たばこと健康
更新日:2018年3月1日
日本でたばこが原因とされる死亡数は、約11万人といわれています(2000年現在)。20年で約2倍に増加し、この傾向はさらに続くと予想されています。
またこれは、交通事故による年間死亡数の約16倍にあたり、約5分間に1人の方が喫煙が原因で亡くなっていることになります。
疾病名 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
喉頭がん | 32.5倍 | 3.29倍 |
肺がん | 4.45倍 | 2.34倍 |
膀胱がん | 1.63倍 | 2.29倍 |
肝臓がん | 1.50倍 | 1.65倍 |
子宮頸がん | ー | 1.57倍 |
乳がん | ー | 1.29倍 |
卵巣がん | ー | 1.19倍 |
自然流産・早産 | ー | 1.5倍 |
低出生体重児(出生時体重2,500グラム以下)の出産 | ー | 2倍 |
(喫煙と健康 喫煙と健康に関する報告より)
喫煙により、虚血性心疾患、肺気腫などの閉塞性肺疾患、胃・十二指腸潰瘍など種々の疾患のリスクが高くなります。
たばこの煙の害
たばこの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち発がん性の確認されたものだけでも43種あります。3大有害物質として次のようなものがあります。
- ニコチン:末梢神経収縮、心拍数増加、血圧上昇、精神・身体への依存をおこします。
- タール:多くの発ガン物質を含んでいます。
- 一酸化炭素:血液中のヘモグロビンと結びつき、血液の酸素運搬が妨げられ、動脈硬化が進みやすくなります。
※低タールや低ニコチンのたばこを同じ本数吸うのであれば、含有量の多いものを吸うより肺がんなどの危険性は少なくなりますが、本数が増えたり、深く吸うなどにより、必ずしも含有量が危険性の低減とはならないこともありますので、ご注意ください。
主流煙と副流煙
主流煙(直接喫煙者がたばこのフィルターから吸い込む煙)と副流煙(たばこの点火部分からでている煙。非喫煙者も間接的に喫煙していることになります。)があります。意外なことに、主流煙より副流煙の方にニコチン・タール・一酸化炭素ほかの有害物質が多く含まれており、周囲の人の健康に与える影響は無視できません。
禁煙の効果
禁煙からの時間 | 禁煙による効果 |
---|---|
直後 | 周囲の人をたばこの煙で汚染する心配がなくなる. |
20分後 | 血圧・脈拍が正常値まで下がる。手足の温度が上がる。 |
8時間後 | 血中の一酸化炭素濃度が下がり、酸素濃度が上がる。 |
24時間後 | 心臓発作の可能性が少なくなる。 |
48時間後 | 味覚や嗅覚が改善する。歩行が楽になる。 |
2週間から3か月後 | 循環機能が改善する。肺機能が30パーセント改善する。 |
1から9か月後 | 咳や息切れが改善する。 |
1年後 | 喫煙によって高まった虚血性疾患リスクが半減する。 |
10から15年後 | 種々の病気にかかるリスクがたばこを吸わない人のレベルまで近づく。 |
妊娠・出産への禁煙効果
- 妊娠前に禁煙すると・・・生まれてくる子供の出生体重は非喫煙妊婦と同じレベルになります。
- 妊娠3から4か月までに禁煙すると・・・低体重児出産リスクが非喫煙妊婦と同じレベルに近づきます。
- 妊娠初期に禁煙すると・・・早産などのリスクが下がります。
詳しくは厚生労働省最新たばこ情報をご覧ください。(外部サイト)
現在喫煙されている方へ
質問 | 0点 | 1点 | 2点 | 3点 |
---|---|---|---|---|
朝、目覚めてから何分位で最初のたばこを吸いますか? | 61分以後 | 31から60分 | 6から30分 | 5分以内 |
図書館や映画館など喫煙が禁じられている場所で、たばこを我慢することが難しいと感じますか? | いいえ | はい | ||
1日のうちどの時間帯のたばこを止めるのに、一番未練がありますか? | 朝目覚めた時以外 | 朝目覚めた時の1本 | ||
1日何本たばこを吸いますか? | 10本以下 | 11から20本 | 21から30本 | 31本以上 |
目覚めて2から3時間以内の方が、その後の時間帯よりも頻繁にたばこを吸いますか? | いいえ | はい | ||
病気で1日中寝ている時でもたばこを吸いますか? | いいえ | はい |
合計 | |
---|---|
0から2点 | 自分の力で禁煙することが可能です。 禁煙宣言をする、家族や職場・友人に協力を依頼する、吸いたくなったら水を飲むなどの別の行動をとるなど、試してみましょう! |
3から6点 | ニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助剤を活用しましょう! |
7点以上 | 禁煙外来などの専門家によるサポートを利用すると確実に禁煙しやすくなります! |
実際に禁煙に成功された方でも、1度で禁煙できた方は少なく、何度も禁煙にチャレンジして成功された方が多いようです。
過去に禁煙に失敗したことがある方も、「禁煙しよう!」と思った時がチャンスです。
いつでも気軽に禁煙にチャレンジしてみませんか?
禁煙のご相談は、高松市健康づくり推進課
電話:839-2363へ
お問い合わせ
このページは健康づくり推進課が担当しています。
〒760-0074 高松市桜町一丁目9番12号保健センタ-1階
電話:087-839-2363
ファクス:087-839-2367
