玉楮象谷関連資料
更新日:2019年1月21日
歴史資料
指定区分 市指定有形文化財
指定年月日 平成24年3月1日
所在地 高松市美術館(高松市紺屋町10-4)
解説
玉楮象谷(西暦1806年-1869年)は江戸時代後期を代表する漆芸家で、中国や東南アジア伝来の彫漆・存清・蒟醤といった漆器の技法を研究し、独自の作風を確立した人物である。
『御用留』は、小横帳として綴じられており、表紙には「御用留 文政十三年庚寅十月」、裏表紙に象谷の屋号「紅華緑葉堂主人」の銘記がある。前半の44丁分には制作した品々の手控え、自身の身分や経歴に関する事柄が記されている。また、嘉永6年(西暦1853年)6月の異国船来航、翌嘉永7年11月の讃岐地方の大地震、安政2年(西暦1855年)10月の江戸の大地震といった幕末の世相についても書き記されており、高松藩御用に関する公用日記と言える内容である。一方、後半の14丁分は裏表紙側から書き起こされ、私的な身辺雑記となっている。藩主上覧や御噺者並を仰せ付けられた際の心境を詠んだ歌等、象谷の人柄を彷彿とさせるものである。文政13年(西暦1830年)10月から安政6年(西暦1859年)正月頃までのおよそ30年間の事績を象谷自身が書き綴っており、讃岐漆芸の祖として知られる象谷の生涯と業績を理解・評価するために貴重な史料である。
なお、『法図控紅花緑葉堂』・『漆彫物控紅花緑葉堂』は象谷の作品の拓本集、『狩野親信御鼓箱下絵』は藩主に献上した鼓箱の下絵、『象谷所持印』・『石印』は象谷が使用した印であり、いずれも象谷を研究する上で欠くことのできないものである。
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