青貝微塵塗鞘および大小拵
更新日:2019年1月18日
工芸品
指定区分 県指定有形文化財
指定年月日 昭和46年4月30日
所在地 香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5-5)
解説
大刀の総長、100センチ。小刀の総長、78.2センチ。青貝を細かなちり状にしたものを、刀の大、小の鞘(さや)に塗り込んだものである。また刀の拵(こしらえ)の小柄(づか)(刀の鞘の部分にさしそえる小刀(こがたな)の柄)、笄(こうがい)(刀の鞘の部分にさしそえる髪をかきあげるのに用いるもの)と刀の大、小の縁頭(ふちがしら)(刀の柄の先の部分、そこにつける金具)の彫金の技法はみごとである。銘文にもあるように三谷乗湖斎茂義の一作である。
高松松平家の家臣政春の孫、同政克の子で、藩工となり、江戸菊岡家に遊学、3年の間魚子打(ななこうち)に専念、魚子の名手と称えられた。魚の卵状の輪形の鏨(たがね)(金工用のノミ)を打ちめぐらしたもので地文に多く用いられる。正倉院の銀壺などにも魚子の使用がみられる。本作の魚子も精巧をきわめ、縁頭の秋草高彫は特にみごとである。寛政から享和ごろ(西暦1789年~1804年)の人である。
~ 高松市歴史民俗協会・高松市文化財保護協会1992年『高松の文化財』より抜粋 ~
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