高松アオハルめぐり（広報高松7月号掲載）

　
　夕暮れの校舎に響き渡る元気な声「お楽しみさまでした！」

　これは、香川県立高松北中学校・高等学校応援部に代々伝わるあいさつで「疲れた」ではなく「楽しかったね」という意味を込めて始まったそうです。

　高松北中学・高校の応援部は、力強い掛け声と振りでみんなの応援を先導し、鼓舞するリーダー部と、軽快なダンスと笑顔で応援を華やかに彩るチア部で構成されています。現在は、総勢19人の部員が、野球やラグビーなどの運動部の応援をはじめ、年2回開催される「応援メドレー・応援フェスティバル」などに向けて日々練習に励んでいます。

　取材に伺ったこの日は、インターハイ県予選で決勝進出を決めたサッカー部の応援をするため、照明が降り注ぐグラウンドで、いつも以上に熱がこもった練習が行われていました。

　団長の山下さんは「頑張っている選手たちに少しでも元気やパワーが届くよう、声や振りが完璧に揃うまで何度も何度も練習を重ねています。そして、選手たちから応援があったから頑張れたと言われた時は本当に嬉しかったです」と照れくさそうに話してくれました。

　応援部の3年生は、野球部と同じく夏の全国高等学校野球選手権大会で引退となります。

　今年の夏は、高校球児の懸命なプレーの裏で、チームを後押しし、エールを送る「応援部」にも注目してください。