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盆栽

更新日:2018年3月1日

盆栽

高松市の盆栽作りは、文化年間(1804年~1818年)に高松市西部の鬼無・国分寺地区の愛好家が山野に自生する松を掘り、鉢植えに仕立てたのが始まりとされています。その後、盆栽づくりは、農家の副業として周辺一帯に広がりをみせる中で、盆栽を専業とする農家も現れ、今日の隆盛を見るに至りました。樹形の美しさに加え、水はけのよい砂壌土で育った松は「根腐れしにくく、傷まない」として定評があり、田園に松盆栽が広がる風景が独特です。今では盆栽の世界的な愛好家の増加を受け、アジアはもとよりヨーロッパ、アメリカなどへも輸出されるようになっています。

黒松(くろまつ)

常緑の葉と荒々しい樹皮が見所です。
豪快に割れた幹肌ににじむ古相と重厚な存在感は、まさに王者の風格です。
昭和58年1月市木に制定。

五葉松(ごようまつ)

樹形の乱れが少なく、短葉で栽培しやすいため人気の樹種です。
香川特産の銀性八つ房五葉松は葉性の良さが際立ちます。

錦松(にしきまつ)

高松が発祥地となる黒松の変種で、大きく割れた樹皮が古木感を醸しています。
新品種の夢錦が好評です。

樹形のいろいろ

盆栽の見どころは、樹形のいろいろにあります。
根張り・整姿など、造化によって自然を超える美の世界が展開します。

(1)直幹
八方に根を張り、幹の立ち上がりが力強く、枝順が良いことです。

(2)斜幹
幹の傾き具合と枝の調和が大切です。

(3)懸崖、半懸崖
幹が屈折し、垂れ下がった状態で、枝先が横から斜め上向きであることが大切です。

(4)文人木
幹が細く、屈曲し、枝が少なくてすっきりしていることが大切です。

(5)模様木
幹が曲線を描き、自然の形に一番近く、枝の曲がり具合が美しいのがポイントです。

(6)石づけ
樹木と石を組み合わせて自然の景観を表現したものです。双方の調和が大切です。

(7)単幹、双幹
盆栽の主体を形成する幹の数によって分類し、名付けられたものです。

(8)三幹

(9)株立ち
林立する幹の種々相から、雄大な樹相が想起されます。

(10)根連なり、
寄せ植え
小さな鉢の中に、大きな自然の相や個性が、表現できます。

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