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讃岐国絵図

更新日:2019年1月21日

歴史資料

指定区分

市指定有形文化財

指定年月日

平成29年3月31日

所在地

高松市歴史資料館(高松市昭和町一丁目2番20号)

解説

本絵図は縦79センチメートル、横212センチメートルの法量で、墨書に一部着色し南を上にする構図である。
黄色く着色された短冊形の枠には郡名を、着色の無い円形枠には村などの地名を記す。
郡境は墨書き、道は朱書きによって表現し、山、川、海は薄墨で着色している。
社寺には墨及び朱書きをし、黄色や薄墨の着色で建造物が表現されている。
各村には石高が表示されており、裏面には郡ごとに総石高と田方、畑方のそれぞれ総反畝数が記されている。

そして、絵図の裏(折本の表紙にあたる箇所)には角型と壺型の印章があり、印文は角型が「別所信治」、壺型が「孫四郎」と読める。
これらの印章から『寛政重修諸家譜』第8の村上源氏支流にみえる、播磨三木城主別所氏の一族である別所常治(正徳元(1711)年没)が所蔵していたものと考えられる。
同書によれば、常治は最初の名が「信治」、名乗りが「孫四郎」であり、延宝6(1678)年に家督を継ぎ、書院番や使番などを務めた後、長崎奉行に任じられている。
これと同じ角型と壺型の印章が、明石市立文化博物館蔵「播磨国絵図」、鳥取市歴史博物館蔵「因幡国絵図」「伯耆国絵図」でも見られることから、この常治が収集したコレクションの一部であったと推察される。

讃岐国絵図については、金刀比羅宮蔵「寛永国絵図」が制作年代としては最古の絵図として知られるが、地理情報としては本絵図がより古い時期の様子を描いている。
満濃池はなく、代わりに西嶋八兵衛が寛永5(1628)年、改修に着手するまでの地名「池内村」が表記される。
また、城郭については丸亀城が「圓亀古城」となっているものの、引田城が「城」と記されていることから、慶長20(1615)年の一国一城令以前の様子を描いたものと位置付けられる。

以上より、本絵図は慶長末期までの詳細な情報を記す原図をもとに、別所常治が没する正徳元年までの間で書写された国絵図と理解されるものであり、江戸初期における讃岐の様子を詳細に留めた資料として評価される。

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