地中熱利用ヒートポンプシステムの導入効果
更新日:2018年3月1日
5 地中熱利用ヒートポンプシステムの導入効果
(1)省エネルギー
地中の温度は通年で安定しており、外気とは、夏冬の温度差があること、また、地下環境が土石や水
分で満たされているとの前提で、いずれも空気より熱容量が大きいことから、地中熱ヒートポンプは冷
暖房等の効率が高く、省エネルギーが期待できます。
※ 熱容量:任意の量の物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量。この数値が大きいほど、温度上昇に
多くの熱量を必要とし、蓄熱能力が高いこととなります。同じ体積で比べると、水は空気の3,000倍以
上の熱容量があります。
(2)CO2の排出削減
地中熱利用ヒートポンプは電力のみで稼働するため、石油やガスを用いた暖房や給湯と比べた場合、
地球温暖化の原因となるCO2を直接排出しないこと、また、空気熱源ヒートポンプ(通常のエアコン)
よりも高効率で消費電力が少ないことから、温室効果ガス(CO2)の排出削減につながります。
(3)ランニングコストの低減
地中を掘削してパイプを通すなど、大がかりな設備となるほか、システムの普及が進んでいないこと
から、設備整備時のコストは高価ですが、冷房時には地上より冷温で、暖房時には地上より高温の地中
熱を利用し、少ないエネルギー消費で運転できることにより、ランニングコストは空気熱を利用するシ
ステムと比べて一般的に低減します。
(4)ヒートアイランド現象の緩和
冷房時に発生する熱を大気中に放出する空気熱源ヒートポンプと異なり、地中で熱交換を行い、温排
気を大気中に排出しないことから、都市部に多数設置されている空気熱源ヒートポンプが地中熱利用の
ものに置き換われば、ヒートアイランド現象の緩和につながります。
お問い合わせ
このページはゼロカーボンシティ推進課が担当しています。
〒760-8571 高松市番町一丁目8番15号本庁舎13階
電話:087-839-2393
ファクス:087-839-2390