猫塚古墳
更新日:2018年3月1日
京都帝国大学1933『讃岐高松石清尾山石塚の研究』 京都帝国大学文学部考古学研究報告第12冊
よみがな
ねこづかこふん
時期
古墳時代前期(4世紀前半)
案内
峰山公園芝生広場から第4駐車場に向かう広い道を大きく左に曲がって300メートルほどのところで畑の脇に右へ入る小道があります。その小道を300メートルほど歩くと眼の前に高い積石塚がそびえています。これが、石清尾山古墳群の中で最大規模を誇る猫塚古墳です。
説明
【外形】
猫塚古墳は、全国でも非常に珍しい双方中円墳の積石塚です。全長は約96メートル、高さは約5メートルの規模をもちます。しかしながら、明治43年(西暦1910年)に鉱山試掘を偽った計画的な大盗掘に会い、中央が大きく変形してしまいました。
【内部】
中円部に幾つかの竪穴式石室があったと思われますが、大盗掘のために正確な数・位置は不明です。ただし、盗掘によるくぼみの一角に竪穴式石室がわずかに残っており、今は保存のために埋め戻しています。昭和6年(西暦1931年)に行われた京都帝国大学の調査の報告書には、盗掘の関係者の話などを参考にして、中円部中央に大きな竪穴式石室1基とそれを取りかこむ8基の小さな石室があったと記述されています。
【出土品】
盗掘の際に中央の石室から鏡5面(中国製のもの4面、日本製のもの1面)、小銅剣20前後、石釧1、筒形銅器3、銅鏃9、鉄斧1、鉄剣4、鉄刀1、鉄のみ1、鉄やりがんな1、鉄鏃4、土師器2等が見つかりました。これらの出土品は現在では東京国立博物館に所蔵されています。
【特徴】
後で述べる鏡塚古墳と同じ双方中円墳で、全国的にもほとんど例がない形をしています。石室の数や出土品は弥生時代の伝統を受継いでおり、石清尾山古墳群の中でも最も古いものの一つです。
右は猫塚古墳の空撮写真です。中央のくぼみが盗掘坑です。
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