第2回「マルナカ紡」

　今回、「マルナカ 紡」の皆様方と、令和4年度第2回「市長まちかどトーク」を開催しました。
　「マルナカ 紡」は、地域の高齢者の集いの場として、生きがいづくりや健康長寿の延伸などを目的とした様々な講座を開催し、連日、多くの方が、御自身にあった講座や教室を利用されているほか、認知症カフェの運営もされるなど、地域の高齢者福祉に大いに貢献いただいております。今回は、紡の利用者と、「公共交通の充実」、「デジタル社会に対する本市の取組」、「高齢者の居場所」などについて、活発に意見交換が行われました。

　免許返納後の生活がとても不安である。もっと公共交通手段を快適にする方法があれば、教えてもらいたい。
　本市は、五つの電車路線、バスも複数路線があるなど、40万人の人口規模の都市としては公共交通が恵まれている方ではあるものの、便利さから車を使用している市民が多く、このため、公共交通に乗る人が少なくなっているのが現状である。このままでは公共交通の利用者が減り、事業者は採算の面から路線や便数を減らすこととなり、その結果、より利用者が減る、といった悪循環を繰り返してしまい、公共交通が衰退してしまう恐れがある。このため、電車やバスに乗ってもらう機会を増やそうと、乗継割引や70歳以上利用者の半額割引などの施策に取り組んでおり、一定の効果は表れていたものの、コロナ禍で再び乗車率が落ちてきているところである。
　将来免許を返納した時、公共交通が充実しているまちを目標に、今後とも、ぜひ公共交通の利用促進に御協力いただきたい。

　「紡」は自主的に認知症予防・介護予防の取組を通し、自分たちの居場所を作っている。高松においても、「紡」のような居場所をたくさん作ってほしい、また補助金を出して支援してもらいたい。
　本市では、平成26年度に居場所づくり事業を開始して、目標としては、300か所程度で歩いて行ける場所に一か所ずつ開設することとしていました。新型コロナの影響もあり、現在は、203か所が開設されているが、ほとんどの居場所は自分たちの手作りで開設しており、「紡」のように企業が開設して多彩な教室が用意されているところは少ない。居場所に通われている方は、通われていない方に比べて、健康度が高く、要介護認定を受けている率が低いなどの成果がでているので、ぜひ、今後も居場所を増やしていきたい。
　また、認知症の方やその家族、住民、専門職などが集い、情報交換や交流をする認知症カフェについても、現在20か所であり、今後もっと増やしていきたいと考えている。