環境学習活動日誌(平成30年度)
更新日:2019年5月24日
今年度の環境学習はすべて終了しました。出前講座、主催講座(環境ワークショップ・自然観察体験事業)の計57の講座で、合わせて約1,700名の方に御参加いただきました。たくさんの参加ありがとうございました。参加してくださった皆さんの生活が、それまでより少しでも”環境にやさしい生活”となっていれば幸いです。
【3月】
大人の食育なぜ必要?~食品ロスと環境を考える~(出前講座)
「食品ロス」とは、本来、食べられるにもかかわらず捨てられている食品のことを言います。最近、ニュース等で取り上げられることが多くなってきているので、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?日本では毎日、一人当たりに換算すると約139g(お茶碗一杯分程度)の食品ロスを出しています。食べ残しをしない、無駄なものを買わないように冷蔵庫の中身を確認してから出掛ける、野菜の使えるところは無駄なく使い切るなど、一人ひとりができることから取り組んでいきましょう!
講師はNPOグリーンコンシューマー高松さんです。
皆さん大変熱心に受講されていました。
新聞紙から「エコバック」作り(出前講座)
新聞紙をリサイクルしてエコバックを作りました。新聞紙3枚とのりさえあれば、下の写真のようなバックを簡単に作ることができます。野菜などのちょっとしたおすそ分けの際に使うと、いただいた方も手作りのバックにいつも以上に喜んでくれるのではないでしょうか?そして環境にやさしい、と一石二鳥ですね。参加者の方も、「帰ってからまた作らないかん!」と楽しみながら参加してくださっていました。
さっそくエコバック作りに取り組みます。
持ちやすいように、取っ手の位置に気を付けましょう。
物を長く大切に使うことも環境に繋がります。
おしゃれなバックができあがりました♪
段ボールを使った生ごみコンポスト(出前講座)
段ボールを使ったコンポストは、ご家庭で手軽に始めやすいことが一番のポイントです。家庭から出る燃やせるごみの多くは、生ごみが占めています。コンポストは、家庭から出る生ごみを減らすことができ、また栄養たっぷりの肥料も作ることもできます。まさしく一石二鳥ですね!食生活の見直しのきっかけにもなるかと思いますので、興味のある方はぜひ始めてみてください!お問合せは高松市消費者団体連絡協議会(くらし安全安心課消費生活センター内087-839-2067)まで。
講師は高松市消費者団体連絡協議会さんです。
講師が実際にご家庭で使っているコンポスト
毎日しっかり混ぜて、微生物の働きを促してあげます。
野鳥の観察会(自然観察体験事業)
今年度最後の環境学習は、仏生山公園で野鳥観察をしました。風が強く、寒さの厳しい中での実施でしたが、12名の方に御参加いただきました。今回の野鳥観察の一番の目的は、何より自然に愛着を持っていただくということです。野鳥の存在は、豊かな自然の象徴だとも言われています。この野鳥たち、そして自然を守るために私たちは生活の中で何ができるのか、ということを考えていただけたら幸いです。
講師は日本野鳥の会香川県支部の方々です。
まずは双眼鏡の調整からです。
小さな野鳥を捉えるのに皆さん一生懸命でした。
池があるので多くの水鳥たちが見られました。
”カワセミ”の出現に一同、大盛り上がりでした!
鳥合わせ。約30種類の野鳥が見られました。
【2月】
廃食油から「石けん」作り(出前講座)
給食を作るときに出た廃食油を使用して、石けんを作りました。廃食油石けんの原料は、「水」、「苛性ソーダ」、「廃食油」の3種類です。ペットボトルにこれらを順番に入れて、約30分振って混ぜ合わせます。石けんを使うのを楽しみに、こどもたちは一生懸命にペットボトルを振っていました。廃食油石けんは、頑固な靴下やキッチン汚れなどがよく落ちます。ぜひご家庭のお手伝いも兼ねて使っていただきたいと思います。
講師は高松市消費者団体連絡協議会の方々です。
まずは水を量ります。
次に苛性ソーダ。素手で触れると危険なので注意が必要です。
最後に廃食油を入れます。
クリーム色になるまでひたすら振り続けます。
環境についてのお話やクイズをしました。
牛乳パックとプラバンで「万華鏡」を作ろう!(環境ワークショップ)
牛乳パックと弁当のふたなどに使われているプラバンをリサイクルして、万華鏡を作りました。牛乳パックを切ったり、中に部品を貼り付けたりと少し難しい工程もありましたが、無事に一人ひとり違った味のある万華鏡ができあがっていました。プラバンは小さく切ったものに色を付けてオーブンで加熱することで、万華鏡の中に入れる具として使います。
講師はシオン・エコサイエンスクラブの加藤先生です。
万華鏡の部品を作成していきます。
プラバンで万華鏡の中の”具”を作ります。
加熱をやめるタイミングが重要となります。
中の”具”ができあがりました。
参加者のみなさんと記念撮影♪
【1月】
布から「ぞうり」作り(出前講座)
新年最初の出前講座は、着られなくなったTシャツなどのはぎれ布を使ってぞうり作りでした。毎年この時期にまなび館でぞうり作りの講座を実施しておりますが、毎度大盛況とのことで今回も定員いっぱいの方に御参加いただきました。なかなか難しい作業で、皆さん苦戦されながらも頑張って作られていました。
「布ぞうり」は衣類リサイクルのついでに床の掃除もでき、そして洗濯して繰り返し使用できるとてもエコなぞうりです。皆さんも、ご家庭で着られなくなった衣類や使わない布がありましたら、一度ぞうり作りに挑戦されてみてはいかがでしょうか?
鼻緒作り
足の親指に引っ掛けて編んでいきます。
完成!
はぎれ布を使った「貝のくち小物入れ」作り(環境ワークショップ)
ネットワーク・エコ工房さんを講師にお招きし、家にあるはぎれ布をリメイクして小物入れを作りました。今回は作業工程が多く、裁縫のあまり得意でない職員は見ていることしかできませんでしたが、参加者の皆さんは普段から裁縫をされている方が多いようで、何とか完成までこじつけ、かわいらしい作品を作り上げていました。
型紙に合わせて生地を切ります。
慣れた手つきはさすがです!
口を開いて見せていただきました。
どの作品もきれいに出来上がっていますね♪
【11月】
牛乳パックから「はがき」作り(出前講座)
牛乳パックをパルプに戻し、紙すきではがき作りを行いました。パルプは、ミキサーがあればご家庭でも簡単に作ることができます。落ち葉や押し花、折り紙などを使い、思い思いのはがきを作り上げていました。また、燃やせるごみとして多く捨てられてしまっている紙袋や紙箱、紙缶などの「紙製容器包装」のリサイクルについても呼び掛けました。
一つひとつ丁寧に作ります。
この時期は落ち葉を入れるのもとてもきれいですね。
ごみの分別体験(出前講座)
ごみを「燃やせるごみ」、「燃やせないごみ」、「かん・びん・ペットボトル」の3種類に分ける分別体験をしました。たくさんのごみを、先生や保護者の方、友達と相談しながら一つひとつ分別することができました。ペットボトルは本体とはがしたラベルとで捨て方が違うことも学びました。ぜひご家庭でも実践していただきたいです。
また、ごみの収集方法やごみ収集車の仕組みも知ることができました。こどもたちはごみ収集車の仕組みに興味津々。時折「わーっ!」と声をあげながら見入っていました。
登園途中のごみ拾いをしてもらいました。
開会式の様子
このごみはここで合ってるかな?
収集車の仕組みの説明
収集車が動き出すと、こどもたちは大喜びしていました。
紙バンドを使ってかご作り(環境ワークショップ)
先月は出前講座でしたが、今回は環境ワークショップで実施しました。たくさんの御参加ありがとうございました!紙バンドは、リサイクルされた牛乳パックなどのパルプや、紙袋、紙箱といった紙製容器包装などのクラフト紙で作られています。色の組み合わせや編む順番の違いで、皆さん一人ひとり違ったかごになり、出来上がりがとても美しいです。
土台となる部分が少し複雑です。
洗濯ばさみで留めながら、丁寧に編んでいきます。
様々な色が美しいですね♪
少しのお出かけに丁度よい大きさですね。
【10月】
紙バンドを使ってかご作り(出前講座)
再生紙からできた紙バンドを使って丈夫でかわいいかご作りをしました。編む作業に苦戦しながらも、何とか全員作り上げることができました!
なかなか根気のいる作業です。
かごの完成!
自然素材の「フォトスタンド」作り(出前講座)
森で採れた木や木の実、どんぐり銀行で集まったどんぐりを使って「フォトスタンド」を作りました。また、ドングリランドビジターセンターの周辺にある自然に関するお話を通して、自然環境を守るためには普段の生活から見直すこと、そして森を元気に保つためには、森の木を切る「間伐」も大切であることなどを学びました。
三光鳥はどのように鳴くのでしょうか?
写真を挟むと、よりフォトスタンドらしくなりますね♪
はぎれ布を使った「笹船型コースター」作り(環境ワークショップ)
はぎれ布をリメイクして笹船型のコースターを作りました。
2枚のはぎれ布を縫い合わせていきます。
美しい作品ができあがりました。
参加者と講師のみなさんで集合写真♪
【9月】
海の中をのぞいてみよう!~流れ藻につく魚たち~(自然観察体験事業)
香川大学農学部の御協力のもと、調査船「カラヌス3号」に乗り、流れ藻でどんな魚たちが生活しているのか調査をしました。波で揺れる船上から、動く藻をすくうのはなかなか難しい作業でしたが、後ろから支えてもらいながら、たくさんの藻を採ることができました。庵治マリンステーションに戻り観察してみると、「アミメカワハギ」や「ギンポ」、「エビ」など多くの稚魚が見られ、流れ藻は稚魚が成長する上で、外敵から身を守る重要な役割を果たしていることを学びました。また、流れ藻と一緒にたくさんの「ごみ」が流れていることに気付き、改めてごみのポイ捨てが魚たちや海環境に与える悪影響について考えるきっかけとなりました。
カラヌス3号
たも網で流れ藻をすくいます。
流れ藻とペットボトルキャップなどのごみ
この魚は何かな?
顕微鏡で観察
「タツノオトシゴ」の仲間を発見
【8月】
7月に引き続き、夏休み真っ只中の8月は出前講座に加え、本課主催の環境ワークショップ、自然観察体験事業をいくつか実施しました。たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。今回の学習が、ご家庭で環境について話し合うきっかけの一つとなれば幸いです。そして、これからの生活の中で活かしていただけることを願っております。
☆お知らせ☆
9月22日(土曜日)自然観察体験事業「海の中をのぞいてみよう!~流れ藻につく魚たち~」を実施します。調査船「カラヌス3号」に乗って、流れ藻について生きる魚たちを見に行きませんか?ご応募お待ちしています!また、夏休みは終わってしまいましたが、まだまだ環境学習出前講座のご依頼を受付けています。対象はこどもから大人まで、みなさまのご応募をお待ちしています!いずれも詳しくは、環境保全推進課「環境学習」ページを御覧ください。
和紙を使ってランプシェードを作ろう(出前講座)
自然素材を原料とする和紙から、ランプシェードを作りました。乾燥させるときに風に揺れるランプシェードは、色とりどりで美しく、見ているだけで楽しくなります。
風船に水のりで和紙を貼っていきます。
色とりどりのランプシェード(完成前)
牛乳パック工作「フリスビー」「ブーメラン」「はがき」(出前講座)
出前講座の中でも種類が多い牛乳パック工作ですが、8月は「フリスビー」「ブーメラン」「はがき」を作りました。
「フリスビー」「ブーメラン」細かい作業が多く、また厚い牛乳パックを切るのに苦労しましたが無事作りあげることができました。人に当たらないように、十分広いところで遊ぶようにしましょう!
「はがき」講師の先生が、牛乳パックを粉砕してパルプの状態にしてくれているものを使用しました。パルプが牛乳パックからできていることにこどもたちは驚きながらも、思い思いのはがきを作りあげていました。
飛び具合の確認中です。
完成作品
ファイルに貼って乾燥させます。
たくさんのはがきができました。
自然素材のフォトスタンド作り(出前講座)
ドングリや木の丸太を使ってフォトスタンドを作りました。また、講師をしてくださった「どんぐりネットワーク」さんの事務所で見られる植物や動物について、また間伐に関して学びました。
自然に関するお話
完成作品
水生生物観察会~内場川の生きものたち~(自然観察体験事業)
奥塩江『モモの広場』の裏にある「内場川」にはどんな生きものがいるのか、観察会を実施しました。また、観察できた生物を指標に水質の調査も行いました。川の水は大変冷たく気持ちよかったです。みなさん夢中になって川の中で生きものを見つけていました。
川に入って生きものを探します。
ヒラタカゲロウ、サワガニが特に多く見られました。
生物指標から「きれいな水」と判断されました。
水産試験場見学会~香川の海のことを知ろう!~(自然観察体験事業)
香川の漁業・養殖業について、水産試験場の役割や仕事の説明をしてくださいました。実際に養殖の様子を見学したり、タッチプールではウニ、ヒトデ、ヤドカリなどを手にとって観察したりしました。また、地球温暖化による海水温の上昇、ごみ問題による水質汚染など香川の海環境の現状について考えました。
海の生きものに興味津々の様子でした。
生け簀を見学。
香東川浄化センター見学会~水のゆくえを知ろう!~(自然観察体験事業)
私たちが生活で使用した水はどのような処理をされた後、川や海に流れていくのかを見学しました。また、下水道があることの重要性を学び、下水道が適切に役割を果たせるために私たちは何ができるのかについても考えました。
処理過程の水を観察
中央監視室
最初沈殿地
森のつみ木広場(環境ワークショップ)
高松市こども未来館で実施しました。親子で力を合わせて、今回もたくさんの個性光る作品が作りあげられていました。
一斉に作り始めます。
作品の紹介タイム
つみ木で作ったロボット
紙しばいで間伐について学びました。
【7月】
7月は、学校が夏休み期間に入ったということもあり、多くの出前講座の依頼がありました。すべてをご紹介するのは難しいので、いくつかピックアップしてご紹介させていただきます。また、7月25日(水曜日)に市民活動センターで、夏休み期間第1回目にあたる環境ワークショップ、「ムラサキキャベツからあじさいの花を作ろう!」も実施いたしました。
布からぞうり作り(出前講座)
家庭で使わなくなったTシャツや布を使って、ぞうり作りをしました。持ってきた布の色や素材、また編む力などによって一人ひとり違った布ぞうりが出来上がります。家庭でスリッパの代わりに、また履いて歩くことで掃除もできるという一石二鳥のものになっています!洗濯機で洗うことで繰り返し使うこともできます。
完成写真
ダンボールを使った「からくり屏風」作り
ダンボールから作るリサイクル工作ということで、左右どちらからも開くことのできる不思議なからくり屏風を作りました。夏休みの自由研究の宿題として、大型のからくり屏風を台紙にごみ問題に関するものはどうかと講師から提案がありましたが、誰か作ってくれたのでしょうか、、、?
講座の様子
完成写真
水の循環・ろ過の実験「簡易ろ過装置を作ろう」(出前講座)
ペットボトルと砂、小石、活性炭等を使って簡易ろ過装置を作りました。ろ過装置の仕組みを考えるとともに、地球上で私たちが使用できる水の量には限りがあることを学び、その限りある水を守るために何をすべきか考えます。
地球儀を使って陸と水の割合を出す
簡易ろ過装置
森のつみ木広場(出前講座)
間伐材を使用して作ったつみ木で思い思いの作品を作ります。森を元気に保つためには、間伐をすることも大切だということ、間伐材から作られた物を使用することも環境を守ることに繋がるということを学びました。こどもたちが作ったつみ木作品の一部をご紹介します。
つみ木広場実施の様子
つみ木作品1
つみ木作品2
つみ木作品3
つみ木作品4
ムラサキキャベツからあじさいの花を作ろう!(主催講座)
市民活動センターで実施した講座に、多くの方が参加してくださいました。日常生活で使用する水溶液には、酸性・中性・アルカリ性という性質があることを学び、ムラサキキャベツを絞って作った検査液で見られる、水溶液ごとの色の変化を利用して色とりどりのあじさいの花を作りました。また、日常生活で使用した水は、川や海にも繋がっていることを意識した生活を心がけることが大切だということを学びました。
ムラサキキャベツの検査液作成の様子
あじさいの花に色付けをします。
【6月】
ごみの分別体験(出前講座)
様々な種類のごみを、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「缶・びん・ペットボトル」の3つに分別します。また、ごみ収集車への積込み作業も体験しました。
年長組の約70名とその保護者が参加しました。
はぎれ布を使った「和のネックレス」作り(主催講座)
使わなくなった布(はぎれ布)を縫って部品を作り、ビーズと組み合わせて、オリジナルの「和のネックレス」を作りました。
みなさん和気あいあいと作成されていました。
「和のネックレス」完成品
【4月~5月】
緑のカーテン作り方講座(出前講座・主催講座)
主催講座・出前講座で合わせて8件、「緑のカーテン作り方講座」を実施しました。
今年から緑のカーテンを始めてみようと思われている方、去年やってみたけどうまくいかずコツを聞きに来られた方など、約150名の受講者の方がいらっしゃいました。夏に向けて、楽しく緑のカーテンに取り組んでいただけたら幸いです。
環境業務センターにて(主催講座)
コミュニティセンターにて(出前講座)
お問い合わせ
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