鰐口
更新日:2019年1月18日
工芸品
指定区分 市指定有形文化財
指定年月日 昭和54年8月1日
所在地 椙尾神社(高松市十川東町561)
解説
仏教の法要儀式や僧侶たちの集団生活の合図に使う梵鐘や鰐口(わにぐち)、木魚(もくぎょ)などを梵音具(ぼんおんぐ)といい、清浄な音をだす仏具である。
鰐口は、金鼓(きんこ)ともいい、古代には多用されていたが、今は神社仏閣の軒先につるし、礼拝の時、布で編んだ綱で打ちならしている。
この椙尾(すぎお)神社の鰐口は、南北朝の文和(ぶんな)3年(西暦1354年)銘の作で、面径20センチの小振りであるが、細部の形状には古様がみられる。表裏同文(どうもん)、面中央に2本の紐帯(ちゅうたい)をめぐらせた撞座区(つきざく)を配し、区内には3本の紐帯を、外区には2本の紐帯をめぐらせている。地方色豊かな作風であるが、全体としてよく古い姿を伝え、文和3年の刻銘と合わせ考えると、鰐口編年上貴重な存在である。銘文は「讃州山田郡十河郷椙尾大明神大師堂元心文和三年甲午三月十一日。」
~ 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 ~
お問い合わせ
このページは文化財課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎7階
電話:087-839-2660 ファクス:087-839-2659
(高松市埋蔵文化財センター)
住所:〒760-0017 高松市番町一丁目5番1号
電話:087-823-2714 ファクス:087-823-2715
(高松市歴史資料館)
住所:〒760-0014 高松市昭和町一丁目2番20号(サンクリスタル高松4階)
電話:087-861-4520 ファクス:087-837-9114
(高松市石の民俗資料館)
住所:〒761-0121 高松市牟礼町牟礼1810番地
電話:087-845-8484 ファクス:087-845-5693
(高松市香南歴史民俗郷土館)
住所:761-1402 高松市香南町由佐253番地1
電話:087-879-0717 ファクス:087-879-1818
(高松市讃岐国分寺跡資料館)
住所:〒769-0102 高松市国分寺町国分2177番地1
電話:087-874-8840 ファクス:087-874-8840
(菊池寛記念館)
住所:〒760-0014 高松市昭和町一丁目2番20号(サンクリスタル高松3階)
電話:087-861-4502 ファクス:087-837-9114
<文化財課>
電話:087-839-2660
ファクス:087-839-2659
