第2回「森のようちえん お山歩隊」
更新日:2018年10月22日
- 日時 平成30年9月23日(日曜日) 午前10時から11時まで
- 会場 ビーナスハウス(西植田町)
- 参加者 48名
今回、「森のようちえん お山歩隊」の皆様方と、平成30年度第2回「市長まちかどトーク」を開催しました。
「森のようちえん お山歩隊」は、「子どもたちに自然の中でのびのびと遊んでほしい」というお母さんの想いから、平成21年9月に設立され、自然の中で子ども一人一人の自然な育ちを大事にしながら、大人が与え過ぎずゆったりと見守り、よりよく成長したいとする子ども自身の力を信じて待つ子育てに取り組まれております。
今回は、「森のようちえんにおける保育」や「森と自然の育ちと学び自治体ネットワークへの参画」などについて、活発に意見交換が行われました。
森のようちえんにおける保育について
私たち自主保育組織「森のようちえん お山歩隊」は、今年で活動10年目を迎える。大人の考えやルールを強要するのではなく、自然の中で子どもの主体的な遊びや学びを促すことで、心身の健康や社会性、豊かな感性、人間性などが育まれていくものと考え実践しているが、世間での認知度はまだまだ低いのが現状である。
「森のようちえん」における保育の推進は、子どもの心身の健やかな育ちはもとより、子育て世代の定住促進、里山保全の観点などからも有意義と考えており、高松市の市政において、どのような役割を期待しているか。また、高松市の施策とどのような連携を図ることが可能なのかお聞きしたい。
「森のようちえん」に来てみて、このような自然の中にようちえんがあって素晴らしいと率直に感じた。人間は本来、自然の中でそれにうまく同化して、その力によって育っていくものであるが、現代社会では、自然を壊して人工的なものを構築して発展している。養老孟司さんの言葉の中に、「いじめなどの社会問題は、「都市化」=「脳化」が進んだため起こった。」と言われている。このような中で、「森のようちえん」の取組は、非常に意味があり、できれば、このような取組は広がってもらいたいと思っている。
イタリアのレッジョ・エミリアという都市の幼児教育論があり、教育の基本として、一つは、本物のアーティストと子どもたちが接することによる情操教育。もう一つは、自然の中で子どもたちが自ら考えて活動を行うことである。
本市では、芸術士の派遣を約40か所の保育所等で実施しており、今後もレッジョ・エミリア教育的な環境整備は、できるだけ進めていきたいと思っている。その中の一つとして取り込んで、一緒にやっていけるのではないかと思う。
しかしながら、制度としてどうするかなど、これから検討していかなければならない。
森と自然の育ちと学び自治体ネットワークへの参画について
今年4月17日、長野、鳥取、広島の3県知事が発起人となり、森と自然を活用した保育や幼児教育の理念や実践を全国の自治体と幅広く共有し学び合いながら、更なる普及と質の向上を目指し、「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」が設立された。
趣旨に賛同する自治体によりネットワークが形成されようとしているが、高松市においては同ネットワークへの参画について、どのように考えているのか。
現在、107の自治体が参画しており、近隣では、岡山県備前市や広島市、竹原市、徳島県神山町、指定都市では京都市も参画している。
自然を活用した保育教育というのは、非常に大事なことだと思う。発起人等からネットワークの様子について聞かせてもらい、参画するような方向で検討させてもらう。できれば、ネットワークに加入しながら、自治体としても応援する方向に持っていければと思う。
自然保育を行う組織を利用する家庭の経済的負担軽減について
「森のようちえん お山歩隊」では、理念に賛同する保護者それぞれが日々の保育に主体的に参加している一方で、運営経費は保護者からの保育料のみで賄われており、送り迎えなども含めれば、保護者の負担は決して軽くありません。多様な価値観が認められるようになった現在、選んだ保育による負担の差異は、できるだけ小さくあってほしいと考えている。
そこで、例えば、自治体等の認定によって、自然保育を行う組織を利用する家庭の経済的負担を軽減していただけないか。また、自治体等が自然保育を行う組織に対して支援いただけないかと思うのですが、どのように考えているのか。来年10月から予定されている幼児教育・保育の無償化からも取り残されると、「森のようちえん お山歩隊」は選ばれなくなってしまうのではないかと、私たちはとても危惧している。
子育てに対する経済的負担軽減というのは、少子化対策でもあり、それ以上に次代を担う子どもたちをより健全に育成するためにも、国や地方公共団体がある程度、税金を使うというのは、当然やるべきことだと思う。とりあえずは、来年10月から幼児教育・保育の無償化が始まるとのことだが、「森のようちえん」のように、認可外保育施設でもなく、また、園舎や園庭などを持たないような場合は、いろいろな基準を満たしておらず現状では難しいと思う。
ただ、本市の場合、独自に定めた補助制度「すこやか認定保育所事業」において、認可外保育施設であっても一定基準を満たすものについては、補助の対象としている。何らかの形で、「森のようちえん」が対象となるようにできればと思う。
現在、国においては、無償化措置の具体的な対象範囲について検討しているところであり、「森のようちえん」のようなユニークな活動をしているところにも、ある一定基準で対象となるように、国の方にも要望していきたい。
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