高松アオハルめぐり（広報高松1月号掲載）

　初代高松藩主・松平頼重公の大名行列を再現し、高松に秋の訪れを告げる「高松秋のまつり・仏生山大名行列」。　

　28回目の開催を迎えた今回、大名行列の先頭を練り歩いたのが、仏生山小学校の4年生から6年生の子どもたち30人で結成された「こども甲冑隊」です。

　これは「仏生山大名行列」を地域みんなで盛り上げようと、新たに始まった取り組みで、子どもたちが身にまとった真っ赤な甲冑は、なんとすべて手作り。地域住民やPTAなどと協力しながら、およそ1か月半の期間をかけて製作したそうです。

　子どもたちは、昼休みなどの時間を使って、講師や地域住民などの指導を受けながら、プラスチックのパーツをでつないだ鎧作りやヘルメットを使った兜作りなどに取り組みました。

　甲冑作りに参加した子どもたちは「細かな作業も多く、難しかったですが、カッコいい甲冑ができて嬉しいです。自分たちの姿を見て、江戸時代の雰囲気を味わってもらいたいです」と、自分たちの手で作った＂マイ甲冑＂を眺めながら、嬉しそうに話してくれました。

　そして、迎えた大名行列の本番。ピカピカの甲冑を身にまとった子どもたちは、出発式で「エイエイ、オー」と元気な掛け声を上げると、大西市長が殿様役を務める行列の先頭を堂々と行進。沿道に詰めかけた観客からは「本物の江戸時代の大名行列をみているみたい」と声が上がるなど、盛大な拍手が送られ、見事な初陣を飾りました。

　高松の秋の祭典に新たな風を吹き込んだ「こども甲冑隊」。今年の大名行列が、今から楽しみです。