺物の特徴から、相作馬塚古墳は5世紀末に造られたものと考えられます。また、この古墳の被葬者は、副葬品に軍事的な性格の強い甲冑や武器類が含まれることから、武人としての男性像が推定されるとともに、5世紀末の讃岐における最上位層の人物と考えられます。さらに、石室の構造や木棺の特徴など渡来的な要素を多く含んでいることから、朝鮮半島系の出自又は帰属意識を持ちながらも、畿内で製作されたと想定される甲冑を副葬するなど、倭国内での役割や交流を基盤として地域に根づいた人物だったと考えられます。
今回の展示では、相作馬塚古墳の石室から出土した貴重な遺物を御覧いただきます。5世紀末の讃岐における社会や文化、朝鮮半島との交流に思いをはせていただければ幸いです。
展示内容に関するお問い合わせは
高松市埋蔵文化財センター(電話:087-823-2714)へ
開催期間 |
令和7年(2025)3月29日(土曜日)から 5月6日(火曜日)まで |
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場所 | 高松市歴史資料館 企画展示室(サンクリスタル高松4階) |
開催時間 | 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日) |
観覧料 | 一般300 円/大学生200 円/高校生以下は無料 |
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主催 | ![]() |
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