令和8年8月
更新日:2026年7月30日
夏休みは・・・

連日、猛暑が続いておりますが、皆様、熱中症に気を付けながらお過ごしのことと思います。今年は、カレンダーの関係で、夏休みが少し早くスタートしましたので、45日間のお休みとなっていますが、長い夏休み、子どもさんの宿題の進み具合や生活習慣の心配をされている保護者の方もいらっしゃることでしょう。
さて、夏休み、先生方は何をしているの?と尋ねられることがあります。実は、事務職員を含め多くの教職員が、教育委員会等が主催する様々な研修会やその他の自主研修会に参加しています。教育公務員特例法で、「教員は職責を遂行するために絶えず研究と修養に努めなければならない」と規定されており、研修は、これからの変化の激しい時代に対応し、教育職としての専門性を維持・向上させるための義務であり、教員特有の責務でもあります。そのため、夏休みであっても先生方は忙しくしているのです。
高松市総合教育センターでは、夏季休業中だけでも50講座以上の研修が行われており、今回は、その中から教職員が取り組んでいる2つの研修の様子をご紹介します。
【初任者研修】
新規に採用された教員を対象とした1年間にわたる研修の一環として、令和7年度から、「高松まち探訪」を各自で計画し、探究的な学びについて追体験できる研修を実施しています。この研修は、高松市のまちの課題や未来について関心を持ち、課題解決型の授業づくりを体験するところからスタートします。
その後、実際に本市の環境・歴史・文化・観光・産業等、関心を持った場所を訪問し、インタビュー等の取材を行います。教員自身が高松の魅力に触れることで、子どもたちが地域を学ぶよさを実感することが大きな目的です。
*写真は昨年度の研修会の様子です。

(鬼無町の桃太郎神社にて)

(玉藻城の水の秘密に迫る)

(体験した高松の魅力を交流会で発表)

(広聴広報・シティプロモーション課からのTKMTの紹介)
昨年度、この研修を受講した教員からは、
〇 「問いの設定や課題の発見を通じて、探究的な学びの本質を体験的に理解した。フィールドワークでは、地域の人や文化に触れることで、体験を通じた学びの価値を実感した。自分たちで立てた課題だからこそ夢中になれたことから、学びの主体を子どもに委ねることの大切さについても実感を得ることができた。」
〇 「広聴広報・シティシティプロモーション課と連携し、地域ロゴ『TKMT高松』を活用したワークや、感想交流、ポスター制作を通じて、地域の価値を再発見する機会があった。高松のよさを改めて知ることができたし、子どもたちにも伝えたい。」 といった感想が聞かれました。
【中堅教諭等資質向上研修】
教員としてのキャリアステージではミドルリーダーとしての活躍が期待される7年目と11年目の2回に分けて、全15回の集合研修と、20回程度の校内研修を年間通して行っています。夏季休業中は、各自で作成した学習指導案を持ち寄り、協議・検討する研修会を行います。今年度は、「GIGA端末を効果的に活用した授業づくり」がテーマです。子どもたちが自分に合った学び方や表現方法を選択するための、アプリ機能を効果的に使った事例や、端末を使って学習状況をリアルタイムで集約し、助言に生かす取組が報告されました。子どもたちがワクワクして学びに向かう姿を思い描きながら、協議に熱が入りました。
このほか、「AIは頼れる存在!校務パートナーとしての生成AI活用研修会」など、生成AIの基本的な仕組みや校務での具体的な利活用について知り、効果的かつ安全な活用方法を身に付けることを目的とした研修も行われています。
ところで話は変わりますが、若かったころ、先輩の先生から「教師は五者であれ」と教わったことがあります。教員に求められる5つの多面的な役割と資質を指す伝統的な言葉で、具体的には「学者・役者・芸者・易者・医者」を指し、それぞれ次のような意味を持っているそうです。

学者:常に学び続け、専門的な知識や指導法を深く探究する姿勢。
役者:教室というステージで、生徒を引き込むような豊かな表現力とメリハリのある授業を創出する力。
芸者:コミュニケーション力や話術、愛嬌で子どもの心を開かせる人間的な魅力。
易者:生徒の個性をつかみ、適性を見抜き、将来に向けた進路や見通しについてアドバイスする力。
医者:子ども一人ひとりの学習状況や心の状況を正確に診断し、適切な指導をする力。
ただ知識を教えるだけでなく、多角的な視点から子どもと向き合い導く人間力が教員には求められています。こうした教員としての人間力を高める上でも、夏休みの様々な研修や普段会うことのできない、いろいろな方々との出会いや体験は貴重な機会となることでしょう。
教職員にとって、夏季休業中は新しい知識・技能を学ぶ機会となっています。子ども一人ひとりの学びを、最大限に引き出すための「教師の学び」は今日も続いています。
2学期のスタートである9月1日(火曜日)が、体も心もひと回り成長した子どもたちと、様々な研修を経て教員としてスキルアップした教職員が、新たな気持ちで再会する日になることを今から期待しています。
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