平成21年度 第2回 「サロンINかがわ」
更新日：2018年3月1日
★日時 平成21年8月24日（土曜日） 午後6時40分～7時50分
★会場 香川県社会福祉総合センター（番町一丁目）
★参加者 12名
長年、牟礼地区に制作の本拠を置き、世界中に作品を送り出した彫刻家イサム・ノグチの業績の調査・研究や顕彰活動に取り組んでいる「特定非営利活動法人サロンINかがわ」の皆様方との、第2回「まちかどトーク」を香川県社会福祉総合センターで開催しました。
本市の総合計画には、目指すべき都市像として「文化の風かおり 光かがやく 瀬戸の都・高松」を掲げており、その一環として、来年7月からは、本市を始め、瀬戸内海の美しい島々などを舞台に「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。
このような中、イサム・ノグチにまつわる話題を中心に、意見交換が行われました。
イサム・ノグチと地元との関わり
牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館の来館者を見ると、東京や外国など、地元以外の方も多い。
小・中学生は無料で入館できるので、教育の場を通じるなど工夫して、イサム・ノグチの作品や生き方を、もっと地元の人たちに伝えられないものか。
教育の場を通じてということであれば、地元の牟礼地区の小・中学校を中心に、「総合的な学習の時間」などを活用して、熱意のある教員のもとで取り組むのがよいと思う。
ただ、現在、平日の週3日となっている開館日数を、せめて週4日にするなど、工夫も必要であると思う。
イサム・ノグチを広くPRする工夫
屋島・牟礼・庵治の地域は、五剣山や屋島などの自然の景観にも恵まれた地域である。この地域の特性も生かす中、イサム・ノグチを、もっとPRできないものか。
また、イサム・ノグチの名前を空港に冠するとか、映像を使ったPRはできないものか。
屋島・牟礼・庵治の地域は、優れた地域資源が多くあることも手伝い、合併後の市域の中でも、一番元気があるように思う。
イベントについて、例えば、牟礼地区で旧町時代から開催していた「石のさとフェスティバル」は、今年から「石彫トリエンナーレ」に衣替えして、芸術性の高いものになりつつあるし、「石あかりロード」も、すっかり定着した。
また、高松空港の名前を「イサム・ノグチ空港」とすることには無理があると思うが、ゆかりのある通りの名前を「イサム・ノグチ通り」とする形なら、できるかもしれない。
五剣山や屋島、瀬戸内海がある、この地域の風景は素晴しいものであり、ヒットした映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を見るまでもなく、映像の果たす役割も大きいと思う。
まずは、イサム・ノグチの母親の一生を描く「レオニー」の上映にあわせて、イサム・ノグチと高松との結びつきをPRしてみるのはどうか。
高松の素晴らしさの発信、学生との協力
地元・高松を、もっと市民が誇りに思えるようにしてもらいたい。
また、大学生が行動すると、市民の協力の度合いが変わってくると思うので、大学生の力をもっと活用すべき。
他都市との比較でポイントとなるのは、他にはない文化的なものの有無であると思う。そのようなものとして、高松には、例えば盆栽もあり、再来年の「アジア太平洋盆栽水石大会」を高松に誘致したいと考えている。
海外からの来訪者は、高松は非常に素晴らしいと評価する。
また、本市では、地元大学との連携を進めているが、特に、文化や芸術は、サポーターやボランティアが必要とされる分野だと思う。
来年7月から開催される「瀬戸内国際芸術祭」には、「サロンINかがわ」の皆さんや、大学生など多くの若者が参加し、盛り上げていただきたい。
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